寄る年波には平泳ぎ (幻冬舎文庫)

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著者 : 群ようこ
  • 幻冬舎 (2016年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425170

寄る年波には平泳ぎ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • エッセイスト群ようこの、気軽に読める、身辺雑記のエッセイ。
    時には硬派、時には柔らかく、そして自在に。
    『車内のお行儀』では、親子の常識外れの行動に呆れ、『漢字を出直す』では、己の間違いに反省する。
    そして、『エンディングノートの書き方』では、身内の弟との諍いと思えることも綴られており、思わずここまで暴露しいいのかと・・・
    あとがきで、「これからも何が起こっても心はなるべく平穏に、タイトルどおりの平泳ぎペースで・・・」と書いている。同年代としてはなんとなく納得できるかな。

  • 【正しい?おばちゃんの痛快ツッコミ】
    「かもめ食堂」の群ようこさんによる、何気ない日常エッセイ。自称“おばちゃん”こと群さんが、日々出会う人々や出来事をコミカルに、そしてちょっとシニカルにツッコミを入れていく様が何とも痛快で気持ちよく、とても楽しい本です。滑稽な読み間違いで自己嫌悪に陥る話、サッカー観戦でなでしこジャパンの相手チームに腹を下せと祈る話、職業占いで看護師の道を断たれた話など。カフェで読みながら笑いをこらえるのに必死で、隣のお姉さんはさぞ不審に思ったことでしょう。
    群さんの日常には様々な人が現れますが、これがまた面白い。自己中オバサン3連発、小学校受験の面接のための洋服に50万をつぎ込むママ、スマホの使い方に頭を悩ますお友だち。直接は気が引けて言えない「本音ツッコミ」が、言えなかった後悔の分、3割増し?で活字になって踊ります。読んでいてなんか既視感があると思ったら、実家に帰った時の母親の世間話によく似ているのでした。この世代の方々の、年数に刻まれた苦労や努力に裏打ちされたツッコミセンスには舌を巻きます。
    最近ある女優が「アンチ・エイジング」という風潮に疑問を呈して、多くの同世代の方の共感を得たことが話題になりました。本書のタイトルにも感じることですが、いつまでも重ねる年齢に抵抗するよりも、年齢に見合った力の抜けた自然体でいるほうが小気味良い印象を受けます。それは、「正しいおばちゃんとして淡々と過ごしていこう」という筆者の決意にも表れています。
    最初から最後まで愉快な本ですが、部分的に例えば若い人が頭を使わないようになった、等の決め付け感があったのは惜しかったです。ですが、それも含めてありのままの気持ちを綴っているところが魅力なのかもしれません。とにかく笑いたい方、最近世の中どーなのよ、と思うことが多くなってきた方には是非。群さんが話し相手になってくれることでしょう。

  • 世の中は昔と随分変わっちゃったねーと共感しながらうふふと読んだ。
    肩の力が抜けるけど、やっぱりいろいろ考えさせられる本。

  • 東日本大震災直後からの日常エッセイ。ごく普通のことをごく普通の筆致で書く人だなあ、と。サラリと書いてるけど親兄弟との確執が凄そうで、その辺に至る経緯は興味本位で読んでみたいかも。

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寄る年波には平泳ぎ (幻冬舎文庫)の作品紹介

「クツ」を「クソ」と読み間違えて自己嫌悪、「一つ買ったら三つ捨てる」の習慣で物減らしに挑戦、年をとり頑固になったネコを「できるだけ、がんばれ」と激励、ネットの罵詈雑言に憤然、エンディングノートの書き方に逡巡。…長く生きてると何かとあるけれど、控えめな気合いを入れて、淡々と暮らしていこう。人生の視界が広くなるエッセイ。

寄る年波には平泳ぎ (幻冬舎文庫)はこんな本です

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