僕とモナミと、春に会う (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 226
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425484

作品紹介・あらすじ

人と話すことが大の苦手な高校生の翼は、なぜか毎週水曜日に熱が出る。病院の帰り道、偶然立ち寄った奇妙なペットショップで猫を飼うことに。餌代を稼ぐため、その店でアルバイトを始めるが、対人恐怖症の翼は接客ができない。そんな彼の前に、原因不明の病を抱えた客が現れて…。愛猫の手を借りながら、翼はお客様を救うことができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 結構シビアで暗くなる主人公の生い立ちを、ふんわり包み込むなかなか良い雰囲気のストーリーでした。この巻だけで終わりにするには惜しい、主人公と猫のモナミとまた会いたくなります。お気に入りの本になりそうです。読書好きの主人公が読む実在の本が小ネタで出てきますが、そちらにも興味が惹かれます。

    • かたくりさん
      面白そうですね。レビューを見たら読んでみたくなりました。
      面白そうですね。レビューを見たら読んでみたくなりました。
      2016/12/17
    • 【静】さん
      人に本を薦めるのはなかなか難しいものがありますが、ぜひ手に取ってみてください。こんな風にペットと絆を結べたら素敵だなと思います。
      人に本を薦めるのはなかなか難しいものがありますが、ぜひ手に取ってみてください。こんな風にペットと絆を結べたら素敵だなと思います。
      2016/12/17
  • とても読みやすく、優しく穏やかな世界に心が癒される。しかし普段ミステリーやサスペンスを多く読んでいることもあって、少々話の展開の少なさに物足りなさも覚えた。

  • 主人公は人と話す事を大の苦手とする高校生の男の子 赤草 翼。

    偶然立ち寄ったペットショップで猫を飼う事になりその猫に「モナミ」と名づけます。

    そのペットショップの動物達は正当な飼い主には美しい少年・少女に見えると言う 今までになかったファンタジー色溢れる展開が新鮮です。

    頼りなかった翼がモナミの叱咤激励で少しづつ逞しく変化して行く姿が心地よい。

    背景として過去の重い出来事が根底にありながら 作中に優しい空気が流れ温かい気持ちで最後まで読む事が出来ました。

  • 真の飼い主にはその生き物が人型に見える
    シリーズとしてあるのかな
    シリーズ化して練れて欲しい設定

  • 水曜になると微熱が出る謎の症状に悩む高校生の翼。偶然見つけた不思議なペットショップ。そこで出会ったシルバーグレーの毛色にグリーンの瞳をした貴族のような顔立ちの猫は、翼には猫サイズの美少女に見えて……。
    真の飼い主にだけ本当の姿が見える動物と、彼らがもたらす癒し。前向きで優しいストーリーだった。モナミのキャラクターがとても好き。

  • ペットが美しい少女に見える、ちょっとフェティシズムを感じる話ですが、ほんわかする内容でもありました。それぞれの人の抱える闇は結構重かったのですが、だからこそ優しさが際立ってよかったのかな。

  • 心に闇を抱えた人が出会う不思議な生き物と暮らす話。
    スルスル読めた。心を病んだ人が重い荷物を下ろすのはなかなか難しいのかな。

  • 対人恐怖症の高校生翼がペットショップで出会った猫モナミ。愛猫の手を借りながら、大人への階段を登りはじめる青春ストーリー。
    胸糞悪小説の第一人者・櫛木さんとは思えない爽やかなアオハルもの。翼が心を閉ざす要因になった父親の謎や、友人ができるきっかけは面白いが、尻すぼみ感あり。

  • こんなペットショップ見つけたいなー、、、真実の飼い主のみ美少女に映るペット。愛すべき存在。会いたくなる、わたしの可愛い愛犬に。そして家族に。櫛木理宇さんの優しい小説初めて読んだので面食らってます。そして物足りなかった、、ブラックな作品がやはり好きだわー。とっても爽やかだった

  • 続編読みたい。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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