- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344425668
感想・レビュー・書評
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二人の関係性を忘れてしまった。過去の出来事を覚えていたほうが面白かったかも。プラントハンターってそんな昔からあったのか。
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花の都・パリで生きる、日本人曲芸団の青年たちが遭遇する事件と謎を解き明かすミステリシリーズ、第2弾。
推理物としては然程難解ではなく、予想がつきやすい面はあるものの、戦前のヨーロッパの情緒が豊かに描かれている点は変わらず、きらびやかで洒落た雰囲気は充分に楽しめる。
今回は、前作の和解と別離を経て、再会した主人公二人の関係性に、よりスポットが当てられているのが見どころ。
周辺人物たちの感情も含め、人の心に宿る『憧れ』が如何に効力を持つのか、人生の支えとなりうるかが、繊細に描写されている。 -
ちょっとした日常系の謎。連作短編なので読みやすいです。
晴彦の孝介への想いというか慕い方が半端ないので多少引き気味。 -
発売日に買いに行ったら見つからなくって、
店員さんが「さっきあたし販売したんです。だからもう一冊はあるはずなんですぅぅぅ」
二人で必死で探したけどやっぱり見つからなくって、すぐに支店から取り寄せてもらうという、手に入れるのに一手間かかった人気本!(以降、予約することにしました)
このシリーズは、他の作品と違うところがひとつあって。
たとえばお話って一つの円みたいに収束しますよね。
ぐるっとめぐって、円になって終わる。結末は動かない。しっかり読者に結果をしらしめる。
でも、巴里でのお話は完全には終わらない。神様の気まぐれで変わっちゃうかもしれない。流れから言うとこうなるはずだけど、(実際そうなんだけど)女性が刺されて終わるかもしれない。大地震が起こって皆が思う終わり方をしないかもしれない。世の中何が起こるかわかりませんものね。
解決の一歩手前で、(放って置いても流れはエンディングに向かうまでは描かれていますが)そうと匂わせるところで終わっています。疑い深い私はちゃんと解決するのかな、とハラハラ感が残ります。終わるんですけどね、後日談がちらっと他のお話で出たりしますからね、ただ自分が心配症なだけで。
長くなっちゃうのでココらへんで。
数少ない新刊おっかけてる作家さんなので、今後もどんどん本を出してほしいなって思ってます。 -
前作で一度帰国した晴彦が三年半ぶりに那須一座へ復帰。パリでの孝介との活躍再び。
今回、晴彦がちょっと大人しいなぁ(影が薄いなぁ)と思いながら読んでました。(晴彦の世話を焼くのと、人に気に入られやすいキャラを生かしての必要な情報収集のためのツールみたいな使われ方……一方通行ぎみだしね)そこら辺をふまえてのこの連作(?)短編の4作目を読むと、ここへ至るための布石だったのかなぁとも思いつつ、ちょっと二人の関係を楽しみにしてたので物足りない部分も。
でも毎度のことながら、この時代の出来事などを上手に事件や物語に組み込んでくる手腕は流石です。(飛行機とか、ルビーの話の奴はレーヨンですかね)
オンブルと孝介の関係もまだ不明点があるので、このシリーズは続刊が出るのかな。楽しみにしてます。 -
【収録作品】光と影/オスマンルビーの呪い/露西亜の時間旅行者/遙かなる姫君
ミステリ部分は弱いが、軽い読み物としてちょうどいい。