プラージュ (幻冬舎文庫)

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著者 : 誉田哲也
  • 幻冬舎 (2017年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426276

プラージュ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 誉田作品は面白そうだけどグロいので避けて通ってきた。でも、星野源ちゃんが主役の「プラージュ」なら読めるかもと思った。きっとグロくない!前科のある人たちが前向きに生きていく話だと思って購入した。だけど、世の中甘くなかった。

    「罪を償うことはできても、過ちを犯した過去を消すことはできない。」この言葉が全てではないだろうか。
    シェアハウスの人たちはみんな根っから悪い人ではない。運が悪かったところもあるかもしれない。それでもやっぱり世間ではなかなか自分を信じてもらえない。
    同じ痛みを知った人が助けてくれる守ってくれる…
    だからみんなにとってのプラージュは物凄く大切であり、いつか卒業しなければならないハウスなのかな。

    素敵な言葉もたくさんあっていいなとも思ったんだけど、やっぱりグロいシーンがあって…
    これくらいでグロいと言っていいのかわからないけど、私的には布団の中で震えるくらい怖かった。重かった。

    グロいシーン、ドラマで放送できるのだろうか…ドラマはもっと見やすくなっているのかな。録画しているけどまだ見る勇気が湧かない。

  • 誉田哲也『プラージュ』幻冬舎文庫。

    某有料衛星放送の連続ドラマ化番宣でかでかオーバーカバーというのが非常に気に入らないが、良い物語だった。ハッピーエンドの大団円も大いに結構。誉田哲也が過去の罪をテーマに料理するとこんな味になるのかと感心した。

    覚醒剤使用で逮捕され、執行猶予中の若きサラリーマンの貴生は運悪くアパートの火事で居所を失う。貴生が何とか見付けた新たな住まいは家賃月5万円の不思議なシェアハウス、『プラージュ』だった…

    犯罪に苦しむ人びとを描いた小説では、薬丸岳が描くような救われない系の小説の印象が強いのだが、誉田哲也が描くとミステリーの味付けと見事な隠し味とが相まって、こんな甘く、美味しい味に変わるのかと思った。

    言い訳めいたことになるが、薬丸岳は薬丸岳で非常に優れた作品を書く、大好きな作家の一人であり、誉田哲也は薬丸岳とは違った切り口の優れた作家の一人だと思っている。

    某有料衛星放送の連続ドラマ化番宣でかでかオーバーカバーに、暫く読むのを躊躇していたが、オーバーカバーの下に落ち着いた、作品のストーリーを見事に表現した素晴らしいカバーがあるではないか。オーバーカバーは捨てるべし!

  • プラージュとは海辺を意味する単語。
    水辺は昔から境界の役割を果たすことが多い。
    この物語は、「犯罪者」との境界について考えさせられるものだった。犯罪を起こしてしまう人には、背景がある。それぞれの事情がもちろんある。事情があるから、と犯罪を起こしていい訳ではないけれど。悔い改める機会はもらえるわけで。日本の司法はそういう仕組みで成り立ってるわけで。
    それを理解していようと、いざ「犯罪者」を受け入れなさいと言われてもそれは難しい。
    でも、自分だっていつどんなことで、そちら側に行くかわからない。境界はすぐ近くにある。
    それをいつも思ってるのは難しいけど、なにかあった時にこの物語を思い出して少しでも優しくなれればいいも思う。

  • 殺人事件、警察というオーソドックスなものではなく、
    犯罪というものを通しての人間模様を題していてなかなか面白かった。
    最後の展開は想像していなかった。

  • 誉田哲也って こういう話も書くんだねーっていうのが 率直な感想。誉田哲也っていうのと カバーのあらすじ ちらっと見て想像してた感じとは全然違ってて 意外な展開。想定外のほのぼのハッピーエンド。いや 彰さん亡くなったから ハッピーエンドというには語弊があるけど。
    出だしの100ページくらいはなかなか進まなかったけど それ以降はこの世界にハマって一気読み。
    登場人物みんながそれぞれ魅力的に描かれていて面白かった。
    美羽ちゃんが貴生に言った わたしが何をやったか知った時に貴生くんがどう変わるのか見たい。変わらない人なんかいない。でもどう変わるかはみんな違った。わたしはそれが見たい。知りたい。っていうのが印象的だった。通彦も 自分の過去を貴生に告白した後 完全に見る目が変わったね。無理すんなって。そういうもんなんだって。って言ってて お互いに罪を犯した者同士でも やっぱり見る目は変わるんだねー。
    見る目が変わるって いままでちょっと心苦しい気がしてたけど やっぱり仕方ないことなんだ。無理してだいじょぶって思わなくてもいいんだ。それは決して拒否するとかいうことじゃなくて。見る目は変わるけど それはそれとして受け入れる。ものすごく難しいことかも と思いました。なんか重すぎて 気持ちの整理がまだ全然つかない。

  • 犯罪者のその後に焦点を当てた小説「プラージュ」
    太陽のような潤子さんの営む喫茶兼呑み屋兼シェアハウスのプラージュを舞台に肚に何かを抱えた者達が葛藤しながらも日々を送る物語。
    どれが誰なのか少し似たキャラが多くてうまく区別がつかなかったが、ストーリーの展開は練られていて面白かった!

  • 読み始めからちょっと予想外の滑り出し。
    この作家さんの主人公にしてはものすごーく普通すぎる。
    でも、ものすごーく特殊な環境に身を置くことになるんだけれど、読み進めるほどにそれがすごく居心地の良さそうな環境に思えてきて、主人公も別人なんじゃないかと思えるくらい変わっていく。

    ラスト前からエンディングまでは怒濤の展開。
    アクション大作とかじゃないのに躍動感のある読後。

    解説も良かったなぁ。
    飾り気ない言葉できちんと伝えている感じ。
    ドラマも観てみよう。

  • 誉田さんなのに刑事物でない、前科がある人を受け入れれているプラージュというシェアハウスで起こる話。やっぱり刑事物のほうがいいなと思い始めたころミステリー要素も入ってきて最後まで飽きなかった。プラージュにもなんと歌舞伎町セブンのカメオ要素があり嬉しかった。

  • 予想以上に引き込まれたな。心理描写は深くはないけれど、Aとは、そして、記者は誰? と追い、スススーッとうまいように読めたし、最後はこういうことだったのと楽しめました。凄惨な場面はなく、脛に傷がある人も幸せになれるようにということ、各人の努力、最後はみんなプラージュを卒業でき、良かったですね。

  • 赦すとは、償うとはどういうことなのかーー。
    まさにそんなことを考えさせられた一冊。
    十人十色とはよく言うが、まさに十人いればそれぞれの課された「闇」も違うのだろう。
    プラージュに集まる人には、それぞれの罪があり、事情があり、歴史があった。
    そしてそれを全て赦し、受け入れることとはどういうことなのか。
    自分の中で「悪」と決めつけていたことに対して、大きく考え方が変わった一冊だった。

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プラージュ (幻冬舎文庫)の作品紹介

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。

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