- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344426276
感想・レビュー・書評
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本の表紙に星野源、石田ゆり子等映っていて、ドラマ化されたことを知る。そうなると、読んでいてこれは星野かな、石田かなと想像しながら読んでしまう。表紙だけで7名の写真があり、それだけでも多いのに途中でABCの仮名が出てきて誰が誰やら分からなくなってくる。シェアハウスの住人とオーナーという事だが、元犯罪者かその関係者という人々がドアの無いという特殊な環境で共同生活を送る。ミステリー要素も有り、Aさんが誰かが最後に明かされ、複雑な状況が解明されていく。絡み合った筋を紐解くには、もう一度再読が必要と思った。
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スッキリとした読み味
ライターが誰なのか、友樹が殺してなかったのかなど推理しながら読み進めたけど、過去に罪を背負う登場人物の想いがそれぞれ読み解くのも面白かった
誉田哲也ではあるものの、エンタメに近い作風も行けるなって感じた
罪を犯した人の気持ちはわからないものの、1度貼られたレッテルは一生つきまとうのかと、改めて実感もできた -
誉田哲也さんの警察系の小説が好きなので
きっとこれもそうだろうな~
なんて内容もよく見ないで読み始めたら…
考えてなかった系で…おもしろかった~
冴えないサラリーマンの貴生。なりゆきで使用してしまった覚せい剤で逮捕され何もかも失ってしまう。そこで紹介されたのがシェアハウス「プラージュ」。ここの住人たちもワケアリな人たちばかりで…
シェアハウス的なおかしなドタバタストーリーなのかと思ってたんだけど…
ある事件を追うために潜入取材をしている記者の登場で
どんどんストーリーが変化してくる
更生したくてもできない世間からの仕打ち
犯罪者は永遠に犯罪者なのか?
なんてことを考えさせられるようなことやら
もしかしたら誰でも犯罪者になるかもしれないという恐ろしさやら…
なんだかんだと考えさせられるうちに
ラストで「お~!」な展開に!
ミステリー小説!!
うわ~これドラマで見たいな~
なんて思ってたら…
あらま!これってもうドラマになってるのね
小説のドラマ化って基本的にはキライなんだけど
キャストもなかなか面白いキャスティング
最後まで隠されていたあの人をどんな風に演出しているのかちょっと見たい
ドラマ…ちょっと見たいかも
いや、だいぶん見たいかも -
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2018/06/22
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こんにちわ!
今手元にないのではっきり思い出せないのですが、新宿ゴールデン街のエポが出ていませんでしたか?
私もドラマは見ていな...こんにちわ!
今手元にないのではっきり思い出せないのですが、新宿ゴールデン街のエポが出ていませんでしたか?
私もドラマは見ていないです。内田有紀、大塚寧々の配役というのはイメージどおりですね。2018/06/22 -
中途半端な書き方でごめんなさい。
陣内さんがやっているバー?飲み屋?が「エポ」です。
みんなが集合する店です。中途半端な書き方でごめんなさい。
陣内さんがやっているバー?飲み屋?が「エポ」です。
みんなが集合する店です。2018/06/26
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犯罪を犯した人が特別な人間ではなく、我々一般人(共謀罪の質疑を聞くに、その言葉の規定にも疑問はあるが)と何ら変わらないという趣旨が、この題名に込められているようだ。
例え罪を犯しても償いさえすれば、その者には再スタートのチャンスを与えてもいいのでは。
そんな思いで元受刑者を積極的に受け入れるシェアハウスを立ち上げた潤子。彼女を含めた住人のそれぞれの視点で進む群像劇となっている。
途中の章で時間が前後する構成(著者の意図?)のため戸惑いがあり、登場人物を列挙しておけばよかったか。
Aが誰なのか、記者は何という名前なのかとの、ミステリー的要素も含んで、最後まで読者を惹きつける。
そして終章、シェアハウスを巣立った住人たちが再会する場面は、読者の心を和ませる。 -
訳ありと言っても過激な訳ありでした。それぞれが集まったシェアハウスに住む個々の話がすごくうまくまとまっていてわかりやすかった。主人公の貴生のキャラは映像を想像しながら読んでしまいました。プラージュとは海辺といった意味らしく、海と陸、波打ち際での境界線を意味するのかもしれませんね。WOWOWでドラマ化したようで、見てみたかったです。
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誉田哲也って こういう話も書くんだねーっていうのが 率直な感想。誉田哲也っていうのと カバーのあらすじ ちらっと見て想像してた感じとは全然違ってて 意外な展開。想定外のほのぼのハッピーエンド。いや 彰さん亡くなったから ハッピーエンドというには語弊があるけど。
出だしの100ページくらいはなかなか進まなかったけど それ以降はこの世界にハマって一気読み。
登場人物みんながそれぞれ魅力的に描かれていて面白かった。
美羽ちゃんが貴生に言った わたしが何をやったか知った時に貴生くんがどう変わるのか見たい。変わらない人なんかいない。でもどう変わるかはみんな違った。わたしはそれが見たい。知りたい。っていうのが印象的だった。通彦も 自分の過去を貴生に告白した後 完全に見る目が変わったね。無理すんなって。そういうもんなんだって。って言ってて お互いに罪を犯した者同士でも やっぱり見る目は変わるんだねー。
見る目が変わるって いままでちょっと心苦しい気がしてたけど やっぱり仕方ないことなんだ。無理してだいじょぶって思わなくてもいいんだ。それは決して拒否するとかいうことじゃなくて。見る目は変わるけど それはそれとして受け入れる。ものすごく難しいことかも と思いました。なんか重すぎて 気持ちの整理がまだ全然つかない。 -
脛に傷のある者が住むシェアハウスで起きることを、それぞれの目線で書かれていて面白い。
誉田哲也にしてはマイルドな物語。
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2019/3/15読了。
姫川玲子も東警部も出てこない、作家、誉田哲也の作品は初めて。
最初は少し退屈でのんびりとした印象だったけれど、さすが!
読み進めるうちに登場人物がみなイキイキとしてきて、「誰」が「誰」なのか気になり、中盤からは一気読み。
相変わらずテンポも良く、文章もうまい。読後感も良かった。
刑事ものでなくても、やっぱりこの作家の作品、好き。
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プラージュ…海辺(境界線が曖昧な場所)
魔がさす…若気の至り…衝動…偶然…怒り…憎しみ…不注意…確信犯
人は、いつどんな理由で前科者となるか分からない。
前科者の再犯率は低くないという。根本的な本人の気質にあるケースが大半なのかもしれないけれど、社会の受け入れ態勢による〝再生できない状況〟というものも否めない現実なんだと思う。
悪い奴もいるんだろうけど、頑張っても認めてもらえない受け入れてもらえない距離を置いて見られる…だったらいっそ…人は弱い。1人じゃ弱い。
自らの過去の哀しみから、前科者たちを信じ、許し、シェアハウスを営む潤子。
彼女の瞳の前に癒され再生に奮起する住人たち。
犯罪を許さず「犯罪者ならば当然に〝ほら、やっぱりね〟な部分がある!」とそれを暴こうと、取材のためシェアハウスへ潜入する記者。
そんな彼らを外から見守る町の人々。
それぞれの心の葛藤、揺らぎ、変化を優しく見守ってほしい。
ややこしい展開はなく、分かりやすいストーリーで、心の闇から立ち直ろうとする住人たちを前向きに描いたハートウォーミングストーリー。
今年の12冊目
2018.7.02