キャロリング (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426719

感想・レビュー・書評

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  • 最後がハッピーエンドって訳ではなくて、少し切ない。だけど幸せな気持ちになれる気がします。
    人の暖かさに触れられるお話です。

  • クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に密かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに…。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。

  • 中盤から終盤にかけてドタバタ?なところがあって、その部分は個人的にはもっさり感じてしまいましたが、恋愛を描かせたらピカイチですよね。

  • 出てくる人が悪役を含め皆んな良い人で、
    有川さんらしい愛に溢れたおはなしでした。

  • 有川さんにしては甘さが少なめですが、胸が熱くなる本でした。
    全員が誰かのために必死で、悪役も悪人になりきれてないのがいいです。

    夫婦の仲は難しいですね。
    お互い1人の人間のため、離婚にまで発展するのも仕方がないです。
    でも、間に挟まれた子どもの気持ちは…?

    悲しい最後でしたが、航平くんの気持ちはきっと届きましたね。
    辛い過去を背負いつつも真っ直ぐに育った大和さんと、どこまでも慈愛に満ちてる柊子さんには、幸せになってほしいです。
    あわよくば、幸せ真っ只中である全員のアフターストーリーが見たいです(笑)

  • 2017年12月に買い、2018年クリスマス前に読み始め、年が変わって読了。正しく有川浩作品。

  • 冒頭でいきなりやくざに拳銃を突きつけられるシーンが出て来て、「これは今までにない有川作品か?」と期待して、読み始めたが、最後まで読んでみれば、いつもどおり「ほっこり」悪人も有川浩の手にかかると、善人になってしまう。
    クリスマスに会社を閉鎖することが決まった子供服の製造会社の人々と、会社が行っていたデイサービスに通っていた子供を巡る話。
    みんな少しずつ素直じゃなくて、でも相手を思いやる気持ちは、みんな持っていて…その優しい思いがクリスマスに奇跡を起こす。そんな内容だけど、きちんと現実の厳しさも描いているところがさすが。
    新しい発見がある作品ではないけど、いつも通り、読み終わった後に優しい気持ちになれる一冊。

  • 倒産が決まった子供服の小さなメーカー(学童保育も併設)で起こる人間模様

    主人公の生い立ちが重い・・・
    石田衣良の「北斗」程ではないけどね
    身近に救いの人がいたのは不幸中の幸いかな

    そう言えば、不幸比べをしても仕方がないという言葉はハチミツとクローバーでも言ってたなぁと思い出した
    でもまぁ、ここまでこじらせた人も珍しいと思うけどね?


    子供を裁判官にしないという言葉は深く刺さった
    ただ、夫婦間の問題に決着つけるとしたら子供を味方につけるという方法が一番なのもわかるからなぁ

  • クリスマスの時期は逸したけど
    『倒産、離婚、借金・・・・・逆境の中で、奇跡は起きるのか?』とは帯の言葉だが背表紙には『ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語』と。つまり奇跡は起こるのです。
    時に甘く、時にほろ苦く。

    奇跡とあるが、主人公クラスに限らず登場人物たちが、
    様々な背景・過去を持つ男たちを中心に
    周り、相手の心に、他人を傷つけるということに敏感で、
    他人を思い、他人のためにという気持ちで、
    そして他人のせいにしない、自分が背負う責任という
    気持ちで動くから、それはもたらされた奇跡ではなく、
    自らの行いが引き寄せたものなのだと。

    ノリのよいおちゃらけのキャラクターも、
    しっかり・しっとり「よいおとな」であったり
    他作品同様、安心して読めて前を向ける。

  • ■書名

    書名:キャロリング
    著者:有川 浩

    ■概要

    クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。
    同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、
    会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の
    願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。
    逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    クリスマスの物語って、読む前にハッピーエンド/奇蹟をなんとなく想像する人多い
    と思います。
    それだけ、クリスマスというものが人間にとって特別な日であると、植え付けられた日
    なんでしょうね。
    (これ言うと非難されますが、どの日も同じ一日であり同じ価値の時間が流れていると個人的
    には思うんですけどね。)

    この本は、そんなクリスマスにまつわる物語です。
    作者は、おなじみ有川さんです。
    久しぶりにこの方の小説読みました。
    最近、あまり読んで無かったので、この人の文章/文体は久しぶりでしたが、相変わらずですね。
    くどい部分はくどいけど、面白いです。

    結構重い話しかな?と思いますが、有川さんらしい作品だと思います。

    この人の作品は、本当にテレビや舞台向けですね。
    なんでしょうね。軽いのかな?あと、登場事物が全員分かりやすい、特徴があるというのが大きい
    ですね。
    個人的には、この作者の第2ヒロイン(基本ツンデレタイプ)が好きな場合が多いです。
    今回もそうでした。

    まあ、今回、敵役の心情と行動の変化は、ちょっとやりすぎかな?という部分と、結果的に、不幸比べ
    しまくっているな~と感じる部分はありましたが、全体的に楽しく読めました。

    クリスマスのお話しを探している場合、オススメです。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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