死にぞこないの青 暗いところで待ち合わせ(バーズコミックススペシャル)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 457
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784344802919

感想・レビュー・書評

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  • 山本小鉄子さんが描く…というよりも、この方がコミカライズしたサスペンスはハズレがなくてうれしいです。
    今回もヒヤッとしながら不思議なこの世界がしっくりときてドキドキさせていただきました。
    最初の教師も初めてだから完璧になりたかったんだろうなぁと思うのですが、理想が高すぎると息抜きができなくてあぁなったんだろうなぁと。大人はできるところで息抜きしなくては!

  • 無意識の具現化。

  • 死にぞこないの青
    暗い所で待ち合わせ
    しあわせは子猫のかたち の3本立て

  • 乙一氏の作品に興味はありますが、苦手のミステリーなので二の足を踏んでいました。
    コミックならば恐ろしさも緩和されるかなと思い、きれいな優しそうな絵に背中を押されて、読んでみました。

    3話収録されています。表題の作品の意味は、主人公の少年のこと。
    小学生のいじめがテーマで、なんと旗振り役はクラス担当教師。
    なんともやりきれない、深い闇を感じさせる話ですが、教師側の心理描写がいま一つでした。
    新しい教師が希望とともに現れ、話は絶望のままでは終わりませんでしたが、それでも後味の悪さが残りました。

    2話目と3話目は、殺人事件が絡むため、ヒンヤリしながら読みましたが、人を信じることや人との触れ合いの大切さが軸になっているため、1話とは違って希望に支えられた作品でした。

    2話目『暗いところで待ち合わせ』は、線路に職場の先輩をつき落したとして警察に追われる青年が主人公です。
    青年が犯人だと思っている読者は、見事に途中から、見方の変換を強いられることになります。

    彼が逃げ込んだのは、盲目の一人住まいの女性の部屋。
    盲目だから逃げ込んだ、というだけではない理由が、次第に明らかになっていき、よくできた作品だと思いました。
    オードリー・ヘップバーンの『暗くなるまで待って』のヒロインを思い出しました。

    3話目『しあわせは子猫のかたち』は、引っ越した青年が新しい部屋の前の住人の幽霊と暮らすうちに、その人が自殺ではなく殺されたと知る話。
    ミステリーなのに、ネコが出てきて、ほのぼのとします。
    幽霊にご飯を作ってもらえるなんて、うらやましい。

    作画者は、いたずらにおそろしいホラー調の絵を描くわけでもなく、乙一氏の書く、普通の生活の中のふとした落とし穴やほころびを淡々と表現していて、なんだか身近にありそうな話に感じられました。

    簡単に人が殺され、あちこちで血が流れる、という類とは違う、日常に潜む心理ミステリーだったので、引き込まれように読めました。
    今度勇気を出して、原作も読んでみたいと思います。

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  • 中学の時友人から借りて読んだ。
    学校から帰ってきて、すぐに読み始めた。手を洗うのも忘れて読みふけった。

  • 読みました 微妙な怖さ

  • 最近映画化されてましたね!
    見たかった!

    漫画しか読んだこと無いから何時か活字でも読みたいものです。

  • 大好きな乙一作品を、さらに大好きな山本小鉄子さんでコミカライズとか!!!
    私的奇蹟のコラボレーションですよ!!

  • 〔既読〕

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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