至福の庭~ラヴ・アゲイン~ (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.63
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本棚登録 : 160
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344804487

感想・レビュー・書評

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  • 受けが強姦されたと知った時の攻めの衝撃シーンが痛かった。相変わらず容赦ない受けへの仕打ち…未遂なし。

  • ★3.5。お話としては見応えがあり、最後まで楽しめたのですが、萌えという観点だとこの評価です。
    受が最後まで弱々しかったので、もう少し立ち直って、以前のように攻を精神的に支えられるようになるまでを見たかったです。
    また、せっかく性的なトラウマを克服したのだから、本当に愛し合って抱き合うシーンも最後に欲しかった。
    攻に関しても、以前の攻と今の攻が別人のように感じ、いまいちキャラが掴めず。
    「リーダーシップがあり聡明で強い、受の親友だった攻」と「大学に入り遊びほうけて受を疎ましく思った攻」と「優しく包容力があり紳士的な攻」がうまく一致しませんでした。

  • 泣けるかな~と思って買ったけど泣けずw
    酷い目にあって好きだった人の事を記憶から消してしまうっていう設定に、ぐっときたんですが、感情移入できずに読み終わってしまった~

  • 「大司、藤堂さん・・・。ごめん・・・ね」

    カウンセリングを受けにくる精悍な男・藤堂×対人・外出恐怖症の佳人
    過去に深い傷を負った佳人の、過去と未来をつなぐ恋のお話。
    藤堂と佳人、それぞれの傷・葛藤が痛々しく、涙を誘います。

  • あいかわらず受けがかわいそう。でも今回は攻めも自業自得だけど可愛そう。

  • 08/9/5
    改心前の攻は最悪でしたが、歳をとって辛抱強くなったような…でも手は早いような。
    受のトラウマは一筋縄ではいかずラストまで尾を引きます。
    実際のトラウマってそんな感じなんだろうなーと感じました。
    兄の弟バカ(小姑)っぷりがほほえましかったです。
    『どうか俺を信じてくれ−』

  •  ボーイズラブです。(というより、どっちかていうと、ジュネ系)
     内容。
     引きこもりの佳人は心配性でカウンセラーの兄と一緒に暮らしている。佳人は極度の人間恐怖症で、特に体の大きな男性を前にするとパニックを起こす。その原因は、7年前の辛い事件。それらに耐えられなかった彼はそれに纏わる記憶一切を封じていた。
     彼のもとに兄の患者が現われる。彼の一等苦手ながたいの大きな男……。
     そんな男になぜか心惹かれてしまう佳人。
     でもその結果、忌わしい記憶を呼び起こすことになって……。


     つくりがとっても上手です。
     読み終えて、読み返して、「ああ。なるほど」って思いました。一々、その男、藤堂の反応がいいです。
     書き下ろしの続編、「ツートン・ハート」もぼろぼろになっていく佳人の姿がなんとも言えず、ツボです。自己嫌悪の波に落ちていく藤堂も。
     無夜は攻が打ちのめされている姿に至上の喜びを見出すひとですから♪

  • 色々な事件とすれ違い。そして傷ついて傷つきあって…。と、切ないお話でした。一応ハッピーエンドだったかな。
    どちらかというと、主人公より攻めの方の心情のほうが、あー解る…と共感してしまった。

  • 両者共に、ひじょ〜に根が深い。お互いがお互いに傷をもってしまっています。もう二度と離さないと誓っている攻めキャラや良し!!

  • 大好き三拍子。
    トラウマ
    束縛
    全体的に痛々しく、けな気

    六青先生の作品はあたりが多いです。

  • 攻めが最低。てめぇ、後生受けを泣かすなボケ!!と言った感じ。泣けるよ。

  • ●あらすじ●</br></br>
    カウンセラーである兄の仕事を手伝いながら暮らす鈴木佳人は、過去の事件が元で心に深い傷を抱えていた。ある夏の日の午後、佳人は唯一の安らぎの場である庭で、藤堂大司という男と出会う。男性的な力強さを持つ藤堂に怯えを抱きつつも、魅力的で真摯な態度に惹かれていく佳人。彼と過ごした僅かな間にも、佳人は不思議と離れがたさを感じていた。別れ際、自分に向けられた藤堂の、何かを訴えるような瞳に佳人の心が揺れ動き・・・・・・。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/4344805992&amp;link_code=as2&amp;camp=247&amp;tag=makishome09-22&amp;creative=1211">騎士と誓いの花</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4344805992" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />が面白かったので<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&amp;camp=247&amp;tag=makishome09-22&amp;creative=1211&amp;path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2585%25AD%25E9%259D%2592%2520%25E3%2581%25BF%25E3%2581%25A4%25E3%2581%25BF%26index=blended">六青 みつみ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&amp;l=ur2&amp;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生の他の作品を読んでみることに。あらすじからして泣けそうなお話だな〜ってか、痛そう---。</br></br>

    ☆至福の庭</br></br>
    佳人の中の彼=藤堂だって事は早い段階で分かりましたが、佳人の中の彼がした仕打ちが段々分かってきて許せないという感情と、佳人が藤堂に惹かれていき変わろうとする思いを応援する気持ちが混じって複雑な気持ちで読みすすめました。
    <blockquote>
    「問題?」</br>
    気がゆるんでこぼれた本音を聞き返された。</br>
    佳人が抱えるふたつの恐怖症のことは、たぶん兄の口から伝わっているだろう。それなのに藤堂はとても真剣な声で「教えて欲しい」と訴えた。</br>
    「僕は、人が怖いんです。・・・・・・正確には腕力のありそうな男の人が」</br>
    面と向かってこの話題を口にするのは怖かった。案の定、頭上で藤堂が小さく息を飲む。</br>
    男性に対する恐怖感。勘のいい人間なら、ある一つの理由を真っ先に思いつくだろう。</br>
    「それは・・・、原因は」</br>
    腫れ物に触れるような問いかけに、力なく首をふる。</br>
    二ヶ月に一度、通っている心理療法士との面談でもこの部分がネックになっている。</br>
    たぶん原因は大学時代の事故だと思うけれど、はっきりとはわからない。多摩方面の林道で道に迷い、崖から滑落して骨折。</br>
    病院で目が覚めたあと、男性担当医への激しい嫌悪感と恐怖で、同性に対して重度の恐れを抱いていることに気づいた。以来ずっと外出もままならない状況が続いている。</br>
    「俺のことも、本当は怖い?」
    </blockquote>
    正直、この「至福の庭」が終わった時点で手放しに”よかったね〜”とは言えないかな。兄・圭吾もきっとそうだと思うけど”佳人がいいならいいよ”ってある程度妥協の混じった和解かな。</br>
    兄は色々と辛かったと思いますよ〜。藤堂と佳人を会わせることだってもの凄く迷ったのではないかと。でもきっと自分と恋人のためだけでなく、佳人がこの狭い庭で生き続けることを誰よりも心配していたのが彼だと思うので。</br>
    藤堂は佳人が過去を思い出さないこと自分を”大司”と呼ばないことを気にしていたけれど、私は忘れたままの方が良かったと思うんですね。確かに佳人の中で”大司”が死んでしまうことは辛いことかも知れないけれど、「初恋の6年間思い続けた人」と言う綺麗な思い出だけ佳人の中にあれば良かったんじゃないかと。それでも、身体を繋げる時点で何かしら事件は起こったでしょうけど。藤堂以外とならこんな痛々しい想いじゃなく、癒すように抱いてくれる人が他にいたんじゃないかと。それでもきっと、藤堂を選ぶんだろうな〜。</br></br>

    ☆ツートン・ハート</br></br>
    至福の庭では佳人視点でしたが、こちらは藤堂視点で。佳人が事故にあった直後の病院から話が始まります。</br>
    「至福の庭」で藤堂が”佳人さん”と”佳人”で呼んでいたために佳人が戸惑ったように、今度は”藤堂さん”と”大司”の呼び方に藤堂が痛みを感じる。佳人の中では大司が消えてしまっていて、再会後の藤堂に佳人は思いを寄せている・・・・・どちらも自分なのに。</br>
    「至福の庭」では、まだ藤堂を許せずにいた私もちょっと藤堂に同情したくなりました。だからといって佳人が悪いわけでもなし、やっぱりそこまで傷つけた藤堂・・・イヤ大司が悪いのか。でもいい加減若気の至りで許してやっても良いのか・・・・・・と思えるくらい気の毒かも。
    <blockquote>
    ---・・・ちがう、藤堂さんはそんなこと言わない。</br>
    勝手に頭にあふれ出した罵倒を必死に否定しても、その言葉をさらに打ち消す声が湧き上がる。</br>
    言うよ。僕がいつまでもぐずぐずおびえて出し惜しみすれば、きっと言う。</br>
    だって彼は三ヶ月で僕に飽きた。つまらないから飽きたって前にも言われたじゃないか。</br>
    ---彼って誰・・・?</br>
    脳裏で乱反射する問いかけに、佳人はびくりと身をすくめた。</br>
    「い、嫌だ」</br>
    考えたくない。突き止めたくない。その答えを認めてしまえば、今の幸せが崩れてしまう。</br>
    「それだけは・・・、嫌・・・・・・」</br>
    心の深淵から浮かびかけた感情の欠片をふり落としたくて、佳人は懸命に頭をふった。</br>
    「どうした佳人、大丈夫か?」</br>
    涙と汗でぼやけた視界に映る影は佳人が助けを求めている人か、それとも完膚なきまでに傷つけ打ち捨てようとする者なのか。その区別さえつかない。</br>
    「・・・---堂さん、助けて。助けて・・・」</br>
    しがみついて子どものように言い募ると、大きな腕がやさしく力強く抱きしめてくれた。その温かさと頼もしさに、佳人はようやくほっと息をつく。</br>
    精神状態がいつもと違うことは自覚している。自分が混乱していることも。
    </blockquote>
    でもやっぱり、嫌われないように頑張ってしまう佳人が健気でして。過去に捨てられたトラウマから嫌われないように必死になっていて。↑の場面の後、車の中で結ばれるのだけれど、その後の会話がもの凄く痛い。”捨てないで”って縋る佳人と、どんなに”愛してる””好きだよ”と言っても信じて貰えない藤堂。この二人が一緒にいることが幸せなのか、ふとそんなことを考えてしまうくらいに。</br>
    香西に出会うのが藤堂と再会する前ならば、佳人は香西とうまくいったんじゃないか・・・という気がしてなりません。そうだったとしたらこんなに心痛めることなく、傷を癒せて穏やかに生きていく道もあったのでは?と思ってしまいます。この先、この二人が何事もなく幸せに暮れせる未来があまり想像できないし。基本的に藤堂は少し傲慢なところがあるようで無理して抑えるのも限界があるだろうな、と思うのです。佳人も色々溜め込みそうで、現実逃避の傾向があるみたいだし。</br>
    脇なんですが香西と兄が好きですね。香西×兄・圭吾も想像しちゃいそうですが、圭吾の彼女の知り合いが香西・・・このまま信じておきましょう。</br>
    香西は立場的に佳人を堕とすのは容易いと思うんですよ。信頼されてるし、憧れもあるし。セラピストとして、そういった流れに持っていくのも彼なら出来そうだし。そんな香西だからこそ、藤堂が恐れ旅行にもついて行っちゃったのでしょうけど。二人きりにしたらとても危険そうだけど、私はそれを期待してたんで「藤堂、邪魔だ〜!」などと密かに思ってたりして。</br>
    しかもそれに兄・圭吾がついてっちゃうところも好きですねぇ。舅・圭吾としては許せなかったのだろうなぁ〜。ホントに、圭吾の兄馬鹿ぶりが大好きでして、チクチク藤堂イジメをする場面が結構楽しみでした。藤堂と佳人が同居するのも、圭吾が可哀想で可哀想で。圭吾、抜け殻になっちゃいそうで・・・。</br>
    ラストの庭でのイラストがとても幸せそうなので、束の間かも知れないけど”お幸せに〜”とエールを。なんだか最後の最後まで佳人×藤堂には意地悪なことしか言ってないような・・・・・・。

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  • 久々のヒットきました。痛い、本当に切なくて痛いお話です。でもちゃんと最後はハッピーエンド。儚くて、美しい雰囲気を保ちつつ、痛々しいほどの情念を綺麗に書き上げた素晴らしい作品

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