騎士と誓いの花 (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.08
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本棚登録 : 273
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344805996

感想・レビュー・書評

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  • 本当に六青さんにはハズレがないなぁ、と思う。面白かった!

  • 涙と鼻水(笑)が止まらなくなる本。
    この作家さんの作品で一番好き。

  • BLで泣けたのは初めてです!!

  • ★あらすじ★

    戦乱と飢饉によって衰えていくシャルハン皇国で、過酷な生活をおくる奴隷のリィト。そんな彼を救ってくれたのは、端正な容貌の黒衣の騎士・グリファスだった。両親亡き後、誰からも優しくされなかったリィトは、彼の包みこむような気持ちに惹かれていく。そんな幸せな時を過ごしていたある日、リィトはグリファスから、彼が仕える皇子の身代わりを頼まれる。命を救ってくれたグリファスのため、リィトは身代わりとなることを決意するが…。

  • これも六青先生の作品。
    イラストが前々から好きだった樋口先生だったので手に取ったのですが、六青先生の著書ならば間違いはないな!と確信して購入。
    ボッロボロに泣かされました。。
    可哀相で可愛い受が好きな方は是非!!

  • 俄然お勧めの、痛いお話。
    最後はラブラブですが〜。忠誠を誓いつつも騎士の葛藤と、それをけな気に待ち続け、自分の糧にして生き続ける少年。何度読んでも泣かせます。

  • 六青みつみさん、4作目の作品です。
    この方の作品は切ない話が多く、ファンタジー・歴史系のものは立場や身分差などのシビアな「越えられない壁」設定がよく活きていて、特にオススメです。
    本文は上下2段組で、世界観などもしっかり描写されていて、読みごたえもたっぷりです。
    思わず涙が出るほど切ない話が読みたい! という時に、ぜひこの本をお手に取ってみてください。

  • 良い具合に攻めが自分勝手。
    泣けるよー。

  • ●あらすじ●</br></br>
    戦乱と飢饉によって衰えていくシャルハン皇国で、過酷な生活を送る奴隷のリィト。そんな彼を救ってくれたのは、端正な容貌の黒衣の騎士・グリフィスだった。両親亡き後、誰からも優しくされなかったリィトは、彼の包み込むような気持ちに惹かれていく。そんな幸せな時を過ごしていたある日、リィトはグリファスから、彼が仕える皇子の身代わりを頼まれる。命を救ってくれたグリファスのため、リィトは身代わりとなることを決意するが・・・・・・。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    半分過ぎた辺りから、ただただ号泣。ティッシュは必ず用意してから読みましょう。</br>
    ファンタジーはあまり好まないのですが、レビューが割と皆さん好感触だったので読んでみようかな〜と。2段組で厚さもかなりあって読み応え充分です。夕べ1時半まで読んだ後、泣きすぎの興奮状態で寝付けず、実はちょっと寝不足・・・。
    <blockquote>
    15歳とはいえ歳相応の知識も経験もない、幼児のような少年を利用しようとしている。</br>
    そうなるように仕向けたとはいえ、ここまで素直に懐かれ、あからさまな信頼を寄せられると、後ろめたさを利用して保護欲と愛情らしきものが生まれる。</br>
    腕の中の温もりが、ふいに重さを増した。</br>
    ------まずいな・・・。</br>
    小さい者、か弱い者へ寄せる愛情深さと庇護欲は、グリファスが母方の血筋から受け継いだ美点である。それを負担に思ったことはないが、今回はまずい。</br>
    リィトに頼もうとしている役目は命を落とす危険を伴う。それが目的でこの城に連れてきたことを、グリファスはすでに悔やみかけていた。</br>
    「・・・・・・」</br>
    左腕に少年を抱えながら、右腕で両目を覆う。</br>
    ------能う限りの力を注いで、守ってやろう。</br>
    そう心に誓うことでしか、グリファスは己の身勝手さを正当化する術を持たなかった。
    </blockquote>
    奴隷とした働いていたりィトは些細なミスから、鞭打たれていたところを通りがかりのグリファスに助けられる。下心からリィトを買い取り連れ帰るグリファス。世継ぎの名乗りを上げるため帰郷する道中、ルスラン皇子の身代わりをすることを承諾するリィト。身代わりをするということは皇子の代わりに命を落とすこともあり得ることで、頼んでしまったグリファスもそのことで悩み続ける。自分の思惑のために犠牲になるかも知れないリィト。両親もなく帰るところもないリィトはそんな役どころにピッタリなのかも知れないが、純粋で無垢なリィトに惹かれ始めたグリファスは罪悪感からリィトに冷たく当たったり。</br>
    リィトも死の淵から救ってくれたグリファスはまさにナイト(騎士)で彼に父親の影を重ねながら次第に惹かれていく。身代わりになることも、それがグリファスの望むことであれば・・・と快諾する。グリファスが皇子であるルスランを優先することは頭では理解していても、心を痛め続けるリィト。所詮自分に向けられる気持ちは、身代わりとしての自分を大事に思う気持ち。とにかくよく泣くリィト、鼻水込みで。泣かれると、どうしていいかわからないグリファス。初めは自分からリィトを拒絶していたグリファス、逆にリィトが離れていくと苛立って困ってしまう。勝手だな〜と思いつつ、不器用な男と恋さえ知らない泣き虫な子供の焦れったさやすれ違いが切ない。</br>
    あとがきで<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&amp;camp=247&amp;tag=makishome09-22&amp;creative=1211&amp;path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E5%2585%25AD%25E9%259D%2592%2520%25E3%2581%25BF%25E3%2581%25A4%25E3%2581%25BF%2520%26index=blended">六青 みつみ </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&amp;l=ur2&amp;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生が「どこで泣いたか・・・」みたいなことをおっしゃってますが、私はグリファスの無神経な言葉がリィトを傷つけるたびに何度泣いたことか・・・。健気なリィトが耐え続けるのがもう可哀想で、可哀想で---。
    リィトには「薬を無駄に使うな」と言い、ルスラン皇子には小さな傷にも薬を使う。勿論立場上、仕方のないことだと理解してても、その後ふくらはぎに刺さった矢傷のことを隠し続けるリィト。グリファスは薬のことよりも一番に傷のことを自分に言わず、他の人間に手当をさせたことを快く思っていないための言葉だとは思うのだけどグリファスの心ない一言がどれだけリィトを傷つけてきたか・・・。それも何度も。全くこの男ってば・・・・・・と何度思ったことか。彼は責任感が強すぎるんでしょうね、その上不器用で作者曰く”朴念仁”。
    <blockquote>
    ------聞きたくなかった。</br>
    薄々わかってはいたことだったけど・・・、はっきりとグリファスの口からは聞きたくなかった。</br>
    『俺はルスラン様の護衛に付きたかった・・・』</br>
    わかっていた。当然だと思う。</br>
    気高くて美しいルスラン皇子。本物の世継ぎ。</br>
    グリファスが誰を一番大切に思い、守りたがっているかなんて、これまでの態度や視線を見ていればすぐにわかる。------最初から、わかっていた。</br>
    なのに突きつけられた現実に胸の深い場所が、予想以上に痛めつけられてゆく。乾燥には強い泥煉瓦が、水に浸された途端もろく崩れていくように。</br>
    グリファスに助けられてから、リィトの中で育まれていた大切な何かが、踏みにじられ泥にまみれてしまった気がする。</br>
    「も、戻らなきゃ・・・」
    </blockquote>
    ルスラン皇子のグリファスに対する気持ちもなんだか可哀想。小さな頃から兄や父のように慕い思い続けていたんだろうな〜。皇子と騎士、父を殺した男の息子が償いのために自分を守るという複雑な状況。二人の思いが実ることは絶対あり得ないことで自分が皇子として名乗りを上げれば、それはグリファスとの別れを意味するもので・・・。リィト×グリファスのストーリが本筋なんだけど、ルスランの気持ちを考えると複雑だな〜。でも彼の凛とした潔さはカッコいいです。自分の生い立ちを理解し、自分のやるべき事に向かって進んでいく、男前です。</br>
    私はファンタジーや記憶喪失モノが苦手です。なんだか何でもあり的な所がありませんか?筋が通ってなくても魔法や”記憶がないから”で済んじゃうような。このお話はファンタジーなんだけど中世ヨーロッパっぽくてあまり現実離れしていなくて読みやすかったです。色っぽい話はあまり出てきませんが、リィトの一途で健気で純粋な思いが切なくて哀しくて・・・充分に泣けて楽しめた作品でした。</br>
    そう言えば登場人物の名前がカタカナばかりなの凄く久しぶりだな〜。

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