篝火の塔、沈黙の唇 (幻冬舎ルチル文庫)

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著者 : 玄上八絹
制作 : 竹美家 らら 
  • 幻冬舎コミックス (2007年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344810044

篝火の塔、沈黙の唇 (幻冬舎ルチル文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 子爵家の末子にして嫡男として生まれた椿は、
    生まれてすぐ実母の手によって失明させられ、
    産後すぐ亡くなった母に執着していた父に犯され、
    父の死後は兄たちに嬲られ、もう、どんだけ不幸!?
    という連続。

    また描写が痛いんですよね…。
    針で目を突くだけじゃなく掻き混ぜるとか怖い怖い。
    父からの凌辱も強烈だし、兄からの凌辱も痛い痛い。
    よくある無理やりだけど気持ちいいとかいう
    ファンタジーレイプとは違います。

    椿に思いを寄せている下男、十左(仮名)が
    兄に使われた薬で苦しんでるのを
    手助けするためとはいえ
    まだ抱くのか~とそれも痛々しくてつらかったです。

    挿入せずに口淫とかで済ますとかにしてほしかった。
    十左は椿を愛しているので無体なことはしないけども、
    そこは抱きしめるだけの方が好みだった。

    …が、クライマックスに向けて色んな事が分かっていき
    辛いだけじゃなくなってきます。

    椿を虐げていた長男にも苦悩があったり、
    椿を失明させた母親の真意であったり、
    そういう背景が分かるとぐっと切なくなります。
    まあどんなことが分かっても父親だけは許せないけども。
    首ちょんぱされるにふさわしい悪事を働いてたね。

    ここぞ!というところで椿が全盲じゃないことが
    分かって一層ドラマチックになります。

    そして千代さん…千代さんの最期はすさまじい。

    餓死寸前のところを実のおじいちゃんが迎えに来てくれるのもドラマチックでした。

    最終的に二人でそのまま灯台で暮らすという
    ちょっとファンタジーな感じの終わりも嫌いじゃないです。

    そうそう、うんざりしながら読んでいた
    十左と椿のエロですが、描き下ろしで
    椿視点から十左への想いが描かれていて、
    元々両想いだったなら辛くなかったんだなと
    納得できたのでようやく許せました。
    でもセックス以外で癒してほしかった。(まだ言ってる)

    ところでサービス的なはずの描き下ろしで
    父親からのせい虐待を事細かに描くのはノーサンキューでした。

    はあ、面白かったけど痛かった。
    もう読み返すことはないかもしれない。

  • 備考:異母兄からの陵辱シーンあり

  • 遮断された世界に互いを思い、自分を犠牲にしあう主従モノ。
    受けが兄たちからの責め苦の描写がかなり痛い=キツいので
    (調教描写や流血に慣れた玄上ファンは多分大丈夫)ダメな人もいるかと。

    丁寧に書かれた世界にぐいぐい引き込まれるのは、さすがは玄上さんです。

  • 維新後、
    複雑な生い立ちにより離島の灯台に幽閉されて異母兄に虐待される、華族の嫡男・椿と、
    没落士族で椿の父に拾われたのちに大罪を犯して灯台に下男としてやってきた十左のお話。

    何がどうというよりまず、
    文章がすごく読みにくい。

    稚拙というか、
    単純に作者さんのこだわりなんだろうなと思う程度ですが。

    椿の云々はわりとこの手の話では見かけるものだし、
    虐待の描写は酷いけれど、
    こういうのは酷ければ酷いほど、

    好きな人がそばにいること、
    好きな人と体を繋げること、
    が、どんなに幸せかってことをしみじみ思わされるので、
    個人的には嫌いではないです。

    維新後が舞台なのも、
    陰惨な環境に拍車がかかって、
    現実逃避にはもってこいでした。

    そしてハッピーエンドが素晴らしい。
    幻冬舎のwebの特設ページでおまけ短編がまだ公開されているので、
    もし読めるならそっちも読むとさらに幸せな気分になれますよ。

  • 勝手に評価》
    嗜虐度★★★★
    切なさ★★★★★
    一途度★★★★★

    【下男×主・無理矢理・切ない・一途】

  • 痛くて、痛くて、痛いお話。
    運命に翻弄されるとは、こういった事か?
    十左の心情に揺さぶられる。
    千代の忠誠心に感服。
    異母兄たちからの暴行シーンは…。

    あらすじ
    島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが...。

  • 箱庭のお話。君と僕、くらいの世界の中で紡がれる話が、本当に純粋で何の打算もなく、そこにどういう障害があろうと互いが互いを思いやって一日一日を切実に生きているというのが主人公、椿、そして、千代さんの中にあって、その姿がいじらしく、いとおしい。思わず姿勢を正して読みたくなる類の話。



    後、感想ではないんですが、玄上先生の本をもっと読みたいと思っていろんなレビューを読んでいるとちょいちょい読みにくい、という指摘を見つけるんですが、わたしはそんなことなかったので、不思議に思って、いろんな人の「読みにくい」を総合するに、言い回し、話の流れ、らしいと思いました。確かにラノベと同じような時間軸だと捉えて臨むとちょっととっつきにくいかもしれない。けど、この本がハードカバーで、もっと広い層を狙っているのだったら多分何も言われなかったろうなあ、と思います。そういう意味では狙っている層と若干合わない部分があるかもしれません。でも、それを超えても読む価値はあると思います。



    <以下若干ネタバレ含む感想>





    最後の方に、椿視点の話があるんですが、あれは椿よりも千代さんの話にした方がよかったんじゃないかな、と思いました。椿視点の話はもう主人公視点で読んでいる訳ですし。千代さんはとても献身的で、その姿勢は、椿に、というよりも椿のお母さん、香織さんに向けられています。彼女がなぜそこまで香織さんに尽くせたのか、その謂れが分かるような小話がひとつ挟んであると、お話がもっとひきたつのにな、と思いました。それがないと、千代さんの自殺が今ひとつすっきりしない気がします。わたしは千代さん、死ななくても良かったのに、と、すごく思ったから。ひょっとしたらそれが分かるだけでもなぜ祖父母が可愛い椿を島に残す事に同意したのか分かるかもしれないですしね(作中で香織に似て云々って出てるけど、香織さんの描写がそもそも少なすぎてどんな人だか分からない)。

  • かなり痛い話ですけど、脇役の千代が…
    かなり出来た女性なんだけど、鬼気迫る描写ですごかったです。彼女の口惜しさが伝わってきました。引き際の潔さも見事で彼女に椿が幸せになった姿を見届けてあげさせたかった。

  • 【あらすじ】
    島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが…。

    【感想】
    何故そこまで…と痛いシーンの連続ですが、ちゃんとハッピーエンドです。大河浪漫。
    幼い椿に十左が渡した青い石のエピソードが最後に心地よい余韻を残しました。

    【番外編】
    『Je te veux』(Web限定特別書き下ろし短編)
    http://www.gentosha-comics.net/genjo/index.html

    『ともしびの空』(同人誌・残念ながら未読)

  • 【あらすじ】

    島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。
    しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。
    ある日、椿のもとに十左という男がやってくる。
    十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。
    名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。
    やがて二人は心を通わせ始めるが・・・!?
    ・・・巻末より抜粋。

    【収録作品】
    「篝火の塔、沈黙の唇」
    「翡翠の庭」

    --魔人評価--

    エロ度:★★★★★
    キャラ度:★★★★★
    ストーリー:★★★★★

    <strong>※陵辱・道具責め他、斬首シーンなどが含まれます。
    また、義理の兄弟・実の父親といった近親相姦、盲目という障害を負った少年を陵辱というストーリーに嫌悪感がある方は、ご遠慮ください。</strong>


    これねぇ・・・キャラ設定、時代設定、ストーリー展開の全てに重みがあり、とても面白かった。
    ただ、すっごく読みづらい作品だったんですよ( ̄~ ̄;)ゝ

    1.文章や表現に古い文体が使われていること。

    2.主な主人公たちのそれぞれの回想シーンが多く、ちょっと進んでは回想を繰り返すため、なかなか先に進まないこと。

    3.明治時代の背景、罪人の扱いについて多少の知識がないと疑問が残る部分があるということ。

    以上3点、ある程度年齢いっている人でないと、すんなり読むことができない作品です。

    ですが、同時収録の「翡翠の庭」、こちらに椿視点と現代文で書かれた「全ての事の真相」と「本編の解釈」とでも言うべき説明が記載されてますので、一度読んで再び本編に戻るとわかりやすくなるかと思います。

    まぁ、多分・・・書きながら作者が興に入ってしまったのかな?
    って気がするんですけどね・・・(^_^;)

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