世界が終わるまできみと (幻冬舎ルチル文庫 す 2-2)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344811102

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    中学2年生の速水有理は、父親と弟と3人で暮らしていた。やがて3人は父の友人・高宮の家に身を寄せることになるが、そこには有理と同じ歳の怜人という息子がいた。次第に親しくなり、恋に落ちる2人だったが…。怜人との突然の別れと父の失踪から5年後。大学生になった有理は弟の学と2人で慎ましやかな生活を送っていた。そんなある日、怜人と再会するが―。

    【感想】
    切ない

  • 本の厚みにびびってたけど、納得の内容でした。同人誌で番外編があるみたいで、読んでみたいなー。

  • 初読み作家さん。

    攻め:高宮玲人
    受け:速水有理

    母が入院しているために父と弟と肩を寄せ合うように生きていた時、父の昔からの友人・高宮家に間借りするようになった有理たち父子。
    その家はその高宮さん、有理と同じ年の玲人が住んでいた。
    最初はお城のようなその家にも高宮さん親子にも違和感を感じていたが、馴染むようになり、玲人とは恋愛関係に。
    しかし、母が亡くなり父が高宮さんを裏切っていたことを知る。そして急な引っ越し。
    父の実家に戻ってほどなくして父が失踪。玲人に会いたいと思う有理は、、。



    CDが出ているのでそれを聴きたいがために読もうと思った作品。
    終始有理の一人語りと言う視線で語られていき、しかもその内容が幸福だった頃よりは切なくて切ない思いが切々と語られる。
    BLなんだから最後は甘くなることは分かっていたのと、キリキリした切なさ(絶望みたいな?)が見えなかったから読めた。
    あれ、某別な作家さんだったら、更に追い打ちをかけるような不幸を用意しただろうと思う。良かった、そこまでの辛さじゃなくて。
    どうやって二人の仲が近づいていくのだろうと、滔々と語られる先がもどかしいくらいの切なさだった。
    読み終わって、「はぁ~読み切った」という感じに脱力しました。

    これは内容(心理描写)が濃いだけに、先にCDを聴いておくべきだったなと、途中から思ったけど、まさか途中で投げ出してCDに行くわけにもいかず、、、。
    さて、今からCDに行きます。立花慎之介×鈴村健一、どうかな??


    追記:CDを聴きながら思い出したので一言。
    高宮さんとお父さんの関係を知りたかったかな。まぁ、Bad endになっちゃうんだけど。
    高宮さんが可哀想すぎたなって。死なせなくても良かったような、、。

  • とにかくこの作家さんの繊細な語り口が大好き。こんなにも不幸がたくさんつまっているのに、それはむしろ儚いような美しさをもった透明な世界。王子様みたいにかっこいい男の子ふたりがお互いを想いあって、大事に大事にしていく。どこか現実味がない、生々しさが全然ない世界観だけど、日々の微妙な心の揺れや感情の揺らぎは、誰でも経験したことがあるような、なつかしいもの。切なくて、やさしくて、ちょっとあたたかいお話。

  • 結構重めな話でした。最後は綺麗なまとまりかた。

  • 突き抜けないけど、これも好きだな〜。父親たちの哀しい背景があっても優しい気持ちになれる。許せるということは愛だなと。

  • せつない

  • 途中まで凄く良かったのに最後の最後でグズる主人公2人に若干いらいらした。どうせ両想いなのに。なんだか踏み込むのを躊躇する明確な理由も書いてなかったし。でも目隠しされてたから見えなかったけどきっと怜人は泣いてると思った、みたいな下りはさすがの理生せんせ。切な死にするかと思った。

  • 切なかった…。
    こんなに切ないBL小説を読んだのは久々かもしれません。
    ストーリー展開もそんなに無理な要素もなく、文章も読みやすい。
    主人公の描写が細かくて、感情移入しやすかったです。

    主人公の名前が有理でこの頃にプレイしてたゲームのキャラと
    被っていたので、妙な親近感を覚えていました(笑)

    それにしても有理はすごく苦労人というか…
    母は病気、弟は身体が弱くて、父は失踪…無茶苦茶や!
    高宮の家に身を寄せている間の怜人と有理の恋愛に発展するまでのくだりは
    くすぐったくて幼くて、必死な二人がとても可愛かった。
    母親が死んだ後に容赦なく切り捨てるように高宮の家を去った速水一家。
    その後の怜人父の事故と死亡。
    なにも知らない有理は本当に傷つくばかりで(涙)
    これって父親が見事な悪役っぷりというか…
    半分はそんな感じで、過去を振り返る構想を組みつつ。

    再会から始まる二部構成。
    まさか怜人が記憶を失っているとは思わず…
    思い出して欲しい…でも思い出してしまえば傍にいられない。
    父親の罪に苛まれながら、手が伸ばせないでも伸ばしたい。
    そんな心理描写が本当に切なくていい作品でした。

  • 小説全体がサッパリしている印象を受け、
    読んで何が残ったのか?と問われると、
    イマイチ分からない感じですね。

    途中まではすっごく良かったかなぁ。

    ただ2人が離れてから出来てしまった溝を修復するのが、
    修復しきれてないような。
    これでなんか恋愛っていっちゃっていいんだろうか…
    終わりもなんか中途半端に切られちゃった感じでした。

    なんか互いの気持ちをもうちょっと確認しあって欲しかったなぁ。

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