白雨 (幻冬舎ルチル文庫 ま 2-1)

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  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344812116

感想・レビュー・書評

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  • 雨・雪シリーズ。大人カップル。このふたり好きです。高校生の頃の痛々しいくらいの激情を経て再会、ようやくしっかり絆で結ばれて良かった♪攻めのスーツ姿がかっこいい♡

  • 水沢那智の焼菓子店を、夜ひとり訪れる男の子。
    閉店間際にやってきては必ず「全部」買っていくその子の保護者として現れたのは、水沢のかつての恋人・加賀有隆だった。
    激しい雷雨にも似たあの日々、いとしさと不安をぶつけ合い、最後には水沢が裏切った恋人―八年前の面影を残しつつ穏やかに微笑む加賀の真意が見えず、心惑う水沢だったが…。

  • 個人的に雨の名前や気象を表す言葉が好きなので、タイトル買いしてみました。

    これが内容もどっぷりツボで……切なくて泣けるしエロいし(←ここ重要
    そしてタルトが食いたくなります。ダイエット中には向きません(嘘)

    現在から突然8年前に話が遡って戻ってくるんだけど、そのつながりがとても自然だし過去話がまたいいんだよね。
     
    余談だけれど、
    自分のことを『僕』というキャラが自分的にとても萌えだということに気がついた。

  • 洋菓子店を営む水沢。閉店間際に「全部ください」とやってくる男の子の保護者は高校生の頃、別れただった。
    お互いの家庭環境の違いから好き合っていながら一緒にいることができなかった二人。しかし加賀は今の自分なら水沢を守ることができると・・・。
    しかし彼にはすでに息子がいるのに・・・・。
    再会モノで現在とのつながりもいい加減じゃないし、読み応えありました。

  • 水沢サイドでしか語られてないので
    どういう紆余曲折を経て加賀がああいう風に育ったのかがはっきりしない。
    そこらへんが若干不完全燃焼かな。

    続編読んでみないと何ともいえないが。

    2018年1月28日再読。
    まるっと忘れてました

  • ★4.5。過去編が良かったです。
    十代らしい初々しさと刹那的な激情の危うさ、脆さに萌えました。
    鬱屈した二人だけの世界に燃え上がって、浪漫とは無縁そうな粗暴な攻が受と心中する事まで考える…愛の逃避行!若いなあ、熱いなあ、と思いつつも、そこが良かったです。
    二人の激情を夕立の雷雨に投影するように描かれていて、そういう雰囲気も好きでした。
    しかし燃え尽きる前に離別…大人になってからの再会、というのがまたいいですね。
    離別したからこそ執着めいた激情から愛情になったのかなあと。
    不良からスーツを着こなす大人になった攻にも萌え。

  • 高校生の水沢に振りかかる、あまりの仕打ち。
    でも水沢がただ嘆いてるだけではなく周りも見えていて行動できるところが良かった。

  • 再会もので眼鏡で子連れで切なくて、好きです。

  •  水沢那智は焼き菓子店を経営している。
     そんな焼き菓子店にある日、閉店間際になって一万円を握り締め、「全部ください」という男の子が現れる。
     そんな日が2、3日続いた後、水沢は不思議に思って、「保護者を連れておいで」と告げる。
     すると、保護者として現れたのは、水沢のかつての恋人・加賀有隆だった。
     高校時代に、ひょんなことから関係を持った水沢と加賀は抱き合わずにはいられないほどにお互いを想い合う。
     けれど、大企業の社長の息子である加賀と一般人である水沢とでは立場が違いすぎた。
     どこからか加賀と水沢の仲を知った加賀の父親が、水沢の母親を通して水沢に加賀と別れるように圧力をかけてきたのだ。
     最後は二人で共に死ぬ約束までした二人だったが、水沢は加賀を置き去りにして逃げてしまう。
     そんな裏切ったはずの加賀が八年ぶりに現れ、以前の面影を残しつつ、水沢に対して穏やかに微笑んだ。
     そんな加賀の真意が見えず、水沢は心惑う……

     という話でした。
     ぼろぼろになって別れた二人が年月を経て再会し、再び付き合いだすまでのお話。
     どちらかというと、若き日々の恋愛がメインで、大人になってからの二人はちょっとした戸惑いもありつつも、やがて元鞘に……という感じでした。
     子どものどうにもならない悔しい気持ちが、歳月を経てようやく結びつく……って、純愛ですよね。
     こんなことって実際にはないんだと思うんですが、こういう話はいつ読んでも憧れるし、切ない気持ちになります。
     特に子どものどうにもならなさは、すごく身につまされるのでじんわり沁みてきました。

     純愛物が好きな方にはオススメです。

  • ⇒『白雨』
    『慈雨』

    そうか…息子じゃなくて弟だったのか(笑)

    <関連作品>
    『淡雪』
    『夏雪』
    『花雪』

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著者プロフィール

1999年にデビュー。「鬼の求婚~桃太郎の受難~」「風神×雷神」「夢詠みかぐや」などを執筆。

「2023年 『魔法遣いは魔王の蜜愛に篭絡される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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