- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344812123
感想・レビュー・書評
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家業も家も乗っ取られて、その相手である和紗に愛人として扱われるようになった希。香坂も言っていたように、2人の不器用すぎる程不器用な行動がもどかしくて仕方がなかった。ちゃんと話し合っていれば、こんなに傷つけ合う必要はなかったと思うから。普段、希にきつく当たる和紗だけど、厳しくなりきれないところが垣間見えるのが楽しい。お互いに惹かれ合っているのは傍から見れば間違いないのに。。。と言いたくなるような関係だった。これまであまり人に関わってこなかった2人だけど、今後一緒に過ごすうちに変わっていくのかな。と想像するのも楽しかった。
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超王道の主従モノ。何だかんだで王道は面白い。展開は読めるけど、そんなの関係ないくらい主人公の心情が丁寧に描かれていて、泣ける。
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箱入りの青年が、家や会社を奪い取った男に囲われ愛人にされる。およそ自分が好きではないシチュに関わらず最後まで読めたのは、雪代さんの丁寧な描写あってのことだと思います。病弱で世間というものを知らず育った受が、囲われるという理不尽さから反発心を見せる場面。筆力のない人だったらただの甘ちゃんになってしまうのに、雪代さんだと同情するべき好ましさが感じられるから不思議。そんないたいけな受に無体する攻も、実はちゃんと愛情を持っていて―というテンプレ展開も、自然に受け入れることができました。
ただ、受へのお仕置きでまさかの3Pがあったので、溺愛攻でそれはどうなの…?と思ったのも事実。
数冊読んでいるだけで判断するのも何ですが、この作者さんらしくないような。個人的にそこが萎えポイントでした。 -
京都の絹織物の専門商社「朝ひな」の一人息子・希は体が弱く、子供の頃から離れでひっそりと暮らしていた。
しかし、ある日突然会社も屋敷も金融業者社長・神野和紗に乗っ取られてしまった。
行き場のない希は和紗の愛人として囲われることに。
だが、和紗が時折見せる優しさに、憎んでいるはずの心が揺らいでしまい…。
未収録&書き下ろし短編も収録。 -
★3.75
読了日:? 出版日:01/2008 -
単行本で持っているのに…文庫本も買うてしまったぁ〜!!