千流のねがい (幻冬舎ルチル文庫 け 1-2)

著者 : 玄上八絹

• 幻冬舎コミックス (2008年3月17日発売)

感想・レビュー・書評

[hakomadamさんの感想 · 2018年2月4日]

これで玄上作品コンプ。モフモフケモ耳・人造神という苦手意識でとっておいたんだけど、あっさりいただけた。和菓子作りと祭礼描写が特に楽しい。子狐の大きな尻尾が成長とともに萎れていくのが哀しかった（そこ？）同人誌はメインより好きな征士郎と鞘の若き日、幸せな話で涙でる。

[ハムコさんの感想 · 2016年7月9日]

神のレプリカとして作られた人工生命体である《きつね》と出会った少年の純愛ストーリー。

すごく真っすぐでいい子たちだったのですが、
私には子供過ぎてあまり萌えられませんでした…。

むしろ征士郎×鞘（先代きつね）の話をじっくり読みたかったです。
最期を看取ったのは幸せだけど切ないですよね…。
征士郎、凛のためにお金もきちんと用意してくれて
ほんといい男ですよ。
思慮深くて大人びた鞘も好みでした。

小さい頃から見ている凛にはあまり恋愛沙汰を欲する気持ちになれず、颯太はのちに大人に成長するのですが、
竹美家さんの挿絵が少年にしか見えず…。

う～ん、う～ん、二人には頑張って萌えようとしたけど無理でした…。
15歳でロクに準備もなくエロ、止めようぜ！
そこは挿入なしで終わろうぜ！
大人になってからの方が感動したな、きっと。

エロ以外ではひたすら真っすぐ凛を思って
具体的に行動を起こしてる颯太にはキュンときました。
無理やり連れ出してくれるのは乙女のロマン。
ちゃんと家も用意してくれてるのもいいですね～。
まあ征士郎の甲斐性には負けるけどな！
（あくまでも征士郎推し）

わんこシリーズとリンクしてることに後で気づきましたが
犬は存在意義を感じたのだけど、きつねは必要性が分からず。
（ご神体は何のために必要なのか分からず。読解力ください）

何か意味があるんだろな～と思ったら最後にあっさり社も取り壊されるしでほんと何だったんだろ…。
初代の人の感傷でしかなかったんだろうか。

しかし、最後の人形相手のカウンセラーになってた凛は良かったなぁ。
願いもかなえられず、ただ聞いてるだけの神様に
何の意味があるんだろうと思っていたけれど、
聞くだけで安心させられる力があったんですね、きっと。

[m3g05aicさんの感想 · 2014年5月28日]

キャラの心情がとても繊細に丁寧に書かれていて、颯太や凛の一途な思いがとても感動できます。ただ、丁寧に書かれている分、凛や鞘の苦しみや存在が物凄く痛くて個人的にしんどかったです。

[bgさんの感想 · 2012年9月17日]

相変わらず少々SFですが普通に切ない恋愛のお話でした。

[usamomo21さんの感想 · 2012年7月26日]

可愛いんだけれど、切なくてそして攻めの颯太の壮大な夢を長い間思い続けて叶えたっていうのがすごく素敵な純愛モノでした。 そこから出る事が出来ないし、自分の存在意義すらないような狐の凛をずっと欲してくれた、存在意義を与えてくれていたのは颯太ですからね。 神様でありｸﾛｰﾝで狐の凛。詳しい事は全然知らないくせにそれでも凛だけを思い続けた、求め続けた颯太に拍手を送りたいですね。

[saharaxxx1さんの感想 · 2012年3月14日]

https://twitter.com/#!/saharaxxx1/status/179884126428610560

[月蜘蛛書庫さんの感想 · 2011年2月9日]

うーん。なんというか、微妙。作中に出てくる＜＜きつね＞＞の真実味が私にはあまり感じられなく、そのためその悲劇性に心底共感できなかったです。

前の「篝火の塔、沈黙の唇」の方がよかった。

[雛さんの感想 · 2010年10月22日]

純粋な想いで、貫く愛に泣けました。素直にいいって言えます

[由さんの感想 · 2010年6月15日]

表紙の可愛らしさで玄上八絹の本を初めて購入。内容も可愛らしくて元気で1番のお気に入りになりました。でも鞘のことを想うと涙が・・・凛は長生きして欲しい！一水先生、頼んだよ！

[tresmildiasさんの感想 · 2010年1月5日]

【あらすじ】
満月の夜、神社の格子越しに美しい金色の「神様」を見て以来、神社に通う小学生の颯太。颯太が見たのは、「神」のレプリカ「きつね」だった。ある日、先代の跡を継ぐため社にやってきた「きつね」の凛は「神様」を呼ぶ颯太の声に我慢できず答えてしまう。やがて颯太と凛は心を通わせるようになる。存在すら知られてはいけない「きつね」と人間の恋の行方は…。

【感想】
征士郎（神主）に手作りの和菓子を強請る凛の可愛らしさに、ただもう撃沈 ＆ 颯太の強運っぷりにひたすら脱帽。
先輩《きつね》の鞘と征士郎の詳しい話は番外編で読めます。こちらはもう切なくて切なくて…。泣かされました。最後のほうでは、ちょっと紫の上（『あさきゆめみし』バージョン）を連想したり。オススメです。
《わんこ》と主の五係シリーズ（『しもべと犬』『茨姫は犬の夢を見るか』）にも一水先生（人形師）によりリンクしています。
《オリジナル》の話も是非読みたいです！

【番外編】
『君棲む空に花びらの舞う』（同人誌）
『金の歳時記』（同人誌・未読）