アオゾラのキモチ-ススメ (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-18)

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  • 幻冬舎コミックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344814950

感想・レビュー・書評

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  •  とある専門学校のアニメ科に通う北史鶴は、過去の恋愛経験から、あまり多くの人と関わらないように、学校とアルバイト、それとアニメ製作のために時間を使ってきた。
     そんな日々の中、とある事件をきっかけにファッション科の冲津と知り合う。
     冲津の派手な外見とは違う、優しい内面に触れ、史鶴は徐々に冲津に惹かれていく――

     という話でした。
     本当は、付き合う前よりも、付き合いだした後の話がメインかな……
     冲津に押される形で、出会ってすぐに付き合い出したので、お互いの過去をきちんと知らず、どうしていいのかわからないことも多々あって。
     そのことから、冲津は史鶴に同性との経験がないと思い、そうではない史鶴はそのことが心の負担になっている……という感じでした。
     意外なほどにあったかい冲津の人柄が徐々に頑なな史鶴の心をとかしていく優しい話でした。

     分厚さに目をつぶれば、読んだら温かい気持ちになれると思います。

  • すずたつ×てらしーCD原作 そのうちCD購入予定

  • フォロワーさんに作家さんをおススメしてもらって初めて読んだBL小説。

    結果、どハマり(*^_^*)

    信号機シリーズの1作目で、学生カップルの話。
    冲村×史鶴。
    粗野かと思いきや根が真面目でまっすぐな冲村(攻)と大学からの入り直し学生なのでちょっと大人な史鶴(受)。
    ただ、この史鶴が大人な理由は、過去の恋愛経験からくる自分への諦め、冷静にならざる得ない過去。

    出会いは最悪、でもそこから二人の気持ちが徐々に変わっていく過程が良かった!
    ツンツンとんがっていた冲村が、それでもまっすぐ人に向かい合う姿から懐いて素直に気持ちを表すのは読んでいても気持ちが良かった。
    史鶴は鬱々とした過去への決別を付けられたし、内容的には少し重めかもしれないけど、文章の書き方かな、それを重苦しく思わせない絶妙さだったと思う。

    ねこ田先生の絵も合ってて、より作品に広がりが出て良かった(*^_^*)

    シリーズモノなので他も読みたい☆

  • んんん~、中学生日記・BLもあるでよ。って内容かなぁコレwwww

    BLって「彼と僕(時々ライバル)」で完結!な構成が多いけど、
    主人公には友達がいる。
    学校へ通っている。
    そして友達が、深い傷を持つ主人公を大事に大事に(でも過保護ではない)護ってる。
    そういう面は面白かったというか、ワタシ的にツボだったけど、号泣もしちゃったけど、なんだかなぁ・・・って感じだったです。
    人間関係とか好きだけどBLだとしたらあんまり・・・ごにょごにょ

  • 知り合いの方にお勧めされたのでまとめ買い!
    崎谷さんの作品なので問題ないと思いましたが、
    読んでみて、もっと早く読めば良かった!と良い意味で後悔しました。

    冒頭は最悪の出会い、そこからの展開が王道だけれども、とても読んでいて切なかったしドキドキしたし、とても面白かったです。
    最初はおい!って思われた冲水が、どんどん成長していく様がとても良かったし、彼自身が元々とても性格の良い子なので、ところどころ、良い男だな!ってなりました。
    これなら史鶴も幸せになれるでしょ!という感じでした。
    他シリーズと同じく、他に出てくるキャラクターも気になる形で、
    こっちはどんなストーリーが?と広がる期待がとても心地よかったです。

  • このシリーズの中で一番好きなお話です。
    グレーゾーンのない意志のはっきりした沖村は、過去の恋愛に苦しむ史鶴にピッタリだと思います。崎谷はるひさんの小説の中でもお気に入りの1冊です。

  • 始めて読んだ崎谷さんの小説です。こんなに手のこんだBLは初めて読みました。お話重めですが、後味スッキリです。

  • 信号機シリーズ1作目。専門学校に通うアニメ科の史鶴と、ファッション科の冲村が主人公で、等身大で身近に感じられる話です。
    ただ、専門学校だけに専門的なワードが続出するので、面白いか面白くないかがずい分興味の違いで分かれる内容だと思いました。ものすごく踏み込んだ専門知識に、腐まみれの心が瞬間知的硬派に変質するかと思った。
    史鶴が単なるオタクではないことはもちろん、崎谷センセもかなりこだわりがあって、描写に絶対妥協はしたくないんだな、ってことはよーく分かりました。

    見た目もオタクっぽい史鶴は、アニメ科と反目するファッション科の冲村たちからバカにされたりしていて、互いの第一印象はサイアクです。でも、ある事件がきっかけで交流するようになってから、史鶴はド派手な外見よりも意外に真面目な冲村に好意を持つようになっていきます。
    冲村も積極的に距離を縮めようとしてきますが、史鶴の過去の不幸な恋愛経験が、冲村との関係を進めることを躊躇させてしまいます。
    史鶴は自分のことを初心で未経験だと思い込んでいる冲村に、本当のことを言う勇気がありません。嫌われたくない気持ちが切ないです。そのくせ、気丈に見せているところが素直じゃない。
    冲村がとてもマトモでいい奴でほっとしました。かわいいところもあるし。そして、とても史鶴を大事にしているのが伝わってきて、読んでいて一番そこが気持ちよかった。

    外見だけだと、ちぐはぐで上手くいきそうにもなかった二人が、結局すごくぴったりなcpになったのが読んでいて清々しかった。冲村すごく自然体で史鶴の気持ちを分かろうとしていたし、史鶴もドロドロの恋愛観を打ち砕いて前向きに考えることができるようになってほっとしました。

    Hシーンは、一連の崎谷作品から見たらかわいいレベルですが、やっぱり上手い。とっても甘い絡みです。ラブラブな二人の会話に萌える。
    あと、個人的にはギャップ萌えがかなりありました。冲村が派手な印象なのにお母さんにお泊りのメールしてるのは、意外だけどかわいくてアリだなと思ったし、オタクな史鶴がHは悪い男にエロエロに開発されてるってのはサプライズで萌える。

  • 崎谷×ねこ田コンビの本。元々、ねこ田さんが好きで初めてこの人の本読んだけど。でも最近のねこ田氏の絵は顔がどんどん縦長になっていくような気がする。それはさておき、小説はかなりしっかりしたお話。美術とかPC系の専門用語がバンバン出てきてそこんとこは詳しいことはさっぱりなんだけど、美術の専門学校で知り合った全然タイプの違う史鶴と冲村の恋愛話。
    陰湿なつきまといとか史鶴の過去の恋愛のトラウマとか暗い話題がありつつもそういうのを乗り越えてラブラブに・・・ってところで。
    しっかりした構成なのでBLじゃなくても全然普通の小説として楽しめるレベルだと思う。

  • 信号機シリーズ1作目

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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