宵闇の契り: 桃華異聞 (幻冬舎ルチル文庫 い 1-6)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 121
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344815247

感想・レビュー・書評

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  • 桃華異聞シリーズ第二弾です。
    短編でも差し支えないです。

    色街に兄弟で売られてきた美貌の青林と顔に痣がある莉英。
    廓にて青林が亡くなる。
    莉英は『色街で一番の男妓になる』と目標を決め一気に駆け上がる。

    陰日向で莉英を支えたのは用心棒で色街一の腕っ節の噂の男 大河。

    大河×莉英。
    最下層からのランクアップ、莉英の努力。
    大河と離れて最上位に上り詰めても、莉英の心は満たされず。
    元の客に嫌がらせを受け、身心共にやつれた。
    二度と大河に会えないと思っていた矢先に身請けの話。
    身請けしてくれたのは大河。


    めでたしめでたしのお話。
    最下層からのジャンプアップが子気味いい。
    それでいて大河が優しすぎて。
    優しさと、自らの気持ちにお互い目を逸らしていたからこその別れ。
    和泉氏にしてはかなりレアなタイプの攻めですかね。
    激甘ですよん。

  • ◎総合評価 4
    ◆ヒロイン? 4  ◆ヒーロー? 5
    ◆純愛 4     ◆情熱 4
    ◆さわやか 3   ◆セレブ 1
    ※この人にこんな過去があり、実はこんなことを考えていたとは・・・という展開。あらすじの印象より内容が良いかも。

  • 幼い頃の可愛さと大人の妖艶さを楽しめました。 なんか切なくて辛いんだけれども、凛としていてとても良かったですね。 前作であまり好きじゃなかった莉英だけれど、この本で人となりを知って遊郭の中であっても失われていないものを莉英が持っている。 攻めがヘタレ系だったのは気になりますが、とても良かったです♪

  • 美しいものが大事にされる桃華郷で下男として働く莉英は顔に痣があり、醜い外見をしていた。皆に辛く当たられる中、兄以外に対等に接してくれた大我。
    兄が死に、どうにか自分が借金を返さなくてはならなくなり、男妓になろうとする莉英だったが容姿の問題もありうまくいかない。
    莉英の覚悟を知った大我は「共犯」として莉英を仕込み、いつしか評判となった莉英は桃華郷一の男妓となるが、その代わり今まで持っていた優しい心を失ってしまい、大我とも距離が開き、後戻りはできず孤独に生きるが・・・。
    すれ違いの物語。お互いもっと素直になれてたら良かったのにね~

  • 意地っ張りな利英と、利英を優しく見守る大我の関係がいじらしい

    小さい頃の利英は素直で優しい子なんだけど、だんだんと強がるようになっちゃうんです

    もう、なんて言ったらいいか分かんないけど、この二人のすれ違いが切なすぎる

    利英が舞う別れの舞いのシーンなんてやば過ぎだったもん

  • 大河×莉英(字に自信がない)
    健気受けかと思いきや最終的にツンデレというか。
    相手のことを思って冷たい態度を取って我慢してボロボロになる受け、というのが最強に好きだ、ということを再認識。

    これだいすき。

  • 幼い頃の病で目は腫れ顔には赤黒く目立つ痣をもつ莉英は、兄・青林と共に、桃華郷に売られてくるが、容姿の醜さから下男として働いていた。
     桃華郷で、窯子の用心棒・大我と出会う。容姿は醜くとも、その心の清らかさをすぐに見抜く大我。
     兄・青林の死によって多額の借金を負い、店を追い出された莉英は男妓として生きていこうとする。そんな莉英に大我は心だけは誰にも売るなと約束させ、二人で桃華郷の頂点を目指す。

    いいお話でした。

    お互い相手のことを一番に思っているのに、気持ちがすれ違ってしまうって悲しいですね~。

    二人がした約束に、二人ともが縛られてしまって、心を正直に見せることが出来なくなっているのも切ないです。

    でもラストは幸せな二人で、よかった!

  • ◇ 桃華異聞シリーズ-02

  • 確かに和泉さんとしては珍しい組み合わせ!

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著者プロフィール

「清澗寺家シリーズ」(幻冬舎コミックス)や「キスシリーズ」(講談社)など、多くの人気シリーズ、著作を持つ作家。ドラマCD化した作品も多数ある。特に名門華族・清澗寺家一族の大正時代から戦後までのドラマを描いた「清澗寺家シリーズ」は熱心な読者が多く、完結を記念して完全予約限定のファンブックが発売されるほど。

「2019年 『キッチンカー鎌倉、推して参る 再出発のバインミー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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