メランコリック・リビドー (幻冬舎ルチル文庫)

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著者 : 砂原糖子
制作 : ヤマダ サクラコ 
  • 幻冬舎コミックス (2009年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344815483

メランコリック・リビドー (幻冬舎ルチル文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 他界してから年月が経ってるとはいえ、日和佐がコロッと弟に寝返った感がある。それとも弟の粘り勝ち?半分しか血が繋がってないから重たさは半分ってことなのかもしれないけど、それにしても兄の存在感が大きい。前作に続いてこのシリーズは案外重たいぞ…w

  • スピンオフです。前作とは打って変わって、健気受けでしたね。すごく良かったです。 自分の亡き兄の元彼をずっと好きなんて、どんなけ切ないんだよ!しかも相手はロクデナシだし! と心配しながら読んでいたんですが、早く明が嫌いという子供じゃなくて、大人になりたいって思っている千夏史だけれど、最後はしっかり明を包み込む存在になってましたね。 もうあの別れの台詞は泣いちゃいましたよ!ホント思い通じて良かったな~って思った所に、ちゃんと強くなった千夏史のショートが甘くて良かったです♪

  •  中沢千夏史には、好きな人がいる。
     それは九つ年上の売れっ子カメラマン日和佐明であった。
     日和佐は、男も女も来るもの拒まず、の関係で、千夏史が訪ねて行っても、まったく頓着する様子もなかった。
     ところが、「子供は嫌い」と千夏史だけは相手にもしてくれない。
     九歳のときに出会った日和佐は、亡き兄・由多夏の恋人で、千夏史が恋心を抱いても叶わない存在であった。
     そして、二十歳になっても、千夏史の想いは募る一方だが……

     という話でした。
     かなり静か。
     物語に読む人の心を明るくするアッパーと読んだ人を考え込ませるダウナー系の話があるのだとしたら、これは間違いなくダウナーです。
     でも、決して後味の悪いものではないので、ご安心を。

     若くして亡くなった千夏史の兄・由多夏は、最後まで自分の気持ちをはっきり伝えることはなくて。
     日和佐は、そんな由多夏のことをなんとなく引きずっていて。
     彼は本当は何を考えていたのだろうか? って考えたり、悩んだりしていて。
     でも、そんな自分を認めきれなくて。
     実は、由多夏が死んだ後、一回も泣いてなくて。

     でも、そんなデリケートな自分を認めてはいないから、自分ではなんともないと思ってる。思い込んでる。

     千夏史は、そんな日和佐のことをわかってるわけではなくて。
     だって、千夏史の方が、日和佐よりも随分年下で、なんていったって、まだ二十歳になったばっかりなんだから、まだまだ子どもだからわかってる方がすごくて。
     けれど、そんな日和佐のことを、一途に由多夏に恋をしていた日和佐のことが好きになった千夏史だから、なんとなくほうっておけなかったのかなー……と考えました。

     そんな感じのなんとなくセンチメンタルな話。
     なかなか、こんなピュアな気持ちなんてもう忘れちゃったけれど、これだけ頑張って頑張って、どれだけ邪険にされも諦めなかった千夏史はすごいなー……と思いながら。

  • セックス依存症って・・。だからって男でも女でもwelcomeな攻めを一途に思う弟くんも最後まで共感できるところがなかった。

  • 死んだ兄の恋人に10年以上も片思いをしている受さんと、
    恋人を亡くしてから狂ったように男女見境なく遊び倒す攻さま。
    しつこいくらい健気な片思いに胸が締め付けられます。
    伏線の張り方がものすごくたくみで、過去と現在を行き来するスト-リー
    展開にはそういった意味があったのかと!

    攻から誕生日に1万円を渡されて、ただの現金なのにお財布の中で別の場所に入れてしまうくらい特別に思う受さん。
    ちょ……もう、萌え殺す気じゃないでしょうね!
    そしていったん好きになってしまえば、受にめろめろのめろめろに
    なって甘え倒してしまったりするクールな攻様に二度萌え殺される。

  • ふぅ。読みながらずっとしんどかったです。じくじくじくじくずっと胸が痛んで大泣きはしないけど涙が浮かびっぱなしで、泣くよりきつかった。テーマとしてはありがちかもしれないけど、描写かなぁ。まさしくメランコリックという雰囲気でした。死んだ兄の恋人を、ずっと好きだった弟と、恋人の本心が掴めないまま死なれてしまってずっと囚われ続けている男。想いなんて風化するんだよと笑って、囚われている事にすら無自覚で向き合わないで目を逸らし続けているうちに勝手に作りあげてしまったんですね。
    恋人を亡くした人との話、というのが基本的に苦手なんですがあまり反発は覚えませんでした。読み終わってよくよく考えたら、やっぱり絆された以外の理由は見当たらない気がするんだけどそれでも。
    兄の真実というのはなんとなく予想はつきました。明への気持ちを含め。どんな気持ちで「俺がいなくなったら」とかの話を聞いてたんだろうな。一度も好きだとも言われないまま。そう思うと切ない。でも家族の気持ちにも敏い子だったみたいだから、伝わってたんだと思いたい。
    最後は明るかったです。続編ショートも。そうだよ、少しは痛い目みたらいいよね!ずっと哀しかったから気にとめてなかったけど明は普通にかなりの人でなしですよ。大分甘かったからまぁ許すけどもっと甘やかせばいい。ところで最後の部分でひとつ気になったんですが、そういう写真を見られたと思って、その写真への感想が「楽しそう」だったからあんなに切れたんですか…?とばっちりじゃ…チカシかわいそー…(笑)写真から滲み出る物に胸を痛めた上にあの仕打ち。
    一応センチメンタルセクスアリスのスピンオフなんですが、全然。スピンオフと言わなくてもいい程に独立してます。そして断然こっちのが個人的には面白かったです。センチメンタルセクスアリスはテーマが全く違ってそんなにシリアスじゃないし。
    センチメンタルセクスアリスは思わなかったけど、これは中の絵がなんかあんまり合ってない気がしました…。

  • 「センチメンタル・セクスアリス」が大変気に入っていたので日和佐でのスピンオフも期待していました。

    前作では、かなりタラシでいい加減で印象が悪かったんでどんな風に掘り下げてあるのかなと思ったら、結構重い過去があって胸にずっしりきました。
    ストーリー自体は憧れの年上オトコの日和佐をずっと好きだった千夏史のピュアな視点で描かれているので、なかなか成就しない片想いに切なくなったり、甘酸っぱい気分にさせられたりします。

    自転車置き場での回想シーンがいいです。読み終わってみると、学生時代の日和佐と由多夏の素直に恋と呼べなかった熱い気持ちがすごくよく表現されていて胸に迫ります。コインがね、泣けます。やられます。

    そしてそういうのひっくるめて日和佐のことを好きになってしまった千夏史の「子供」と言われたくない臆病な想いが健気。
    一方の日和佐は、だれかれかまうことなく寝ることで過去の恋を忘れようとしているけど、逃げているだけで決別しきっていません。

    日和佐って、オトナかと思ってたらずい分ダメな奴だったのは、そのあたりに原因があったんですね。この作品で納得しました。
    ちゃんと過去に向き合うことができて、やっと千夏史との恋愛にも踏み出せたラストはとてもよかったなぁとしみじみ感動できます。
    やっぱり、こういうの書かせたら砂原センセはうまい。

    Hシーンも最初と2回目では二人の距離がはっきり変化しているのが感じられます。はじめのは日和佐の苦しい気持ちが混じった言葉攻めだったんで、せつなかったけど。2度目のは甘かった。

    この話だけ読むよりも、「センチメンタル・セクスアリス」とセットで読んだ方がおすすめです。

  • 『センチメンタル・セクスアリス』の番外編
    脇キャラの日和佐の話。


    千夏史は9つ上の幼なじみ日和佐の事が好き。日和佐は男女構わずモテて大人のカメラマンで。
    知り合った時「子供は嫌いだ」と言われたので大人になるのを密かに待っていたが20歳になったからと言って二人の関係は変わらず。
    亡くなった兄・由多夏と付き合っていた日和佐、由多夏の代わりになりたい訳じゃない、でも…。



    あ〜切なかった。そしてぐいぐい読ませた。
    亡くなった人が居る話は閉鎖的でツラい。
    それを乗り越える話だからもちろんいいのだけど。
    千夏史も日和佐も亡くなった由多夏を越えることは出来なくて何か悶々としてる。死んだ人には勝てないよ。忘れるんじゃなくて昇華させなきゃいけないのよね。

    『センチメンタル〜』をCDの安元さん目当てに聴いて、原作を読んだけど、読了後にどーんと響いたのはこちら。これCD化すればいいのに。切ない鳥海さん聴きたい。

    Hシーンは二人の気持ちが通じあった後のがエロい。千夏史が何もしらなくて翻弄されるのがいい。今後はぜひ日和佐の手練手管にハフハフされるところを読みたい(笑)

  • タイトル:メランコリック・リビドー
    著者名:砂原糖子
    イラスト:ヤマダサクラコ
    出版社/発売元:幻冬舎コミックス
    シリーズ名:幻冬舎ルチル文庫
    発売日:2009年04月
    ISBN:4344815483
    税込価格:620円

    ■Story■
    中沢千夏史には好きな人がいる。九つ年上の売れっ子カメラマン日和佐明。
    日和佐は男も女も来る者拒まず、
    だが「子供は嫌い」と千夏史を相手にしてくれない。
    九歳のときに出会った日和佐は亡き兄・由多夏の恋人で、
    千夏史が恋心を抱いても叶わない存在でもあった。
    そして、二十歳になっても、千夏史の想いは募る一方だが…。


    ■カップリング■
    【攻】日和佐明/ひわさあきら(30)カメラマン
    【受】中沢千夏史/なかざわちかし(21)学生


    ■感想■
    どんなに頑張っても一番になれない千夏史の存在。
    千夏史のことを正面から見ようとしない日和佐の心の闇。
    いろんな感情が入り乱れ、本当の心はどこ?
    手を伸ばせば届くはずのものが、ずっと遠くに揺らめいている…。
    心をギュッとしめつける、切なさでいっぱいになる作品。
    性に奔放な大人の心を暴く一途な想いに、涙なくては読めない。
    ぜひこの作品を読む時は、涙を拭うものをお忘れなきよう。

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