- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344819184
感想・レビュー・書評
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谷崎さんの作品で、一番好きな作品!!
やくざものですが設定も無理がなく、わりと普通の人しか出てきません。
1.2巻で焦らした分、この巻でやっと受の甘さが出ます。
むりやり抱くたびに受に溺れていく攻(やくざ)が、一般人で少年院あがりの受を振り回す(でもほんとは振り回されてる)話ですが、この受がまた谷崎さんの作品ではめずらしくふつうの青年。美貌も才能もありません。でもなにかが足りない・・・。
その足りない何かに気づいた時・・・、話は急展開をむかえます。
基本的に受視点で、行動範囲もせまいので、読みやすく、1ページに上下2段の新書形態は読み応えたっぷりで本好きにはたまらない充足感を与えます。大満足!
出会えてよかった作品です。
「真音」シリーズ全3巻 -
人と向き合うことの怖さ、もどかしさ、大切さ・・・真の音は耳に心に届いただろうか?
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無事に終わって良かったー!青木のことがあってから、富樫さんや槙原さんがどうなってしまうのか、ハラハラしっぱないしで;;このことがきっかけで富樫組を立ち上げたり、進藤との関係もより深まったりで。漸く富樫さんの過去がわかったり、進藤も過去と向き合う決心をし、さめさんも介抱に向かい、みんなが良い方向へいったのが本当何より良かったです。後半の、富樫さんと進藤のやり取りがとっても微笑ましくてにやけましたw進藤はほんと人らしくなったな〜と感慨深いです(笑)槙原さんに嫉妬するそんな富樫さんも好きです(笑)
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主人公は勿論進藤なんだけれども、メインの三人(進藤・富樫・槙原)皆の心情描写が三巻に至ってはくっきりと読み取れるようになってきて、その差異が面白く感じた。BLもので、主人公(受)と相手役の攻めがクローズアップされるのは当然として、それ以外のキャラとキャラの関係性が掘り下げられるのをあまり読んでこなかったせいかな。富樫と槙原の繋がりの深さ、お互いがお互いがなければやっていけなかった、そういう主従の関係描写がとても好みだった。進藤の啖呵を受けての富樫の決着は、いい展開だなあ。やにさがってる富樫はかわいいと思う。こういう攻め、好きだ。