翼の帰る処(ところ)〈3(上)〉歌われぬ約束 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-5)
- 幻冬舎コミックス (2010年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344820005
感想・レビュー・書評
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「知るかボケ」と言い放って、すべてをほったらかし隠居生活に入りたいヤエトだが、権力に全く関心がなくても、いろいろなことを見過ごしにできない性格のため、一生隠居生活は無理だろう。出だしから、いきなりヤエトは倒れてベッドの中。しかも、先の「黒狼公」の妻の皇妹から、復縁(!?)を打診される。しかし、今回の柱は、恩寵の力が強くなってきて、悪神を閉じ込めた蓋が空きかけてきているということなのだ。そこへ北方所領から、和平の人質交換が持ち込まれる。北方所領では、悪神を厭い、真の神の力を持ったア=ヴルスが出現しているという。そのア=ヴルスを排除しようという権力者が現実路線を歩もうとして、和平を申し出たというのだ。裏には皇帝の…。ヤエトにも危機が迫る。
物語の面白さだけでなく、ヤエトの綿密な読みによる駆け引き、他の登場人物たちとの会話、全てが面白い。物語の世界観がいろいろと明らかにされてきたが、まだまだ謎は深そうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻でるまでじっと待っていました。
うほー待望の一気読み!と思ったけどヤエト先生に倣って、倒れないギリギリで毎晩読む…。
薬くれるナオさんもジェイサルドもいないし。
雛もふもふがうらやましい…。 -
下巻がでるまで一年待ちましたとも! 待ってよかった〜。ここで一年待たされたら暴れてたね……。
それにしてもシロバ! 義弟(?)雛が2羽! もふもふ! 鳥馬鹿一直線! -
はやく隠居したいと常々思っているのに、とてつもなく出世しまくっている病弱なヤエトは、気が付いたら北嶺国にいた。彼を見込んでくれている鳥の様子がどうもおかしいようなのだが……。
幼鳥がちょーかわーいー!ヤエト既にめろめろっす(笑)。 -
今回は冒頭からいきなり倒れているヤエト。シロバの雛たちに見張られているのが微笑ましい。鳥が可愛すぎる流れからの皇妹との「復縁」話。結婚もしていないのに、復縁なんて知るかボケ!と一蹴できないのが辛いところで、悩みの種を抱えたところに、北方からは人質交換の提案が。人質になるセルクと共に北方へ。皇帝の恐ろしさを思い知ったところで、終了。果たしてヤエトはこの窮地をどう切り抜けるのか気になる、速攻で下巻へ行きます。
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開幕早々いつも通り北嶺で倒れているなー、と思ったら主人公にも「なぜ自分が北嶺にいるのかわからない」とは…。
謎を残したまま、今回は北嶺の仇敵・北方へ向かうの巻。
そしてやはりシロバには癒される。 -
刊行ペースが遅い上に長編なので細かいストーリーを忘れてしまい長らく積んでいました。そろそろ読まなくてはと手に取りましたが、やっぱりすごく面白いです。これだけの長さのファンタジーをドキドキしながら読めるとは幸運だなぁと思います。
腐った視点で読んでる訳ではないので純粋に楽しめるのはすごいと思うんです。しかし!あえて腐った目で見ると皇帝とヤエトが気になって気になってw
でも一番好きなのは皇妹なので是非とも結婚して欲しかったんですが、やっぱりダメなんですね。しかし皇女と恋仲になるのだけは勘弁して欲しい。 -
お話の感想は下巻にまとめて。
そろそろヤエトは皇女の乙女心に気付いてあげてもいいと思う(笑)
しかしヤエトは自分の体調及び問題山積みの仕事を片付ける方に手いっぱいで、その辺に裂く余力はないかなぁ、と思ったりもする。
それにしても、国と国との情勢や、国内の複雑な権力争いとそれに伴う人々の思惑や動きがきっちり描かれているので、このシリーズは読みごたえがあって良いなあと思う。 -
いつものように、というか、倒れて起きた所から話が始まっているのが
いつもの日常、と思ってしまうのは駄目でしょうか?w
しかし、イラストの鳥がかわいいですね~w
これはちょっと鳥馬鹿になるのが分かります。
宿敵が突如やってきたのも驚きですが、約束破りで聞いてくるのは
政治的にいけるかな? と。
しかし、それは己が優位に立っている時に限り、ですね。
ごく普通に上に立つ物としての判断、一緒ついて行きます、と
思ってしまいました(笑)
皇帝の妹の発言も驚きですが、皇帝自身にも…というか
見透かされてるよ!? という驚きが。
この最後、どちらに転んでも皇帝としては得ありで
隠居願望主人公には損です。
政治手腕ってすばらしい…という感じです。
まったくもって、ありがたくない話ではあり余すが
所詮他人事なので(鬼)
しかし素直すぎる人質交換で残る『彼』は
色々な意味で大丈夫なのでしょうか…。