夏、恋は兆す (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 54
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344823228

作品紹介・あらすじ

カフェバーの店長・三崎尚は、ある日道端で酔いつぶれていた外務省のエリート・西浦竜司を助ける。一年ほど前に同棲していた恋人と別れた尚は恋に慎重になっていたが、思いがけず西浦との距離は急速に縮まっていった。しかし、西浦に贈収賄容疑がかかり、二人は離ればなれになってしまう。西浦を信じると決めた尚は、献身的に彼を支えるが-。

感想・レビュー・書評

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  • 色々な資料を調べてそれを緻密な筆致で書いている
    いつものことだけど時の流れを描くのが、この作家さん上手い

    メルヘンBL(笑)でなく、切ないほどに現実的。

  • 前作で気の毒だった尚が主人公。
    割とあっさりしていました。

  • 「春、君を想う」続編

    外務省エリート・西浦竜司×カフェバー店長・三崎尚

    失恋一年後。

    西浦にかけられる疑惑とその結果が、こういったお話では珍しく面白かった。
    なんでもご都合主義もいいけれど、世の中そううまくは出来てないよ、みたいな。
    高野山の件から、西浦の精錬な人間性とか、尚にとってもお似合いで嬉しい。賢吾なんかよりよっぽど良い男だよ。

  • なんかこのお話をメインにする為に前作があったのか!と思うほど救われるお話でした。尚が幸せになって良かったよ~と思いながらもまた待つという辛い試練を尚にかせてるんですね。でも素敵に人に巡り合えてよかった! 水墨画の辺りはちょっと難しいからあれだけれど、高野山のくだりは結構好きですね。でも書き下ろしでの前作CPは要らないと思ったのは私だけではないかも知れない・・・。あのパンチは気持ちよかったけどね~!!それを沙智が怒る所にちょっとムカついてしまった私はやっぱり尚ほど人間で来てないのかもしれないけれど。

  • 尚幸せになれてよかった

  • 「春、君を想う」で、優しくていい人で、かなり不憫だったカフェバーの店長、尚が主人公の続編。
    前作の結末では割り切れない思いがやや残った分、その後失恋した尚がどうなったのか知ることができただけでも高評価です。

    尚はかなり遠慮気味のやさしいタイプなので、どんなお相手だろうと思ったら、外務省勤務!官僚?しかもしっかりとした志を持つ男前です。
    最初は単に酔った相手を介抱したことがきっかけで知り合っただけなのですが、偶然が重なるうちに少しずつ親しくなっていきます。それこそ住む世界が違う二人なんですが、食事が介在して距離が近くなる感じがごく自然。
    私生活にまで手が回らず仕事に忙殺されている西浦に、つい世話を焼いて美味しい料理を作ってあげたりする尚がとても微笑ましいです。失恋の傷がまだ癒えていない尚に、いい展開があればと応援したくなります。尚が西浦の仕事のせいで会えないという放置状態にあったりするんだけど、感情の面でのブレが互いに皆無なので安心感があります。初デートからHまでの成り行きも自然。いいcpだな。

    ところが今回、尚の恋を阻むのは、人じゃなくて仕事です。
    西浦の関わる中国との外交関係から話は不穏な方向へ進んでしまい、尚と西浦がどうなってしまうのか話は意外な展開になっていきます。
    外務省とか、日中関係とか、とても今どきな政治ネタでひっぱられ、正直びっくりしました。すっかり和み系のドラマだと思っていたので…収賄容疑でマスコミからも追いかけられる西浦とか、拘置所とか、どこへ話が行ってしまうのか?と、びくつきました…

    そんな中で、尚がとてもよかった。世間やマスコミから誹謗されても自分の信念を曲げない西浦を、尚はひたすら信じます。忍耐力も芯の強さもあってほんとにすてきです。
    西浦も、自分を飾らず信念があって、尚が好きになるだけの魅力がある男です。尚が世話女房になって尽くしてあげるには絶好のタイプ!落ち着いた昭和なcpなかんじです。

    あと、「秋、夢は実る」で西浦が偶然出会った賢吾を一発殴ってくれたのにはスッキリ。そんな西浦を「執行猶予中だからっ」と止めに入った尚のその一言がすごかった。

  • 『春、君を想う』のリンク作

    お相手が、政治がらみのあれこれに巻き込まれてしまうという、少し重めのお話…
    このカップルは何か浮世離れした暮らしっぷり…今までにはないストーリーですね

    2話目の「秋、恋は実る」で、すっきり完結。良かったです!

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