ステノグラフィカ (幻冬舎ルチル文庫)

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著者 : 一穂ミチ
制作 : 青石 ももこ 
  • 幻冬舎コミックス (2012年7月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344825710

ステノグラフィカ (幻冬舎ルチル文庫)の感想・レビュー・書評

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  • とても好き。あまりない職業で、話も感情の流れも自然だった。その上でキュンとする部分あり。文章力もあり、綺麗で安心。

  • 前作のスピンオフで、
    新聞記者と国会速記者のお話。

    国会速記者について、すごく興味深く読んだ。

    ふたりの距離の近づけ方が毎回つぼにはまる。

    「俺、君より十八も年上だけど、それでももし君が、同じくらいの年の男でも女でも、浮気するようなことがあったら、ああ俺おっさんだしなって諦めずに全力で怒るけど、いい?」

    「僕もそうします」

    「うん」

  • ちょっと設定に背伸びを感じたかな~、と思った。
    一穂さん、ここんところ、キャラクターの設定に幅を持たせるためか、色んな職業のひとが出てくるな~と思っている。そして、それを書くためにすごく取材とかもされてるんだな~とは思うのですが。

    そんなにキャラ設定、凝り過ぎなくても、同じような話が書けちゃうんじゃないかな、というのが正直なところ。ここ数作で感じてしまう。
    それだったら、もっともっと、ごく普通でいい。
    ……と、国会の速記に知り合いを持つ身としては思ってしまった。
    まあ、目立たない、目立ってはいけない、みたいなのはおもしろいとは思いますけどね。そういうキャラの話なわけですし。だけど、なんか…違うんだよな。
    もっと、はじめから一穂さんに近い設定の話の方が、確実におもしろいのでそう思いました。

    でも、最後までちゃんと読ませる。それは一穂先生の力だと思います。なんだかんだいっても、ちゃんと好きです。
    でも、もっとねちっこいのが読みたいですよ~、先生!ちょっとここんところ爽やかすぎますw

  • 主人公のふたりはもちろんのこと、
    その他の登場人物も含め
    心情がとても細かく描かれていて、面白かったです。
    なんだかとってもしっくりくる、
    いい影響を与え合っていくふたりだと思います。
    何度も読み返しそうな予感。

  • ▼あらすじ

    国会でひっそりと働く碧。がさつで忙しない新聞記者・西口と
    ふとしたことから言葉を交わすようになり、少しずつその素顔に触れて…?

    ***

    ★4.5
    国会議事堂を舞台にした新聞記者と速記者のお話で、ガチめなお仕事BLです。
    私、この作品がシリーズものだという事を作品を読むまで知らなくてですね…。
    勿論、他のシリーズ未読でも全く問題無かったのですが、表紙を見て勝手に
    攻めは紳士系のおじさんだとばかり思っていたので、中身をチラッと
    確認した時に紳士とは程遠いキャラクターで少し落胆してしまい…。
    元々、政治関係の話にまるで興味が無い人間な事もあり、
    買ったはいいものの何となく読むのを後回しにしてしまっていました。

    でも、一穂ミチ先生の作品なのできっと面白いだろうとは思っていたんです。
    そしてその予想はやっぱり裏切られませんでした。

    政治の小難しい話が苦手なので、最初は詳し過ぎるお仕事描写が
    却って仇になり、少し読み辛さを感じたりもしたのですが、
    中盤からグッと引き込まれ、そこからは一気に読んでしまいました。
    人物の心理描写、センスのある言葉選び、テンポ良く繰り広げられる言葉の応酬や、
    ちょっとした仕草の描写など、ほんのりと文学的要素を含んだ一穂先生の文章は
    読者の心を引きつける凄まじい力を持っていると言いますか、
    とにかく一穂先生の語彙力と表現力の高さに改めて驚かされる内容でした。

    そして出て来るキャラクターは皆、きちんと個性を持っていて素晴らしいな、と。
    (佐伯は露悪的過ぎて個人的にはちょっと苦手な部類でしたが…。)
    特に私はすみれちゃんと松田さんがお気に入りで、この二人の印象が強く残りました。
    すみれちゃんは受けと同様に攻めに恋する女性であり、攻めの同僚なんですが、
    BL小説に出て来る女性キャラにしては珍しく、かなり好感の持てる女性でですね…。
    同じ女として共感出来る部分もあったりして、魅力的なキャラクターだと思いました。

    松田さんは受けが唯一心を開いているとある隠居老人なんですが、最終的に明かされる
    この人の秘密があまりにもインパクト強過ぎて、何だか作品の美味しいところを
    全てこの人に持って行かれているような気がしなくもないんですよね…。
    ただの老人だと思っていたら実は伝説の人物でした、なんて格好良過ぎるでしょ!
    しかも凄く悲しい過去を抱えていて、これがまたほんのりとBLの香りが
    するもんだから、余計印象深くて。受けとの別れのシーンは何だか無性に悲しくて
    少しヘコんだぐらいなんですが、そういった部分を含めても、松田さんの下りは
    意外性があって凄く良かったと思います。まぁ、おかげで自分の中では攻めよりも
    松田老人の方が格好良いキャラという評価になってしまったのですが…(笑)

    因みにエロの方は最後の方にちょろっとある程度なんですが、
    エロが無くてもこのお話なら十分楽しめただろうな、って思います。
    それくらい読み応えのある作品でした。きっと、西口みたいな子供っぽさを残した
    オッサンが好きな方には堪らない作品なんじゃないでしょうか。
    私はもう少し落ち着いたオッサンが好きなので、西口が自分の好みど真ん中の
    キャラだったらきっと文句無しの神評価を付けていたに違いないです。
    ついでに言うと受けは割と好みでした。他の人が同じキャラを扱えば、
    ただの地味キャラで終わってしまいそうな碧ですが、一穂先生が書くと
    “地味”という名の個性がしっかりと輝くから凄い。この作品が高評価なのも頷けます。

  • 「好きが過ぎると、泣きたさを催させるものだとは知らなかった。」

    新聞社シリーズ第3段。
    これはね、もうだめ。
    泣いちゃうから。
    おじいちゃんのところとか、松田さんのところとか。
    基本的に、動物、年寄り、子ども、病気とかの話って泣けるの当たり前みたいに思ってるから
    どこかでしらけちゃうんだけど、一穂さんのだとそうならない。
    ちょっとした文章が、ぐぐっと現実を連れて来て、ああ、もうだめ……ってなる。
    だからすき。

    (再読)

  • 「off you go」のリンク作品、このお話凄く好きです。新聞社政治部記者・西口×国会速記者・碧。西口の余裕があって仕事もできる表の顔とは別の、男としてのプライドの高さや甘い部分がすごく人間くさくてよかった。碧はとても地味な印象ですが、静かな中に凛とした姿勢、信念を持つ姿が素敵です。心にじんわりと染み込んでくるようないいお話でした。一穂さんの作品で一番好きかも…

  • 速記者という仕事があるのは知ってたけど、こういう特殊な職業を絡めたお話って珍しいしすごい。国会だとか新聞記者だとか自分の知らない世界が描かれてるのを読むのも興味深かった。お互い気になってた存在でひょんなことから親しくなっていって距離が近づいていく…っていう過程の描写ほんと上手。グイグイ引き込まれました。祖父母や松田さんとの交流のシーン好きだな〜。くっついたあとの甘い2人にもきゅん。2人とも可愛いー。あとがきに、表紙にある速記文字について書いてあっておぉ!って思った(笑)読んだあとだから余計(笑)

  • キャラクターが良かった。ノーマルな攻を、包容力と控えめだけどしっかりした人間力で惹きつける受が新鮮でした。攻はオジサンだけど職業柄もあってか若々しくやんちゃ。その対比が面白かった。この二人がどういう感じで恋に落ちていくのかワクワクして読みました…が、その辺はあまり表現されていなかったような。それらしいエピソードは重ねていたんだけど、恋愛に至るまでにはちょっと足りない感じ。でも前述のようにキャラも良く、背景になるお仕事描写も興味深いのでその辺気にならない人は気にならないかも。気にする人でも読み返す魅力を持った本です。

  • スピンオフのスピンオフで、一連のシリーズでこのお話が一番好きだった。

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