トイチの男 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.15
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本棚登録 : 103
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344825949

作品紹介・あらすじ

保久原悠は「請け出す気のない品は預からない」がポリシーの生粋の質屋。ある日、店先で行き倒れていた男を介抱するが、一文無しだったために世話をした分働かせることに。身元不明のその男、茅野涼平の持ち物で唯一質草になりそうな銀のロケットの中に詰まっていた極彩色の"物体"が気になる悠だが、飄々としながらも包容力のある茅野に惹かれ!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 若い質屋が行き倒れの男を拾う話。

    質屋のシステムが面白くて楽しかったです。
    主人公の悠はしっかり者で頭が良くて好き。
    茅野は何考えてるか分からなかったけど、
    そこが気になってどんどん読みました。
    最初からゲイって宣言してるのも安心ポイントw

    スピンオフ「虹の球根」の二人には
    かなりニヤニヤしました。
    とてもいい関係みたいでほっこり。

    悠自身が質草だというのは驚きの展開だし、
    終盤で茅野の特殊な稼業もびっくりしましたw
    職人の話は結構楽しいので盛り上がったなぁ。

    エロは結構上品かつ丁寧で結構好みでしたが
    他の方のレビュー的にはエロくないって意見が多かった。
    いや~、私、これぐらいが好きですよ?

  • 地味にほのぼのさせられました。ものすごくニッチなお仕事ものww
    24歳の若さでひとり昔ながらの質屋を切り盛りする、しっかり者の悠。商売に関しては、コワモテ相手にひとつも引くところがありません。そんなところから、物事全てを値踏みして金に換算してしまう根っからの守銭奴のように見えてしまうのですが、実は彼にはそうならざるを得ない悲しい過去があります。

    その質屋の店先に、ある雨の日行き倒れていた正体不明の男、茅野。悠に助けられますが、介抱して世話をした見返りはトイチw
    10日で1割は、かなりの高利です。

    今ではあまり見かけない質屋の話にはもの珍しい商法、仕組みがいっぱい!BL的なことよりも、むしろそっちで興味津々になってしまい最後まで読み通してしまった感じがします。質屋さんの家の中も一般的な住居とは違っていて、勉強になりました。…そして、意外に大金が動いている商売なんですね。びっくりしました。

    てなわけで、エロ的にはまったく食指が動かない内容だったにもかかわらず、ストーリーはとても面白かったので、悠的に言えば差し引きゼロ、相殺です。
    後半、ミステリアスだった茅野の素性や、悠の切ない過去も明かされて、二人の絡みシーンもいいかんじで、満足。
    伝統工芸、しかも海外とはまたニッチ感ばつぐんすぎて、ちょっとついていくのが大変でしたが、茅野は悠にはぴったりなイイ人で、めぐり合えてよかったとつくづく思ってしまいました。幸せになれてよかったです。

  • はじめての作家さん。面白かったんだけど、読み終わっていまだ質屋について理解できていない自分バカすぎる。あとBLでは普通かもしれなけど、すぐ寝ちゃうのがあまり好きではないかも。トイチは可愛かった^^

  • 「虹の球根」を読んで。

  • 絨毯職人×質屋亭主
    茅野の変わりようは面白い。掴み所のない所がいい。

  • 攻めも受けもお互い何かを抱えてて『一体なに?』ってモヤっとしてたんだけれど、そういうこっとね。
    割と好きよ、そうとは気付かず相手の足りないピースを持っていて出会う関係って←若干乙女思考だけどw。 
    ラストに明かされた猫のトイチの秘密もニヤリ。

  • 行き倒れの男×質屋の店主。

    前半ゆっくりしている分、後半が怒涛の展開。
    面白いんですが、行き倒れ男・茅野の特殊すぎる職業とか、質屋店主の保久原のこれまた特殊すぎる過去に、ちょっと入りこむことができませんでした。
    茅野の職業、本当にあるのかなあ。あと、保久原のアレ、犯罪じゃないんですか?(汗)

  • 予想通りのところと予測もつかない部分と、緻密さと同時に、想像し得る感情の部分で揺さぶられた。

  • お話の筋とは関係ないっちゃないんだけど、私にとって挿絵は重要。
    今回の口絵が、先日読んだ本とそっくりで呆気にとられてしまった。
    漫画家としての三池ろむこ氏は嫌いではないけれど、この2冊の口絵は手抜きとしか思えない。作家やレーベルが違ってても、BLというジャンルなんだから読者は被るし、何と言っても発売日が近い。

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