恋をするということ (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344827035

作品紹介・あらすじ

月浦家は居酒屋を営むお父さんとアイドル好きなお母さん、長男・賢治の三人家族。お父さんの病気をきっかけに、家族は日常を維持しながらも心に緊張を抱えていた。そんなとき、店の常連客だったカメラマンの呂久さんと親しくなった賢治は、呂久さんの穏やかだが芯のある様子に惹かれていく。季節の移ろいとともにゆっくり進むふたりの関係は。

感想・レビュー・書評

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  • 月浦くんと呂久さんを表紙の絵を想像しながら読んでいたら途中で2人を間違えていたことに気付き、、えー!ってなった。笑
    あわてて修正して確かにこっちのほうがしっくりきた。笑
    ほのぼの。

  • また月9してるBLだ…と思ってほのぼのエピローグ読んだら不穏に終わるやんけ…
    そんなところで唐突に凪良ゆう節出して来ないでくれよ…

  • 何度も読み返してる、大好きな1冊。
    ふわふわほのぼのな文章ですが、けっこう重たいテーマも隠されていて、2人の恋を中心に仕事のこと、家族のこと、日常にあふれるたくさんの気持ちが丁寧に描かれています。
    ノンケの大学生、月浦くんが、ゆっくりと美人カメラマンの呂久さんに惹かれていき、ゆっくり二人の関係が深まっていく、とても誠実な恋模様が、かわいいくて、尊い。
    途中、ノンケ故に女の子の邪魔が入りヤキモキしますが、呂久さんもめげずに頑張ってるとこがかわいすぎます。
    ずーっと切ない恋ばかりだった呂久さんが、最後に月浦くんの誠実な愛情で報われる様子に感動します。

  • ★3.5くらい。
    ノンケすてきな大学生と美人カメラマンの恋。
    定食屋のおやじさんと奥様の描写がこのましく、Bノベルズだろうと、魅力的な脇キャラによって作品のきらめきと
    厚みは変わるって、思う。
    ちょっと見慣れない目線文体にとまどったけど、
    きらきらのノンケに恋する年上カメラマンのうじうじも
    わかるし、元カレ奥田の嫌キャラはうまいし、満足。
    挿絵は、相変わらず作家世界をイモにするアノヒトで、
    だめ。

  • 読みやすい作家さんなのに、珍しく第三者が感じられる視点になかなかページが進まず難航。だけど、ゆるゆると進んでいく恋愛は、前カレ登場があってもなおほのぼのと温かく、読んでいて感じが良かった。凪良さんは年下攻が萌えなのかな。そう思わせる描写がそこここにあり、安心して読めた。

  • 今まで読んできた凪良先生のお話とはちょっと雰囲気が違う感じでした。
    視点が上手くハマらない感じがしたけど、それでもゆっくり揺蕩う二人の雰囲気が良かった。
    しかし、奥田さんって勝手すぎてひどい(>_<)
    あとあまりにモブ女子ズがうるさかったなぁ。。。
    二人の関係はすごいいいのに、ちょっと周りがかやかやしてて。。。

  • ほのぼの進む恋心みたいなのがよかった。
    描写も綺麗。

  • 作家さん買い。変わった文体が、ふわふわで心地良かった。普段の生活でもはや忘れがちな恋をするということがちりばめられていて、キュンとした♡もしかしたら相手も自分のことを好きかも・・・っていうのもくすぐったくて良い。女の子たちに混ざっての助手席じゃんけんが可愛すぎた(*´ェ`*)しあわせ丼を挟んで見つめあう、表紙も素敵です

  • ノンケ大学生×年上カメラマンのお話でした。
    ここ数日、ずっしりどっしりがっつり重たい凪良作品を
    立て続けに読んでいたので、4発目でライトな作品引き当て
    ほっと一安心。
    縁側でおせんべい囓りながらお茶啜って、庭の紅葉をゆっくり
    眺めながら、まったり読むことが出来ました。

    というように、ものすごーく普通のお話です。
    等身大の人間の、等身大の恋愛が書かれていました。
    そうだよね、大学生ってそういう感じだよね。
    そうだよね、三十路前って今の仕事に不満なわけじゃない
    けど、いろいろ迷うこともあるよね。
    でも懸命にそのときそのときを生きてきたよね、みたいな。
    ノンケがゲイに恋をしていく過程も丁寧に書かれていて、
    途中出てくる脇役の女の子たちにイラつきつつも楽しく
    読むことが出来ました。
    どうでもいいんですけど、大学生にもなって年上に敬意を
    払えないとか……アホな友達が多い攻もちょっと考えもの。

    「あいのはなし」を先に読んでいたので、奥田さんが
    出てきたときはニヤニヤしてしまいました。
    自己中心的で傲慢なタイプですが、攻や受に辛辣な台詞
    を飛ばしまくるのは、努力してきた人間ならではで
    嫌いではなかったです。
    私もアイタタタ……と読みながら、グサグサきたり。

    恋をすることって、こういうことだよね……という、
    何の変哲もないお話ではありましたが、だからこそ
    浸みてくるものがありました。
    普通の話を楽しく読ませてくれる凪良さんに感謝です。
    本当にオールラウンダーな作家さんだなぁ。

  • 絵本を読んでいるような感覚。読ませる文章で、さすが凪良さん。
    ぷぷっと笑ってしまう穏やかな物語でした。末永く爆発してください。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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