トーチソング・エコロジー (2) (バーズコミックス スピカコレクション)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 699
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344827110

感想・レビュー・書評

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  • 途中、苑が重くて重くて……読んでて辛かったわ。

  • 苑の過去にうっかり涙(;д;)家族の中でこういう立ち位置になってしまう子っている。大人になるまでに自分で自分を救えたらいいんだけど、人は弱いから身近な人に救いを求めちゃうのも仕方ない。明るいイケメンの峻が隠し持ってた暗い部分に苑は惹かれたのかな。

  • いやいや、これはすごく面白い。
    面白いんだけど、これほどストーリーの説明が難しい作品もない。主人公にしか見えないある存在(仮に座敷童としておく)を軸にして、主人公とその周りの過去と現在とが錯綜するのだけど、ストーリーをややこしくしているのはその座敷童の存在の不確実さに依る。姿形が変わるのは当然として、単数なのか複数なのかもわからない。存在理由も目的も能力もわからない。いつ現れいつ姿を消すのかの規則性も見出せない。現象のどこからどこまでが座敷童に依るのかわからないが、何がしかの影響を与えているようにもみえる。話の軸にいることは間違いないのだが、それがどんな軸なのかさっぱりわからない。それが面白さと同時に説明のしづらさに繋がっている。
    そしてそれは、そのまま今後の着地も全く見えないことを意味する。ゲイネタもあり、タイトルの通り「トーチソング・トリロジー」を意識しているようだが、どういう方向に行くのか全くわからない。わからないけど、どんな方向にも持っていけるポテンシャルがあって、きっと面白いだろうっていう期待がもてる。
    多分そんなに長くなくて、あと2、3巻で終わるのだろうけど、どんな展開を見せてくれるのか本当に楽しみ。

  • 幽霊は誰かの幽霊というより、集合体のような感じなのだろうか。
    苑の存在はかなり重たく感じる。
    付き合ってあげるスーさんは偉いと思ってしまう。
    水澤かなえにすべて打ち明けてしまうのも分かる。
    1人で抱えるには訳の分からない重いものばかりだ。

    苑が毒親に苦しんでいたことは気の毒だし
    1人になって自分の選びたいものを選べるようになって
    それでも満たされない気持ちは分かるが
    清武に依存するのは違う。
    優しさにつけこむような真似だ。
    引っ越しを決意してくれたことが良かったし、
    別れのときにも優しさを見せるところがスーさんらしい。
    苑がまた歌い出せそうなところも良かった。

  • 売れない役者とそのアパートの隣人の元同級生の歌手、彼女に憑いていた子供の幽霊を巡る話第2巻。ちょっと思ってなかった展開で驚いた。しかも主人公引っ越すし。続きが気になる。

  • 高遠くんが暗い目をしていて、友達に呼ばれたとたん明るい顔をする場面がとても好き。日下苑が私に似ていると思ったけど私より根性がある。

  • スーちゃんの躍進と、日下さんの絶望。
    物語はオカルトからサイコへ。
    そんな第2巻。

  • 峻と一緒にいるのは、スーさんの後悔とせめて亡霊とでもやり直したいと願う気持ちの具現化?
    ザシキワラシっぽい効果があったのか、徐々にスーさんの仕事が波に乗ってきたのが安心ポイントです。

    ただ、苑はとてもめんどくさくて重いオンナだなと思ってしまいました。高校の頃からまったく変わってないww
    霊感少女の水澤も、ミルコ姉さんも、みんなめんどくさいけど憎めないんですよね…
    こういう女子の生々しさに、反感持ちながらも共感してしまったり。

    でも、思い返せばスーさんって峻の時もミルコ姉さんの時もメールで後悔してるんですよね。気持ちを上手く受け止めて返すだけの力を持ってなかったスーさんが、そのことを悔やんで苑の復帰を助けることで罪滅ぼししてるのならちょっと心配です。
    むしろ無意識に女の子をよしよしして抱っこしてる霊感少女の方が器がデカいw

    ヅラ社長の要らない発言に憤慨するスーさん!そして幽霊より生きている人の方がずっと怖いのは間違いないですね~
    水澤さんの深い一言にドキッとしました。
    苑の幼い頃の回想シーンは胸が痛んだけど、愛されなかったトラウマが大きすぎたせいで執拗な性格になったんですね。歌という才能が今後彼女を救っていくことになるのでしょうか。

  • 霊感少女、いい味出してる。
    苑、重過ぎ・・・。自分のことが可愛すぎて周りにどれだけ負担になっているのか自覚できない。けれども他人の事ならばわかる。程度の差はあるけれども、ありがちよね。
    ここまで極端なのは痛くていやだな。

  • 女性陣かわええ…。ザ高校生な峻もかわええ…。スーはデフォルトでかわええ。苑ちゃん頑張れ。

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著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

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