ナゲキのカナリヤ―ウタエ― (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344827202

作品紹介・あらすじ

職場でのセクハラに疲れきり、現実逃避で"女性として"ネットゲームに参加する佐光清也。「ダリ」と名乗るプレーヤーに癒され好意を抱くが、そのダリから告白され、実は男なのだと打ち明け謝罪することに。真実を知ってなお、やさしく接してくれるダリこと高知尾利憲に想いを募らせる清也だが、「ともだち」という言葉に自らの失恋を悟って…。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻・佐光の兄が主人公の話。
    一体どんなビジュアルなの・・って思っていたら、
    可愛かった、ビックリーみたいな感じでした。

    しかし、彼の抱える問題(職場での)が重くて…。
    ある意味で誰にでも起こりかねない現実感といいますか、
    そういうところがある問題だったので、重かった…。

  • 新キャラのつぐみ、いいね!
    そしてギャップのあるオタクの利憲がこれまたいいわ。キャラが立っているシリーズですよね。
    あとがきにある「大人になってオタクこじらせたひと」ということばはとっても耳に痛いです。長い長い期間をかけて徐々に悪化させていった私としてはね。

  • 信号機シリーズ第7弾
    リナリアのナミダの攻めくんのお兄ちゃんの話


    攻め:高知尾利憲
    受け:佐光清也


    ネットゲームでネカマだった清也は同じゲーム内で頼りになり1年も交流していた男と直接会うことに。そしてネカマだと打ち明けて友達として連絡を取るようになる。実は1年前程から会社の女上司からセクハラを受けていてそれが原因でネカマとしてネットゲームをしていたのだが。


    攻めが爽やか好青年なのに実はオタク(笑)
    そして会社の後輩女子も隠れオタク(笑)
    重くならないように、みたいなあとがきだったけれど何の何の、崎谷先生作品に出てくるぶっ飛んだ女の奇行が怖かった。ま、小説だからだろうけれど実際こんな女がいたら怖すぎて引く…。

    最後はエチで大団円で良かったけど。
    エチも濃かったけど(笑)

    清也はかなり好きものに育ちました(笑)

  •  現実逃避でネットゲームに女性として参加している佐光清也。そうやってオンラインの世界で知り合ったのが「ダリ」というプレイヤー。ダリからは「会いたい」と言われ、本当は男である清也は断っていたが、自身もダリに会ってみたい気持ちが抑えられなくなり、ついに了承してしまう。
     待ち合わせ場所に現れたダリはゲームの中、そのままの面倒見のいい爽やかな男で、清也はダリへの想いを募らせる。
     一方、勤める会社の上司に清也が受けているセクハラがだんだんとエスカレートし始めて――

     家庭の事情やその他様々な事情から、人を信じられなくなって、自分にも自信がなくなった清也がダリこと高知尾利憲に助けられながら、ピンチを脱出していく話でした。

     人間、ひどいいじめに遭うと無力感に駆られて、抵抗する元気もなくなってしまっていて、更に視野狭窄に陥ってしまう……という清也の置かれた状況の描写がとてもわかりやすいし。そうやって閉じこもってしまった清也を暖かく包んでくれる利憲の包容力もとても素晴らしい。
     そして、清也の社内の協力者として出て来る女子社員・つぐみのキャラクターもとても素敵で、ちょっとしんどい話なんですが、読んだ後には優しい気持ちになりました。

     傷ついている姫を救うナイトの物語のようなBLを読みたい方にはオススメします。

  • 久々崎谷先生作品!ネカマの受けに惚れて…っていう設定のやつないかな~と思ってたら崎谷作品でありました!やった~。本人、男という正体バレはあっさりでガクってなりましたが、そこが本筋ではないのでしゃーない。
    攻めの最初の爽やか設定はどこへ?というくらい変態入ってました。ある意味受けのDTも奪われた…(笑)毒を以て毒を制すではないけど、トラウマやセクハラで性的なものに免疫ないはずなのに、攻め相手だとすぐおちた(笑)

    攻めは勤務先が違ってて助言だけなので、直接的には事件解決に関わってないのが、やっぱり物足りなかったかな。精神的なところで助けてもらってるのは分かるし、本文でもそこについてちゃんと突っ込んでるんだけど。恋愛のいざこざより受けの職場・家庭のいざこざ中心だったけど、全てエロで補充された感じ…でも嫌いじゃないので★4

  • 信号機シリーズ第7弾。「リナリア~」の正廣の兄、清也(サヤ)がかわいいなぁ… ダリさんじゃないけど「あざとい!!」と思うぐらい天然でエロかわいかった。そして「受けを好きすぎる攻め」のダリさん、ホントにサヤの事が大好きだオーラがダダ漏れで、優しくてデロンデロンにサヤを甘やかすのも良かった。爽やか好青年の顔して変態攻めさんだったのでエチシーンが濃厚なのもいいです。イカれた上司は凄かったですけど

  • 天然姫受け属性は全くなかったが、仕事が好きで健気に頑張って我慢してぱつぱつになってる受けが好きなのでこれも大好き。

  • セクハラ上司がステレオタイプだけど最後までヤバイまんまでなんか凄いな…って

  • 前作のスピンオフ。
    天然ちゃんの受けの感じがかなりツボ。
    そして、攻めの、普通なようでそうでない拗らせ感もよい。

    サスペンス調なども多いが、この、社会人の人間関係の汚さまでも鮮明に描かれている感覚が大好きです。

  • 後半で性格がガラッと変わった利憲くん。逆言葉責めっていいなぁ(笑)
    受が好きすぎる攻というコンセプトのシリーズだったんですね。
    ちゃんとシリーズ追いかけよう。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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