銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)

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制作 : 葛西 リカコ 
  • 幻冬舎コミックス (2013年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344827851

銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)の感想・レビュー・書評

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  • ここ最近いまいち続きだったので、漸く!!といった感じです。
    ファンタジーでないと許されないオチなんですが、これがもう
    たまらなくいい。

    そしてファンタジーなのに、一貫して流れる作品の温度感の低さ。
    淡々としていて山場ですらどこか俯瞰的。
    でもそれは悪い意味ではなく、その静謐ともいえる雰囲気が、
    この世界観にはもうぴったりなんですよ。
    退廃的な空気感と反するような活気ある街、描写。
    そして不治の病に冒された受が、攻の気持ちを受け入れるまでの
    過程が、なんとも緩やかで穏やかで、おいおいBLでこれって……
    と思わずツッコミ入れたくなるほどに悶々とする。

    そして献身的な攻がまた……せつない。
    ラスト直前、ようやく攻を受け入れた後からラスト、最期を迎える
    までの日々は、こみ上げてくるものを抑えられません。




    一番良かったのは、BLの攻にありがちな『必ず守ります』系では
    なく『ご遺体は晒させない、取り返します』なんて言いきっちゃえる
    所だったり、受が攻に送られた指輪を自分のものだから、他に
    好きな人が出来たとしても自分が持ってていいかと問うと
    『あなた以外に愛する人はいない!』なんて激昂せずに『あなたの
    ものです』なんて淡々と答えちゃったりするところ。
    あまつさえ、死の床で泣き叫んだりするでもなく、それどころか受の
    願いだからと、死に顔さえ見なかったとかもうね……。



    なんだこの格好よすぎる新手の攻属性は!!!



    もんどり打ちますので、ぜひどうぞ。
    あ、ハッピーエンドですからご心配なく(笑)
    挿絵も神がかってます。挿絵の為に物語できてんじゃないかって
    勢いのシンクロ率。

  • なんか静かに泣けてくる本でした。設定的にはぶっとびで、再生医療とかなり長い寿命とかクローンとか出てくるわりに、剣闘士だとかいろんなものが混ざっていたけれど、攻が13才で引き取られてから13年のお話を二人の距離が変わっていく様子が綴られているんだけれど、まぁ一途な攻でとっても良かったです。
    受も余命いくばかで静かに感情を揺らすことなく生活していっていたのに、後半はなんかとっても微笑ましくてなんか泣けて来たんだけれど、ラストはかなりぐっと来ました。
    とっても良かったです。

  • 余韻を残す美しい物語でした。
    過激な性描写は無いけれど、無くて正解だと思います。
    よいラストだと思いますが、50年後くらいには今度はカレル様がユーリスを送ることになるのだと思うと、それはそれでまた切なかったり。

  • 萩尾さんのマージナルのキャラ、メイヤード長官オマージュということで読む。
    マージナル世界のムードが出ていて面白く読んだ。

    カレルに絶対的に従う忠犬ユーリス・・・好み。
    とにかく分をわきまえてる。
    そういうストイックな忠義と、一途な愛とが同居していて、基本忠義が勝ってる感じが好み。

  • ファンタジーBLが自分の中の大ブームですw

    こちらの作品は剣と竜のファンタジー的な要素もありますがSFファンタジーでもありました。
    気まぐれで買った子供(のち闘剣士)×400~500年生きる種族だけど病気で余命僅かな孤独な人

    二人とも寡黙なので静かな雰囲気で進んでいきます。
    年単位で進んでいきますw病気なのでプラトニックなまま終わるのかな?と思いつつ、まぁそれでもいいかな。という雰囲気。病弱キャラは好きですがシリアスだと死ぬ運命がチラチラして切ないという事に気づきました。病弱キャラはコメディチックな作品の方が安心できますね!
    ちなみにハッピーエンドだけど私の理解不足のせいで、あと何年生きれるのか微妙にわかりませんでしたw

  • 悪くはないんだけど、なんか最終的にああなってしまうともうなんでもありじゃんということに・・・。
    悲恋にもならず、ハッピーエンドといえばそうなんだけど、ストーリーの流れ的に悲恋でもよかったんじゃないかと思ってしまいます。
    市場で売られていた剣闘士ユーリスが執政官カレルに気まぐれで助け(?)られ、教養と住処を与えられ、見返りに何も求められないまま放置され、いつしか彼のために生きたいと腕に磨きをかける。
    しかし、自分の生にすでに意味を見いだせないカレル。ユーリスの想いの強さに触れ、愛を知るけれど・・・って話かな。

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  • しっとりと静謐さを感じ、イラストもこの静けさにピッタリな雰囲気で大層好みです。カレルの身に付けている『モノクル』と言うアイテムが、カレルの生い立ちや性格付け、事件からの心境の変化に重要な役割を果たしていて、単なるメガネ萌え以上に高ポイントです。ただ、終盤のカレル再生後が若干物足りないかなあ。それを差し引いても、やっぱり好きなストーリーです。

  • かわいさんのファンタジー!
    ちょっとSF入ってます。
    繊細で緻密でレベル高いファンタジーは、これまでの作品とは違う毛色でちょっとびっくり。
    ちょっと最後の展開に複雑なものを感じましたが、それこそこの作品の切なくて甘い痛みそのものなのだと思いました。
    剣士×官僚。
    素敵な作品です。

  • かわい先生によるあとがきという解説?w
    終始キレイな描写で進められていて、挿絵と雰囲気がピッタリ。
    萩尾望都作品のオマージュとのことで登場人物が再生するところとか、昭和の少女漫画ってそういうの多かったなぁと懐かしみを覚えました。ハッピーエンドでよかった。

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銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)の作品紹介

大国レーモスよりエイドレア辺境地に執政官として赴任しているカレル。三十歳前後の見た目に反し、実年齢は百歳を超えるカレルだが、レーモス人が四、五百年は生きる中、病気のため治療を受け続けながら残り少ない余命を淡々と過ごしていた。そんなある日、内陸部の市場で剣闘士として売られていた少年を気まぐれで買い取る。ユーリスと名前を与え、教育や作法を躾けるが、次第に成長し、全身で自分を求めてくる彼に対し徐々に愛情が芽生え…。

銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)のKindle版

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