私という猫 ~呼び声~ (バーズコミックス スペシャル)

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著者 : イシデ電
  • 幻冬舎コミックス (2013年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344828544

私という猫 ~呼び声~ (バーズコミックス スペシャル)の感想・レビュー・書評

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  • すごいショックだ。ショックというのは生易しい。ほんとに身体の一部が抉られたような痛みだ。まだ気持ちの整理がつかない。

    帯に「この世には2種類の愛猫家がいる。この作品を読んで拒絶する愛猫家と、魅了される愛猫家だ」という文があったが確かにそうだろうと思う。こんなものは見たくなかった、知りたくなかったと思う人もいるだろう。

    猫が好きだから、余計。

    でもなんでこんなにも猫が好きなのか、魅了されるのか、それもここに描いてある。

    檻に捕まった時の「私」の描写は圧巻だ。読んでるこっちも慟哭する。
    そこからラストへの流れが怒涛だ。


    人間が勝手に施したことが、結局「私」をあの結末へと導いたのではないのか。
    そう思うと胸が締め付けられる。

    何も持たない彼らはそれなのに気高く、当然に生き、そして同じように当然に死がある。
    美しっぽも私も、私が人生で出会った猫になった。もう忘れない。

    読み終わってプロローグに戻るとなにかちょっと救われた気持ちになる。

    「もしも「私」が猫だったら。」

    「私」という猫、というタイトルを噛み締めて、自分の猫を撫でるのである。

  • 猫目線で猫同士が日本語で喋ってる話って人間の都合で書かれているようであまり好きでなかったけど、これは喋っている事、感じている事が残酷で生々しくてそれでいて美しい。思いっきり感情移入してしまう。生きるって凄いや・・・

  • 野良の世界は厳しいなぁ

  • 涙が止まらない。

  • 野良猫の気高さは美しい。
    でも悲しい。これが自然の猫なのかも…とも思うけど。
    自然の摂理と外れても、うちの猫の幸せだといいなぁ。

  • 前作とはうってかわって、無慈悲な現実と、前作より更に野良猫に対して想いを馳せる内容。
    特に猫が好きではない自分は、見る目が変わったように思う。

  • 最初ネコマンガかとスルー仕掛けたが、イシデ電ならばと読んでみると想像以上に深くヘビーでびっくり。生きる事の壮絶な迫力に目を奪われ、また静かな日常の確かな存在にうならされ。読めて良かった。

  • 猫という生き方。命とは、親とは、育てるということ。いろんな事がギュっとつまった作品。猫の描写は以前から上手いのだけど、猫の高速戦闘をここまで描いた人も珍しいのじゃないだろうか。web版でも読ませてもらっていたのだが、サイズの大小よりヤッパリメクリはひつようだな。

    しかし、最終話の壮絶さは流石。白黒で表現された紙面が赤赤と鮮烈な画像に見えてくる。我らの隣人の一人。猫という生き方を考えさせられる。猫好きにも、そうでない人も、生き方に悩んでいる人は読んでみた方が良いな。

    ちなみに、地元でも有数の品揃えの店で最後の一冊だったので手に入りにくいかも。

  • イシデ電の猫マンガ。劇画的な視点で「飼い慣らされない野性」としての野良猫を題材にしている。

    たとえば野良猫の避妊去勢を猫の視点から「自由を奪うもの」と表現する描写や、虐待する人間に出会うエピソードなどは、既存の同ジャンル作品にはほとんど類例をみかけない。

    全体的に、動物の世界に外部から干渉する得体の知れない存在として人間が描かれている。

    猫マンガのジャンルが拡大したのが00年代以後なので、70年代の劇画に近い演出で描かれたこの作品にはむしろ新味がある。隔世遺伝のように、劇画の遺伝子が時代を超えて発現したかのようだ。

    言い換えれば、本作は「人間以外の視点から猫を描いた」ようにみえて、実は非常に人間的な作品である。

    それは、標題「私という猫」、そして導入部分、子供である自分が猫の生活に「憑依」してゆくくだりからもはっきり見てとれる。すぐれた画力や細部描写の巧みさから、リアルな作品であると感じられるかもしれないが、観察や外的な体験を主な題材にしたものではない。

    あくまでも自分の内面を猫の姿に憑依させることによって描かれている。つまり、本作はイシデ電の私的な内面世界を描いた作品なのである。

  • 猫漫画ブログからの単行本化の二冊目。激しいペンタッチで厳しい野良猫の生き様を描く骨太な作品。

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