東方美人(オリエンタル・ビューティー) (幻冬舎ルチル文庫)

  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344830332

作品紹介・あらすじ

一九八〇年代。英国の偽造パスポートを持って西ベルリンに潜入したKGBの若き情報員アレクセイは、怜悧で冷たい美しさを湛えた上官のサエキと生活を共にしながら本国の指令を待つことに。しかしアレクセイには、サエキにも言えない極秘の任務が課せられていた。旧体制時代のドイツを舞台に繰り広げられるドラマティック・ロマンス、完全文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • ベルリンの壁崩壊以前、旧ソビエト時代の話。
    最初は固いお話で若干読みづらかったのですが、
    中盤からはキャラもつかめてきて面白かったです。

    かわい先生の描くオリエンタルビューティーは美しい!
    もちろん懐の広い攻めも魅力的で楽しかったです。

    サエキが男相手に枕仕事をやらされるのを
    写真にとらされるというなかなかゆがんだNTRシーンを
    きっかけにノンケのアレクセイが意識してしまうのは納得。
    そのシーン自体はカットされてるのも読みやすいですね。
    (ねっとり書くのも悪くないかもだけど人を選びそう…)

    人好きのする性質のアレクセイはサエキのみならず
    周囲を無意識にたらしこんでいくのはすごいなーと思います。
    自覚があったらいやらしいけどそうじゃないのもいい。

    二人のエロは一回だけですが、上品で美しく
    それでいてねっとりしたエロで良かったです。

    情報員にしては平穏な日々だなーと思ったら
    アレクセイに暗殺の指令がかかったところで下巻へ続く。

  • 文庫化旧版未読。KGB諜報員・アレクセイ×上官・サエキ。舞台は旧ソ連崩壊前のベルリンの壁で分断されていた頃の西ドイツ。最初、スパイものだ!とわくわくして読み始めましたがなんとも重厚なストーリー展開になかなか読み進めなかった… でも、アレクセイが懐深く良い男でサエキも魅力的、他のキャラも一筋縄ではいかないような人たちばかりで面白かった。スパイゆえの誰をも信じる事ができない孤独感の中、サエキがアレクセイに惹かれていく想いが良いですね…

  • イラスト美しい♥︎♥︎
    続き読みたいけど、何故かなかなか手が出せないww

  • 以下、続刊。 旧ソ連・東西冷戦を背景に物語は進みます。前半はあまりBLらしい展開は無く(キャラクターが美形揃いだったりはしますが…)主人公を中心とした人間模様を描いています。 史実に則って描かれているので、リアリティがあって面白いです。

  • 旧体制のドイツで。旧ソ情報員アレクセイ×上官サエキ。題材もちょっと重めではじめはBLぽくなく、東西ドイツ・共産圈の歴史を復習してる感じ。そういえば、壁あったな〜、みたいな。 アレクセイが他の諜報員たちと行ったある任務でサエキを意識するようになって…。エロはさすが、エロいです。少ないけどでもきれい。 読み応えたっぷりで気が抜けないまま、次巻に続く。2人、どうなっちゃうんだろう、誰が味方で誰が敵!?

  • BLとは思えない灰色で渇いた雰囲気。
    フィクションではあるけど一部史実に沿って描かれておりリアル。
    最近のBL作家さんで社会派の物語を題材にしてきちんと着地できる作家さんはかわい先生くらいではないでしょうか。

  • 舞台が旧東側諸国なのでどう考えても明るい話ではない、と思い読むのが遅々として進まず。

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