黄金のひとふれ (幻冬舎ルチル文庫)

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著者 : 中庭みかな
制作 : テクノ サマタ 
  • 幻冬舎コミックス (2016年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344837515

黄金のひとふれ (幻冬舎ルチル文庫)の感想・レビュー・書評

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  • テクノサマタさんのイラスト買いと、切ないお話かもというあらすじ買い。千晶はなんで後ろ向きに生きているのかの謎がもっと早く分かればよかった。絵本を買うほど喜ぶくだりは理解できない思考回路だけど、細かいことはさておき、薄目で見るといい本じゃないかと思う。この先生のお話はどれも好みに合います。

  • 作者さんがこの2人を大好きで、この2人のことをずっと思っているんだな、というのが伝わってくるお話でした。
    店のオーナー×ドジっ子バイト
    受けの千晶がドジっ子レベルを超えてます。テクノサマタさんのぽわぽわしたイラストがぴったりの子。ただ、エゲツないトラウマを抱えている。もう、自分はこの世にいらないんだ、と頑なに信じてる。
    その設定のせいか、お話の底にずーーーーっと『哀しみ』がひんやりといる感じ。嫌いじゃないです。
    攻めはいい感じの重い過去を抱えているスパダリ。受けにメロメロ。とにかくメロメロ、だってほぼ初恋!いいよね、受けにメロメロのスパダリ攻め様!あのパジャマ出してくるシーンとか!ジタバタしちゃう!
    あと途中出てくるロボットがずるい、あれは泣く。BLじゃなくて"◯◯リ"で泣く(笑)
    ただ、少し思ったのですが、受けの千晶はノンケだよね?強烈な劣等感からゲイになったと言ってもいいかな?もしかして検査の結果大丈夫となると子供が欲しくなるんじゃないかな、という思いがどうしても拭えない。ちがうかな?そこがスッキリしなかったです。何度か読み返しましたが、明確な安心要素が見つけられなかった。神野さんじゃなきゃ、というシーンはもちろんありましたが、子供よりも!とはっきりなっていなかった気が。
    分厚めの本で、決してライトなお話ではありませんでしたが、しっかり引き込まれました。次回作も楽しみにしています( ͡° ͜ʖ ͡°)

  • ▼あらすじ

    傷ついた指先を真っ新なハンカチで包んでくれたその人は、
    呆れるような千晶の言い間違いに怒ったりせず、ただ深く静かな瞳で見つめた―。
    千晶はある事情から、生きて呼吸をすることすら困難に感じている。
    バイト先のオーナー・神野からそっと触れてもらった出来事だけ
    大切にしようと決めるが、そんな千晶に神野は「きみが欲しい」と告げて…?

    ***

    意外とシリアスなお話で吃驚した、というのが率直な感想です。
    表紙の雰囲気から、てっきりほのぼの、もしくはあまあま系のお話なのかと
    思っていたのですが、いざ蓋を開けてみたら甘いどころか
    シリアス要素の方が強く、全体的に重たいといった印象でした。
    不幸な受けがスパダリ系の攻めに出会って幸せの階段を駆け上がって行くという
    点で言ったらシンデレラストーリーである事には変わりないのですが、
    だからと言って決して夢のある、スイートなお話ではないんですね。

    まず、千晶(受)自身が心に結構深い闇を抱えており、そんな彼を取り巻く環境も
    なかなかシビアで重たく、読んでいて辛くなる部分が結構あったように思えます。
    生きる事にさえ誰かの許しを得ずにはいられないという千晶の抱える劣等感は
    最早病気レベルで、セックスでさえ痛くて苦しい方が自分への罰になるから良いと
    本気で思っているような自虐っぷり。正直、この受けは健気を少し通り越して
    しまっている部分があるので好き嫌いはハッキリ分かれるだろうなと思いました。
    健気受けが好きな自分でさえ、千晶の卑屈さ加減は理解出来ずちょいちょい
    イラッとしたので、駄目な人はイライラして終わりだと思います。
    でも、私は千晶のそういう不器用で脆いところもまた、魅力の一つだと思いました。
    見ていて危なっかしいからこそ、見守っていたくなるし、応援したくなるというか。
    千晶が好きになれるかなれないかで、この作品の評価も大きく変わって来ると思います。

    因みに神野(攻)は紳士好きには堪らないほど素敵なキャラで、
    彼の行動や言動にはかなりキュンキュンさせられました。
    物静かなんだけど凄く優しくて個人的にはめっちゃ好きなタイプ。
    「どうしてもっと、自分を大切にできないんだ」という台詞には
    共感しかなかったし、千晶を鳥に例えたロマンティックな台詞や
    「でも、その人生には千晶がいない」という言葉にはグッときました。
    ただ、割と最初の方(出会ってまだ間もない段階)で千晶に告白するので
    そこは「早ッ!」と思わなくもなかったのですが、自分の勘を信じて
    生きているという神野の言葉にはなかなか説得力があるし、
    何より千晶のあの健気っぷりを見たら興味を持つのも分からなくもないんですよね。
    薔薇の花束にはマジかと思ったけど、それも秘書の適当なアドバイスを
    真に受けてやった事で、更に預金通帳までアドバイス通り見せようと
    するものだからあまりの真面目っぷりに思わず笑ってしまいました。
    告白は少し早いと思ったけど、それからの展開はゆっくりだし、
    二人が少しずつ心の距離を縮めて行く様子が丁寧に描かれているので
    違和感みたいなのは個人的にはあまり感じなかったです。
    性急にくっ付いたって感じもないし、私は二人が惹かれ合うのは妥当だと
    読み進めて行く内にすんなりと納得する事が出来ました。

    それよりも、千晶と共依存みたいな関係になっていた晴人の
    扱いの方が気になったというか…。千晶を巡って何か一悶着起こしそうな
    雰囲気だったのにそれもないし、何より千晶に対してあれだけ
    酷い事をしたんだから神野にきっちりお灸でも据えられて退場するのを
    期待していたのですがそれも無く、最後はかなりあっさりで少々拍子抜け。
    もっと胸のすく展開を期待していただけにそこは少し残念に思いました。
    あとはエロの方ですが、千晶が未成年というだけあって本番は1回だけ。
    千晶の問題が解決した後の、本当の意味での本番シーンは無く、
    何と千晶が二十歳になるまでお預けとのこと…!!
    神野真面目か…!いや、でもそこが良いんだけれども…!!(笑)
    ただ、最後に二人のラブラブえっちが見たかっただけにこれまた残念で…(がっくり)
    でも調べてみたらその辺は同人誌の方でしっかりと書いてくださっている
    ようなのでこうなったら何が何でも手に入れて読みたいと思います!(笑)

    良い意味でも悪い意味でも思っていたのとは少し違う作品でしたが、
    それでも読み応えはバッチリ感じられましたし、かなり面白かったです。(^^)
    全体的なストーリーの評価としましては★4〜4.5といったところなんですが、
    イラストが表紙を含め凄く好みだったので、少しおまけして★5という事で!

  • 絵師買い。「きみはいつか…」が良くも悪くも印象に残っている作家さんなのでビクビク。千晶の緊張すると発してしまう失言がはじめ許容出来ず後々引きずったものの、同居している晴人に首を絞められながら凌辱されるのに安堵する描写からそれは横に置いておくことが出来た。ロボットの映画は名作「サイレント・ランニング」かと思ったら宮崎アニメ。晴人の子どもを「ほんのちょっとでも、俺の赤ちゃんかもしれない」と神野に言った千晶にちょっとウルっときた。千晶を包み込む神野は好み。最終的に突っ込みどころはテクノサマタさん絵で相殺。

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