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- / ISBN・EAN: 9784344840041
感想・レビュー・書評
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「若者よ、恋愛しましょう」という空気に疲れた世代が、いろんな価値観を認めようという流れの中で、「恋愛しなくてもいい」から、「恋愛ってかっこわるい」に変わっていった近未来。
2人の女性新聞記者が、あるシェアハウスが襲撃されたテロ事件の遺族取材に取りかかる。この時代、「恋愛未経験者」(未婚率ではない!)は70%にのぼり、多くの夫婦は条件や目的の一致により「(恋愛)飛ばし」といわれる関係を築いていた。襲撃されたシェアハウスも非恋愛者の集まりだった。ある遺族も、妻との思い出などないと言い切る。なぜこの場所が狙われたのか、亡くなった人たちとその家族との関係をたどりながら、理由を探していく。聖は取材の中で出会った葉に対して何かの感情が芽生える一方、理茗は(狭義の)恋愛感情をもたない自分にとまどいを抱く。
いきなり興味をそそる始まり。でも、一貫したテーマは、「恋愛」とは何か(夫婦とは何か、にもつながる)を問うてる。
そういう時代がくるかもしれないという新しいけど現実的なよくできた設定。続きのシリーズ「ルポルタージュ~追悼記事~」まで読まないといけなくて、展開があっさりしすぎて拍子抜けだと思ってたら、続きシリーズで深まっていった。
売野先生の作品は、きれいな絵柄も相まって、少し不思議な感覚になりながらも、社会からの押し付けへの抵抗というか、別の道筋を示してくれる。「MAMA」もおもしろい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きな漫画家さんだというのに、二巻が出るまで気付かなかった……。
二巻まで読んだ感想としては、2巻から話が進みだしてる感じ。この話がどう進むのか、そしてどうまとまるのか楽しみ。 -
「結婚しなくても幸せになれる時代」に「運命より確実な」結婚という選択肢
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感情に振り回されるのが怖い。
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ありそうでなかった設定だ。それをルポルタージュと繋げてくるのが面白いし凄い。
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視線で感情を語る描き方が好き。