- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344900479
感想・レビュー・書評
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保守勢力が言うところの「自虐史観」、「枢軸国=絶対悪」という認識を前提とした連合国史観に基づく「加害者」日本の近現代史である。私は基本的に15年戦争は国内外に大きな犠牲を強いた大変な過ちだったと思っているが、ここまで「戦前戦中」を一方的に否定することは、逆に「軍人の暴走」にすべてを押し付けて事足れりとする「人民主義者」の自己欺瞞なのではないか。本人たちは「誠実な私」に酔っているのだろうが、歴史記述は裁断であってはいけないだろう。説明のバランス自体は良いのでもったいない。
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ダメ
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韓国・中国擁護に偏りすぎ。
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知識ゼロからの日本・中国・朝鮮近現代史
「世界史実況中継」を執筆している河合塾の有名講師、青木祐司の出した本。
内容は日本が中国・朝鮮にどんなことをしたかが書かれている。
実況中継シリーズ+αといった感じ。
「知識ゼロから」というだけあって、歴史を勉強した人にとっては少し物足りないかも?
ここに書いてあることは日本人として知ってほしいことばかりじゃないかな。
特に関東軍の爆破事件とか。
こう言われると以前は、「日本人」といっても私たちが直接朝鮮・中国の人に対して暴行を加えたわけじゃないのに。自虐的になるみたいで嫌だったけど・・・。
現在中国・朝鮮の人が日本にどんな感情を持っているか。
それを知るためには歴史を知ることが大前提じゃないかと。
歴史は苦手、どこから入ればいいかわからない…という人にはいいかな。
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以下、概要
日露戦争の後、日本に対する熱狂は、そう長くは続かなかった。
というのも、日本が韓国を保護国化したから。
また、日仏(1907年)が結ばれ、フランスの要請にしたがって、日本在住のヴェトナム民主主義者に対する弾圧が始まった。
インドの独立運動家のネルーは、「日露戦争での日本の勝利は大きな影響を与えた。しかし、その直後の成果は、少数の侵略的帝国主義者のグループに、もう一国を加えたに過ぎなかった」といっている。
これぐらいかな。
これまでは、日本の歴史認識をいいように解釈したものを読むのが多かったので、意外と興味深かったです。
ただ、この人はもともと「世界史の先生」で、「日本は悪いことをしてきた」ということを教えられてきた人なので、全てを信じるということはできません。
歴史っていうのは、全てあやふやで、「〜という証拠がある」とか「〜という証言がある」といっても、「それが証拠である証拠はなんですか」という話が展開できる。
だから、真実っていうのは、えてしてあやふやだし、物事は「自分が信じたいものを信じる」ということだから、色んな考えがあっていいんではないかな。
僕は、歴史についていろいろ知っているのは大切だと思うけど、
一番大切なのは、「歴史を知って、現代に生かすこと」なので、昔のことについて「思い出し怒り」したり「思い出し喜び」してもしょうがないと思う。
「現代に使える歴史を学ぶ」というのが、僕が歴史を学ぶ理由です。