- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344910577
感想・レビュー・書評
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税理士(を目指す人)向けに書かれた本。内容は大半の税理士の程度の低さを露呈しているだけだった。熟読するに能わず一時間もかけずに流し読み。
会計処理だけなら今時クラウドサービスで十分な中で開業してパートナーになってくれる税理士を探すべきか否か判断つかなかったところを「不要」という明確な答えに導いてくれたという意味では一読した価値があった。 -
タイトルと中身は若干のズレがあるような気がする。これなら「税理士、専門特化のすすめ」でもいいんじゃない?なんて思ったが、インパクトがなくて読んでもらえそうにはないか?w 中身は、ごもっとも。そんなの当たり前じゃない、何を大層に書いてるの?と感じることもしばしばあった。しかし、当たり前のことを価値あるように(実際、大切なことだ)、活字に出来ることが著者の力量なのだろう。企画力と行動力、発信力に優れているものが、標準的な専門家集団から抜け出せる。そうでなければ、これからの時代価格競争に巻き込まれて衰退するだけ。んー、これからの若い税理士さんは大変だ~。終わっちゃってる自分は、健闘を祈るだけです(^^)
・・・業種特化なら医業と社会福祉法人が一番だと思うが、これらはもう既存税理士法人に押さえられているのかな? -
「税理士業務の不透明さゆえ、価格のみで選ぶ顧客が増える」
税理士は企業のお金の流れを一番詳しく把握している人間。だからこそ本来は踏み込んだコンサルティングができるはず。
この人にだったら報酬を多く払ってでもお願いしたい、と思われるようにならないと生き残れない。
10-20年後にはAIや機械に代替されると言われる中で生き残るには
①サービス業としての「接客力」を身につける
②財務基盤を強化するための経営コンサルを行う
③「専門特化」でライバルのいないポジションを勝ち取る
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クラウド会計やAI技術の進展により税理士業界の危機が叫ばれている。その中にあって税理士はいかにして差別化をはかり仕事を増やしていけばよいかが解説されていた。記帳代行のような単純作業で顧問料をもらう時代は終わった。この月額顧問料に胡座をかいて努力をしない税理士は近い将来淘汰されていくであろう。記帳作業はfreeやマネーフォワードにとって変えられている。これからの税理士はどういった分野を得意とし差別化をはかるかが重要だ。風俗業界、飲食業界、コンテンツビジネスが成功事例としてあげられていた。
P86
仕事が多少できなくても愛嬌がある人は何となく許されたり、同じ意見を言ったとしても人当たりのいい人は意見が通りやすかったりする場面はしばしばあります。つまり、コミュニケーション能力さえあれば、どんな会社や職種でも、ある程度はやっていけるものなのです。逆に、仕事がいくらできてもコミュニケーション能力がないと、対人関係での悩みが多くなったり、出世の道が遠のいたりなどして損をするパターンはいくらでもあります。
もちろん愛嬌や人当たりだけで生きていけるほど世の中は甘くなく、プロの仕事をするうえでは専門知識や経験、実績が大事なのは言うまでもありませんが、コミュニケーション能力が高いほど社会と調和し、生きやすくなることは確かです。
もし、このコミュニケーション能力という人間社会において基本的なスキルをおざなりにしてきた人や、今まで気にも留めていなかったという人がいたら、ぜひこの機会に認識の改めが必要です。
P103
実際に専門用語を使わないで話してみると、専門用語を使って話すより、ずっと難しいことがわかります。なぜなら、専門用語を噛み砕いて、相手が消化しやすくするには、自分がその言葉の概念や本質を正しく理解していないといけないからです。そうでないと、別の同じ意味を持つ一般的な言葉に置き換えられません。
たとえば、小さい子供に「虹って何?」と聞かれて、「光のプリズムが……」などと説明しても子どもを納得させられません。「神様が空に七色の鉛筆で虹を書いている」などという答えも情操教育という面では夢があっていいですが、科学的な正しい理解という意味では違います。やはりそこは、科学的に虹の成り立ちを大人が理解したうえで、子どもにわかる言葉で説明しなくてはいけないでしょう。
このとき、説明する大人の側が「科学的に虹の成り立ちを理解している」ことが重要です。
腹に落ちている言葉でないと、相手に伝わらないためです。安易に専門用語を使うということは、ある意味で逃げなのです。