From Oregon With DIY

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著者 : spectator
  • 幻冬舎 (2009年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344950955

From Oregon With DIYの感想・レビュー・書評

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  •  2、3ヶ月前くらいから気になっているDIYやコミュニティ。その中でもポートランドについては気になっていまして、今までも以下の記事で言及してきました。

    1/7(土)、1/8(日)の日記
    『”コミュニティと都市再生”』に行ってきた ~身の丈にあった暮らしについて~

     その中で、何度か取り上げられているスペクテイター。
     また、つい最近行った「リブートせよと雑誌はいう」のトークショーでは、編集長が出演していまして、そこで購入しました。
     もちろん、買ったのはDIY特集です。

     最高に面白くてこれからも買っていこうと思ったのですが、その理由と本書の紹介を以下で改訂こう思います。

     以下、本文の目次です。
    目次
    DIY特集 憧れのポートランド
    ZINE(ジン)とマス向け雑誌の違いとは
    ZINE作りを続けるコツ
    DIO(Do It Ourselves)
    その他の記事
    最後に

    目次

    EX-POSURE
    FROM OREGON WITH DIY
    A Baackpacking in Oregon
    Book Scouting Tour
    山伏と僕
    証言構成「COM」の時代
    Apocalypse '60S 金坂健二
    In Search of Spirit
    AFTER NIMBIN WHAT?
    How Green is MY Island
    DIO CULTURE REVOLUTION
    SMALL TALK OF THE TOWN
    MUSICAL YOUTH ODYSSAAY
    立体読書のすすめ
    がんばれ!お巡りさん!!
    猟盤日記
    AUTHORIZED DEALER'S INFORMATION
    DISPATCHES FROM THE HQ'S

    DIY特集 憧れのポートランド

     DIYっちゃあポートランドでしょ!ってことで実際に行ってみたのがこの特集記事です。この記事の他にもポートランド、もしくはDIYに関係する記事として、「A Baackpacking in Oregon」、「Book Scouting Tour」、「DIO CULTURE REVOLUTION」があります。
     どれも「自分たちのモノは自分たちでできる限りやっていこうぜ!」というDo It Yourself精神を伝える記事ばかりです。
     いやDIY特集なので当たり前と言えばそりゃそうなのですが。

     本書の特徴はと言えば、もちろん実際に行って取材して体験したことから来る瑞々しい感覚の文章でしょう。キレイな写真と相まってぜひとも行ってみたくなります。
    自転車好きの街。ZINE好きの街。交差点をDIYした街。廃材利用の盛んな街。巨大書店とインディー書店が併設される街。

     そういった視点で語られるポートランドの街は、街を自分たちの手で作ろうする人。好きなことを追求しようとする人。環境を守ろうとする人。色んな人が共存していて、本当に面白そうです。

    ZINE(ジン)とマス向け雑誌の違いとは 

     上述したようにポートランドにはZINE好き、ZINEパブリッシャーが多いので、もちろんZINE専門店もあります。
     で、その記事で印象的だったのが、専門店の店主が語ったZINEとマス向け雑誌の違いについて。これによると以下の違いがあるらしい。

    ・ZINE:「自分が生きている世界」について、その内側からの支店を通して語っているもの
    ・マス向け雑誌:外側の人が自分とは関係のない世界ついて語るもの

     なるほど。ZINEとはあくまでも私的であること。主観的であるものなのですね。

    ZINE作りを続けるコツ

     それと、ZINE作りを続けるコツについて語っていたところも印象的でした。店主によると以下であるそうです。

    ・自分が本当に興味のあることだけを書く
    ・売上の回収を忘れない
    ・しっかりした製本を心がける

     他はわかるのですが、売上の回収を忘れないというのはどういうことなのでしょうか。気になったのですが、そこで思い出しました。「リブートせよと雑誌はいう」のトークショーか他の雑誌関係のトークショーだったか思い出せませんが、「ZINEやリトルプレスを置いてくれと言う人はいるが売上の回収をしない人が本当に多い」と言っていたことを。

     販売先を確保しただけ満足しないで、最後までちゃんとやりましょうってことですね。これは大事です。覚えておきましょう。

    DIO(Do It Ourselves)

     もう一つ、DIY特集で面白かったのがDIOです。
     これはDo It Ourselvesの頭文字を撮った言葉で、DIYをもじったものです。その名の通り、「皆で作ろう」って精神ですね。
     具体的にどういうことかというと、インターネットにおけるオープンソースがわかりやすいと思います。オープンソースとは

    ソフトウェア開発手法の一つで、世界中の人たちが分担しながらプログラムを書き、バージョンアップを重ね、その成果を(条件付きで)オープンに配布する (本書より)

    というものです。

     DIOとはこれをプログラム以外にも拡張したものと考えればイメージしやすいと思います。
     
     楽器や機械、洋服。何でも良いのですが、それを皆で作り出そうというものですね。クックパッドなんて最たるものだと思うのですが、なんでこんなに僕が面白いと思っているかというと、技術の発達でそれまでは工場とか大規模にやらないとできなかったものが、個人とインターネットの助けでできるようになったこと。

     本書では、アメリカのFABLABなんてプロジェクトやハワイのカウアイ島におけるボランティアによる橋建設が挙げられています。

     リーマンショックやユーロ危機。欧米、日本の雇用危機。などにより、資本主義の限界が叫ばれるようになってきた中で、こうした活動・考え方はこれからの社会を考える上で、実はとても大事なことなんじゃないかと僕は思っているのです。
    (ちなみに僕は現在の状況は単純に資本主義の限界だとは思っていません。今の方向性はまずいと思いますが。)

    ノマドと弱者と共生社会について考えてみる。
    原発事故は「近代合理主義の限界」か
    【世界】 資本主義の限界 【経済】

    その他の記事

     本書は雑誌です。ですので、もちろん他の雑誌と同じように特集以外の記事もあります。
     実は、僕が本書をこれからも買っていこうと思った理由は、この特集以外の記事が面白かったからだったりします。

     というのも、「山伏と僕」、「証言構成「COM」の時代」、「Apocalypse '60S 金坂健二」、「AFTER NIMBIN WHAT?」などサブカル臭あふれるラインナップだからです。
     サブカルに興味があると言えど、範囲が広く、まだまだ知らないことばかりの僕としては「COM」の話やアングラ映画の話、大麻の話は非常に興味深い。
     大麻を吸ってみようとは全く思いませんが、この記事で言う「大麻はそんなに悪いものではない」よいう今までの自分ではあり得ない考え方について、「なぜそうなるのか」「どういう文化なのか」とてもとても気になるのです。

    最後に

     他の記事でも何度書きましたが、やっぱりポートランドって良いなあ。行ってみたい!いつかは行ってみたいと思う街なのです。そして、本書の特集はそう思わせてくれる、楽しそうな記事でした。
     
     DIO、モノつくり、サブカル、ヒッピー、アングラ、西海岸。そういったワードに興味がある人はぜひとも読んでほしい雑誌でした。

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