- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344974401
作品紹介・あらすじ
あらゆるモノがネットにつながる時代、企業の最適化&顧客満足度向上を実現する"新"物流とは。大手企業の物流改革を数多く手掛け、業績向上に貢献してきたロジスティクスコンサルタントが徹底解説。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:675.4A/A34L//K
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『多くの企業は、インバウンドの需要もさらに見込め、かつ東京オリンピック特需の期限である2020年をマイルストーンとして考え、そこまでに何をしよう、という中期的プランまではもっている。しかしその先についてのプランは手つかずになっているケースが多いようだ。
今から物流改革を実行するという際に見据えるべきなのは、1〜5年後程度の短期目標ではなく、10年後の未来である。その議論なくして、物流改革など行うべきではない。これが私たちのスタンスである。』
この基本スタンスには大賛成だが、肝心の中身は薄っぺらく残念! -
IoTとは言っているが、メインはオムニチャネルを取り上げている。
大きなトレンドや方向性は分かったが、それに対する打ち手としてもう少し最新のテクノロジーによって物流がどう変わるかの事例を具体的に書いてもらいたかった。 -
小生も物流の一端で生きております。
IoTの時代、物流のありたい姿、あるべき姿を求めている方には、一つのヒントになりうるかと。
これまでの、物流論はリセットして新たな世界観をもって構築しなければならないかと。
数十年前の、第三の利益論など早々に忘れ去らないと。
小さくなる市場で、どうやって売るか。
そのための物流はどうあるべきか。
人任せでは、到底実現できませんぜ。 -
IoTの登場により、物流やロジスティクスの考え方はどう変わっていくのか情報収集するために読んでみた一冊。個人的には非常に参考になるポイントの多い一冊で、こういった兵站の部分の戦略をどう考えていくのかは工夫の余地の大きい分野だと思う。必要なことは、計測とそのデータを自分たちの戦略に合わせてどう活用していくか、この部分をもっと日々の業務でも工夫してレベルアップにつなげていく必要があるのかなと思いました。時代がすごい速さで変わっていっているから、早く技術を習得し活用できるかがこれから特に必要になってくるんでしょうね。
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いまや物流とは「モノを運ぶ」ではなく「付加価値を与えるサービス」へと変化している。この変化を読み取れず、物流を軽視していると痛い目にあうよ。
雑に要約すると上記のような内容になります。
①商品力による差別化が難しくなっている→サービスによる差別化の時代に
②結果、物流も「運ぶ」だけでなく「必要な時に・必要な場所に・必要なモノを届ける」サービスが求められるし、結果それが競合他社との差別化に繋がる。
③それを実現するにはIT化が必須。
④またIT化に伴い、多くのデータが集まる物流のビッグデータを活用すればマーケティングにもつながる。
⑤つまり物流(ロジスティクス)ありきで経営戦略を考えないといけない。
という感じです。内容自体は特に目新しいものでもなく、具体的な対策・施策が載っていないのがイマイチ(結果☆2個減)だったのですが、なぜ物流が経営戦略上重要になってくるのかが分かりやすく書かれています。
ただ本書によって気づかされた非常に印象的な内容が1点あります。
「物流量は増えているが物量は減っている」
物流量…物流が発生する頻度
物量…流通するモノの絶対量
つまり少量多頻度の輸送・配送が増加しているということ。
何をいまさらと思わる方も多いかと思いますが、
トラック不足・ドライバー不足など”物流が需要に追い付いてない!”という雰囲気の情報が流れていますが、物量自体は減少傾向にあるというのは非常に考えさせられます。
早い話生産性が悪化しているだけなので…。
求めらるサービスレベルをいかに生産性高くやれるかが、今後の物流のKEYになると本書を読んで感じました。
物流業界の現状と照らし合わせながら色々派生して物事を考えるには非常に価値ある1冊です。