スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書 か 1-1)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980037

感想・レビュー・書評

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  • 著者が何を言いたかったのかわからないままに終わった。よくわからない本でした

  • [ 内容 ]
    いまスピリチュアルが大ブーム。
    かつてはアヤシイと思われていた「守護霊」「前世」「魂」の話題が、軽く明るく普通に語られるようになったのはどうしてなのか?
    そこには「人は死んでも生き返る」と信じる子どもの増加、「科学のお墨付き」を売りにした「脳トレ」「健康食品」ブーム、「自分の幸せ」だけが大事な内向き志向との隠れた共通点があった―。
    時代の空気を読むスペシャリストが、ブームの深層にひそむ、日本人のメンタリティの変化を解き明かす。

    [ 目次 ]
    序章 私の前世を診てください
    第1章 人は死んでも生き返る?
    第2章 スピリチュアルのカリスマたち
    第3章 江原啓之という現象
    第4章 スピリチュアルで癒されたい
    第5章 スピリチュアルちょい批判
    第6章 あくなき内向き志向の果てに

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 批判的な論調で、現代の空気感を読みつつコンパクトにまとめてある。香山リカの真骨頂。

  • 2011/5/8読了。

  • やはり江原さんの名前はいっぱいでてきまして、あと数人いずれも知らなかったですけどスピリチュアルで有名という方の名前がでてきて。それぞれ引用がものすごく多いんですけど、発言などに対して反論なりをすると。そんな本。
    そんで香山さんは何がいいたいのかよくわかんない。
    反論ばっかでつまんないのと、一冊の本として単純につまらない。

  • 僕個人の印象としては

    今日のスピリチュアルのいろいろは
    あのとき日本最悪とも言えるテロを起こした何某達と、
    根本的にあまり違いが内容に思えるのですが、
    そんな悪いイメージをスピリチュアルと言う言葉でごまかし
    また、人はそれを受け入れている。

    乱暴かもしれないけれど
    そんな感じを持っています。

    でも、人は誰でもなにかにすがりたい
    少なくとも無意識に思っているわけで。
    僕もそうです。


    科学では解明されていない。
    一般常識からもありえない。


    今やその頼みの科学は
    人間の目に見えない領域を闊歩しているし、

    一般常識も非常に流動的で
    情報は作為的にも無作為にも常に動いている今日においては
    非科学的なものを、単純に「科学的思考で判断せよ。」
    というのも難しくなってきているのかもしれません。


    ならば、なぜ人は非科学・擬似科学にハマるのか
    というメカニズムを理解するのは非常に重要だと思うわけ。


    この本は、人がスピリチュアルに嵌る理由やメカニズムを
    第三者的視点・精神科学から分析したもので、非常に分かりやすいし
    人々が、安易に、しかしながら理由があってハマっていく一端が垣間見えます。

    ただし、タイトルと内容には相違がありますw、念のため。
    (ハマる人とハマらない人を比較している本ではありません。)
     

  • 自分の前世に関する相談が出てきて唖然とする。精神科医なのだから前世がわかって当然。精神科医の香山氏はこれを単なるいちクライアントの特殊な事例と見るのではなく、スピリチュアルブームという名の社会現象として危機感を抱いている。


    この手の論調は様々な評論家や著述家が行ってきたため、とりたてて新しい視点があるわけではないが、後半分は興味深く読むことができた。


    スピリチュアルが流行るその根底になるのは、個々人の徹底した「利己主義」であるとのパラドクスに見ている。そしてブームの中心となる人物が言うまでもなく江原啓之である。


    そもそもスピリチュアルはブームになる以前か存在した。新興宗教を含む既存宗教がそうである。しかしスピリチュアルにハマった多くの人は、スピリチュアルと宗教を切り離して考えている。つまり「スピリチュアルは優しい」が「宗教は怖い」からである。


    それは執拗な宗教勧誘や、オウムやイスラム原理主義などのテロ行為と結びついているのだろうが、実際、スピリチュアルとオウムとはその本質は同じであり、地続きであると明言する。つまりオウムとて「かけがえのない私」の発見や魂の救済を目的とする上で、スピリチュアルと何ら変わりないと言う。


    ただ、現在のスピリチュアルはもっともっと軽々しいものであり、その関心の方向性は「自分の趣味」にしかない。例えば著書は何百万部も売り上げ、毎回、かなりの高視聴率を稼ぎ、「日本で一番会いたい人」の一人である江原氏が「靖国ノー」と叫んだところで、何の問題にもならなった事実を指摘する。


    要するにスピリチュアルブームを支えている「ハマる人たち」の関心は自分のオーラの色であり前世であり恋愛の行く末にしかない。所詮そんなものだと冷めたメッセージを受け取った。

  • 私は、スピリチュアルに興味はあるけれど、宗教にはあまり興味がないので、スピリチュアルは自分のため・お手軽という点で宗教と違うというのは納得。

  • 面白い。

  • なかなか面白かったです。一読の価値アリかと。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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