大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書)

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著者 : 久坂部羊
  • 幻冬舎 (2006年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980044

大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「医学部が患者を殺す」というよりは「患者とメディアが医師を殺す」の方が内容的に正しい。

  • 書名で損をしている。病院と医師の真実、というのが妥当だと思う。

  • まあなんというか、、、あまりフィットしなかったな。

  • 入院したときに隣りのベッドにいた患者さんが家族との会話の中で「大丈夫、先生に心付け渡しておいたから」と言っているのを聞いてすごく嫌な気持ちになったんだけれど、これを読み終わってみると、あれはあながち賄賂でもなくて、国家公務員一種職の天下り退職金みたいなものなのかな…と思った。私は大学病院に過剰な期待はしていない。あんなに大きくて患者が多いのだからベルトコンベアになっても仕方ないと思う。あとは先生との相性。

  • センセーショナルなタイトルとはちょっと違う内容で
    現在の日本の医療界の問題を淡々と述べていました。

    著者さん、実は面白い人なんじゃないかと思います。

    マスコミは理想論ばっかり言うんじゃないよー!

    というお叱りの本ですが、
    この本も結構理想論だと思いました。
    ワタクシは、現実を見て理想を述べられるのは好きなので、
    この本も結構好きです。

    日本のお医者さん、頑張って欲しい。

    最近話題の医師不足に興味のある人にはおススメ。

  •  日本の医療の現状とその問題点、その問題点の背後の歴史や事情。

     それをよく知るマスコミの必要以上の煽動とただ自分たちの利益のための世論誘導。

     そしてそのマスコミに煽られる市民。

     その市民たちの反発を恐れ、必要以上の(悪ともいえる)制度を作ってしまう役所。

     その制度に翻弄される病院と医師。そして押し寄せてくるプレッシャーと世論の反発に耐えられなく辞めていく医者。

     そして医療問題がますます深刻になる。

     病院、医師の視点、役所の視点、そして患者と一般市民の視点とそれぞれの本音をちゃんと書いている。

     作者は医師で作家である。だからこそかけたこの一冊だと思う。

     ただし、逆に医者だから見解が偏ってしまっている部分もある。

     自分のために読んでおくべき本だと思う。

  •  日本の医療が崩壊していくさまを、大学病院を中心にした視点で描き出している。
     医療ミスに対する追究や、医局の閉鎖性についての非難、訴訟のリスクへの不安、安月給と激務などで、大学病院の医療体制は崩壊しつつある。もともと医療は複雑で、曖昧で、不条理かつ偶然の要素が大きいことを直視せず、多少の犠牲は避けられないものだ。そこを許容せず、ゼロリスクを追求することで、かえって 水清ければ魚棲まずという状態に至っている。むしろ、大学病院は人体実験をするところで、医師は患者を練習台にしているのだという事実を正面から受け止め、とらえ直すことでしか、医療崩壊は防げないのではないか……。
     現実にそれなりに機能してきたしくみが、「理想論」によって瓦解していく……こういった構造は、日本のあちこちに見られると思う。たとえば直接には『医療崩壊「立ち去り型サボタージュ」とは何か』(小松秀樹/朝日新聞社)にもつながっているし、間接には『教育不信と教育依存の時代』(広田照幸/紀伊國屋書店)も同様の問題意識で書かれていた。
     たいして実害を及ぼすことのない環境ホルモンやBSEを大騒ぎする一方、医師や教師には完璧を求めて押しつぶしてしまう。諏訪哲二が『オレ様化する子どもたち』で描いたように、「消費者」としての意識が日本人に浸透するとともに、あちこちで巨大な崩壊が迫ってきているのかもしれない。

  • 20130704読了
    大学病院の役割、そこで働く医師や医局のこと、新臨床研修制度などに関する解説。出版社はインパクトを与える題名をつけたがるもんだなと思う。●教授会に関する記述。斜陽にある組織の執行部ってのはどこもこんな感じ。このままいけば先にあるのが崩壊だと分かっていても起死回生の一手すら打てないんだな。●自由には適度な制限を。能力に見合った報酬を。●これは7年前の出版。現在の医療界が気になる。

  • タイトルからはもっと軽いタッチの作品かと思ってたけど、いたって真面目な内容。ちょうど同時期に読んだ“医療の限界”と似てるな~、って思ってたら、やっぱり本作者も少なからず共感されてました。でも日常業務の忙しさのあまり、声を上げて医療の現状の打破を試みる人がほとんどいないから、こういう主張をどんどんしていくべきだとは思います。

  • この本のタイトルと内容には相当開きがあります。

    医学部、大学病院、医局から観た医療制度改革の問題点について医師から見た意見であり、それを正しいと思うか?おかしいと思うかは読み手次第でしょう。

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大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書)の作品紹介

心臓外科医が患者を四人連続死なせたがそれを「トレーニング」とうそぶいた(東京医大)、未熟な医師がマニュアルを見ながらの内視鏡手術で死なせた(慈恵医大青戸)、人工心肺の操作ミスで死なせたあとカルテを改竄(東京女子医大)…なぜ医療の最高峰ともいうべき大学病院は事故を繰り返し、患者の期待に応えられないのか。その驚くべき実態と医師たちのホンネに迫り、医者と患者の間に立ちはだかる本質的な壁を浮き彫りにした。

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