死にたくないが、生きたくもない。 (幻冬舎新書 こ 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
3.05
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980051

感想・レビュー・書評

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  • 著者は老いを曇りない
    目で見つめている。

    老いてますます盛んに、
    社会の一隅を支える力
    になれと言われたとて、

    人は各々の私的関心と
    きびしい生活条件とに
    規定されて生きるほか
    ないのだ。

    あることを語ることは
    同時に何かを語らない
    ことでもある。

    長寿至上主義で鳴らす
    イケイケ思想の多くは、

    その先にある介護負担
    などの側面を語らない。

    本書は普通の人たちを
    代弁する名著であると
    思います。

    どうあがいても自分は
    こんなもの。

    そう開き直ったところ
    に生まれる自由がある。

    青年期の自由は行動の
    自由だが、

    熟年期の自由は態度の
    自由である。

    • コルベットさん
      hei5さん、はじめまして。こちらこそありがとうございます。小浜逸郎さん亡くなられたんですね。この本は、キャッチーなタイトルに惹かれて手に取...
      hei5さん、はじめまして。こちらこそありがとうございます。小浜逸郎さん亡くなられたんですね。この本は、キャッチーなタイトルに惹かれて手に取りましたが、いろいろ考えるヒントを貰ったと感じます。
      2024/01/03
    • hei5さん
      我が住む市の図書館は蔵書が少なく、この本はなかったです。
      市立図書館が府立図書館から蔵書を借り受け、市民に貸し出すシステムがあるようですが、...
      我が住む市の図書館は蔵書が少なく、この本はなかったです。
      市立図書館が府立図書館から蔵書を借り受け、市民に貸し出すシステムがあるようですが、「詳しくは各図書館にお問い合わせを」と面倒くさいことが書いてある。

      田舎者の悲しさを噛み締めてゐます。
      2024/01/09
    • コルベットさん
      あら、それはもう仕方なしです。いずれ忘れた頃に、古書店などで巡り会うことだってあるやもしれませんし(=^・^=)
      あら、それはもう仕方なしです。いずれ忘れた頃に、古書店などで巡り会うことだってあるやもしれませんし(=^・^=)
      2024/01/09
  • 自称「ひねくれもの」の著者が書くバッサリとした切り口の文章は私には好感がもてる。綺麗事を言ってもはじまらない、老いについて、団塊世代の自殺について、男女関係の性意識の差について、自分が老いていくということについて。まだその時期は先だと思いつつも...自分の両親を思い、自分の未来を思い、考えさせられるきっかけになった。

  • 老いの話。
    長生きできる世の中になり、自分の老いとどう付き合っていくのか。

  • 老いに関するエッセイ。
    常識を批判する見方が多くて面白かった。

  • 老後の世知辛さのようなものを散々味わうことになる本。50代から来るようなのですが、まだまだ先のことなのか、もうすぐなのか、、、

  • 言われなくても老いは自覚しているもの。
    無駄と分かってもポジティブに生きたいサガを理解する気持ちがあっても良いのでは。

  • はっとさせられる部分もあるけど、ごちゃごちゃあれこれ書いているのでぶれて見える 精読したいとは思わなかった本

  • 書いてあることは間違ってはいないと思う。
    しかし、本書の考え方だけを持つと未来の希望がなくなる。
    人は自分がどのように最後を迎えるかは決められないのだから。。。

  • タイトルの通り。衰えと向き合い、その心境の変化、肉体の変化、社会との関わりあいから性まで、著者の肉声が綴られる。老いとは滅ぶ過程と、ポジティブ思考に違和感を唱える。著者らしい静かな思索を満喫。

  • 長生きをしてもあんまり意味がないなとあらためて思います。

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著者プロフィール

1947年、横浜市生まれ。
批評家、国士舘大学客員教授。
『日本の七大思想家』(幻冬舎)『13人の誤解された思想家』(PHP研究所)、『時の黙示』(學藝書林)、『大人への条件』(ちくま新書)、『日本語は哲学する言語である』(徳間書店)など著書多数。自身のブログ「ことばの闘い」においても、思想、哲学など幅広く批評活動を展開している。(https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo)

「2019年 『倫理の起源』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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