2週間で小説を書く! (幻冬舎新書 し 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 454
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980075

作品紹介・あらすじ

小説は誰にでも書ける!天才である必要はない。誰にでも「才能」は眠っている。それをどうやって引き出すか。それには、独自の経験や感性を引き出す具体的な方法が必要だ。小説の楽しみと深さを知り尽くした文芸評論家が、誰もが「才能」を引き出せるように14の画期的で実践的なプログラムを考案。2週間、1日ひとつずつ実行していったら、文章力、想像力、構想力が格段にアップし、確実に小説を書くことができるようになる。

感想・レビュー・書評

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  • 2022.2.8読了

    「高校生のための文章読本」を読んだ時のような印象をもった。

    小説の多様性、目指す先の奥深さを鑑みる思い。
    読んでいてわくわくした。

    普段明確に認識しようとしない日常の中のささいな違和感、もやつく気持ち、およそ人に共通する普遍的な感情や思い、心の動き、等々の自分にない世の中や対人の見方、捉え方、受け取り方を知ることができたとき、ぞくぞくするほどの読書の喜びを感じる。

    そういった方向性の作品を生み出す秘訣のようなものを教えて頂けた気がする。

    2週間で小説を書けるようになるかは、置いておくとして。

  • 著者が頭固いおじさんで、ひとりの事例を世代に当てはめて決めつけたり、本題と関係ない余計な話ばかりするので読むのが苦痛でした。

    この本を1年読み続けても小説は書けるようにはならないし、なんなら2秒で閉じて書き始めた方がマシだなと思いました。

  • 興味本位で手に取りましたが、とても面白かったです。さながら講義を受けているよう。さすが大学で教鞭をとっておられるだけあるなあと感じました。14のお題をこなすことで、確かに小説が書けそうな気がしてきます。ワクワクする!
    2016.05.31

  • 題名とおりの内容である。注目すべきは著者が作家でなはなく文芸評論家であり、内容が実に具体的である点である。読み終わって、職業としての作家は目指さないことにした。

  • 著作権の話については古い感性
    同人誌の二次創作は、小説の場合、元の文章をそのまま用いて書き続けでもしない限り著作権侵害は認められないと思われるので、間違っているかと。著者の怒りを正当化すると赤毛のアンの続編も同じ穴の狢になりうるが、出版年月日と赤毛のアン事例なら後者のが古いので、感性だけで書いてるんでしょうか。
    その事例当てはまってるかな?と疑問になるのもちらほら。ワンフレーズの会話だけで著者のいう魅力的な人となりがわかればよいが、あまり分からなかったです。
    出版がかなり前なので仕方ない話かな?

  • 小説を書くためのハウツー本というよりは、もう少し文学的なレヴェルで「小説を書く」という行為について解説した本です。

    14の課題が提示されていますが、「最初の記憶を書く」「一瞬を書く」「コップを眺める」など、小説を書くためのとっかかりになるような12の視点を示すようなものになっています。

    本書を読んで小説が書けるようになるかどうかは分かりませんが、小説を書くという行為の難しさが、少し分かったような気がしました。

  • トレーニングメニューと、小説を書くということ。

  • 小説、ちょっと書いてみようと思いまして読んでみました。

    「文章にこだわりながら小説を書く、それが作家というものなのである」というのは、当たり前のようですが勉強になりました。

    がんばっていろいろ書いてみます。

  • 万城目学氏が直木賞を取ったことで我が家に久しぶりの万城目ブームが起こる。小説を書くことは難しく思えるが,2週間で書かないと死ぬからねとなったら,レベルはどうあれ書いちゃうだろう。自分の物語スキーマと乏しい経験をぐちゃぐちゃに詰め込んだ,ゴミ同然のものだろうけど。しかし,ゴミでも書き終えることが大事なのだろう。その時点で自称作家を使える?かも。そして,ゴミである自覚を持つことでゴミ以上になる可能性が芽生える。最初から立派なものをイメージして実際はゴミになるのは辛いから書けないのだ。コツコツ書く。これが大事。

  • 作家でない人が書いた。小説の書き方。具体的なワークがあって、興味深い。

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著者プロフィール

1954年、奈良県生まれ。文芸評論家。愛知淑徳大学教授。1986年「記述の国家 谷崎潤一郎原論」で群像新人文学賞(評論部門)を受賞。著書に『書きたいのに書けない人のための文章教室』(講談社)、『2週間で小説を書く!』 『MURAKAMI龍と春樹の時代』『あらゆる小説は模倣である』(以上、幻冬舎新書)、『増補版 村上春樹はくせになる』(朝日文庫)、『文学の未来』(風媒社) など多数。共著書にロングセラーとなった『高校生のための文章読本』(ちくま学芸文庫)などがある。

「2016年 『デビュー小説論 新時代を創った作家たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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