大人のための嘘のたしなみ (幻冬舎新書 し 2-1)

著者 :
  • 幻冬舎
2.52
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本棚登録 : 89
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980082

感想・レビュー・書評

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  • 良い嘘と悪い嘘を解説してくれるのだが、あまり新しい発見はない。まあ、読みやすい本ではある。

  • 筆者は自身を真人間と表現しているが、さまざまなロクデナシと接してきてしまったせいで、考え方はだいぶイっちゃっていると思う。
    しかし、株や先物取引は、幻想や嘘が多いということは確かだと思う。そして、欲に塗れず慎ましく生きていくことが、面白みはないかもしれないが最も充実した生き方だと教えてくれた気がする。
    また、6:4の割合で善いこと悪いことを行い、トータルで善いことをたくさん行えばよいという考え方もとても参考になった。これくらいハードルを低く設定しておけば、心の余裕も生まれて気楽に生きられそう。
    人生経験の少ない自分にとってはなかなか面白い作品でした。

  • 最終学歴をどこにするかは個人次第なのだからできるだけ自分の将来にとって有効な通行手形を持っておくに越したことはない。
    最終学歴は社会において‘有効な通行手形’によって何が保証されるわけでもない。その最大の重みというのは、その大学に入ろうと努力したし合格するだけの要領と理解力もあった、ということを己の人間性を知らない者にアピールできる。
    「努力するために自由も時間も拘束されたけれど成し遂げた。その努力を放棄することはなかった」
    ということはアピールできる。
    P119

    金が人間をどのように幸せにしてくれるかと問われたら、「金は幸せになんかにはしてくれない」と答える。金は人間に必要なものである。しかし必要以上の金は絶対にいらない。金がなければいやなものであるが、それにも限度というものがあるからだ。

  •  良い嘘、悪い嘘、いろんな嘘があるけれど、根っこにあるのは自分自身の弁護か利益のため。でもそれが悪いことではないので、相手に対して悪くない嘘は良いね。

  • この本は『嘘』と上手に付き合うための本です。人生の前半を『嘘』にまみれてきた作者だからこそかける嘘との付き合い方。

    白川道先生の「嘘」にまつわるエッセイ集です。『時には嘘も必要』というのは『汚れた大人』になってしまった自分が言うことではないのかもしれませんが、この本の内容に書かれていることは嘘にまつわる四方山話や嘘で失敗したこと。そして、自身が経験した先物取引にまつわる嘘や株式市場にまつわる嘘について、淡々と書かれています。

    僕も最初に就職した会社が(現在では実質的に倒産しているが)白川先生がかつて経験した東京は日本橋蛎殻町のとある商品先物取引を事業においている会社だったので、白川先生がかつて北浜の先物会社で見聞きしたりまた経験されたこと(とはいっても僕は白川先生のように優秀な『営業マン』ではなくダメ社員でしたが…。)とほぼ同一のものを僕自身もまた見ているだけに
    「あぁ、業界の本質って変わらないんだなぁ」
    ということを思わずにはいられませんでした。

    ですので、自分は「正直者」と言う気はまったくありませんが、いろいろと考えさせられる内容でした。

  • 前半があまりためにはならないが、筆者の経歴やお金に対する価値観が面白かった

    嘘が苦手な私には勉強になる一冊でした。
    新年一冊目です。

  • 「嘘つきは泥棒のはじまり」と言われるが、我々の暮らしから嘘をなくすことなどできない。多くの嘘は、様々な人間関係において余計な波風を立てないための「大人の知恵」なのである。本音だけで生きようとすれば、無用な衝突を繰り返す。ささやかな嘘を上手に使うことで、自分も相手も気持ちのいい時間を過ごせるのだとしたら―。波瀾万丈な半生の中で多種多様な嘘にまみれてきた著者が、嘘の功罪を独創的な視点で綴る、現代人必読の書。
    良い嘘と悪い嘘がある。一流の詐欺師の話は驚いたが、その他の話は結構分かりきった話ばかりだった。

白川道の作品

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