- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980112
感想・レビュー・書評
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日本のインテリジェンス組織の内情や、これからのインテリジェンス組織や人材に求められるものが対談形式で語られている。手嶋、佐藤両者の駆け引きや、国際外交やジャーナリズムの舞台での経験をもとにした話が面白い。
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インテリジェンスのプロ二人による対談。情報戦の重要性と将来の展望を描く入門書。
本書の狙いは、日本のインテリジェンス活動の底上げと強化。インテリジェンスを大衆に認知してもらうための本。
結構中身の濃い本だった。
学ぶところがめっちゃ多い本でした!
でも日本の対外事情に興味ない人や、愛国心ない人には全然おもんないかも。 -
佐藤優と言えば、逮捕当時は鈴木宗男の手先、税金で私腹を肥やすけしからん奴みたいに報道されて(理解して)いたが、最近ではその見識が正しく評価され、保釈中?の身ながらメディアへの露出度が高い。本書を読んで思ったのは、スパイマスターみたいなことやっていたらそれは機密費もかかるよなということと、情報機関というと内調をイメージしてしまうため、外務省がその任を担っていることに違和感を感じた。一方の手嶋龍一。「FSX」の頃から軍事オタだとは認識していたが、これほどとは日高もそうだが、磯村はしらないが、NHKのワシントン支局勤務者はオタが派遣されるのか、必然的にオタにならざるを得ないのか。
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この本を読んでから、あらゆる情報の意味をより考えるようになりました。仕事では些細な会話も本当に重要なヒントになることを改めて認識しました。
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インテリジェンスの世界に住む、手嶋龍一 と 佐藤優の対談本。
インテリジェンスとは何か、そしてそれを得るにはどうすればよいか、そのための約束事とは何か、それらを通じて世界の中で孤立している日本の意識の差がうかびあがってくると思った。
具体的な話はなかなかリアリティがあって、むしろ怖いと思った。 -
手嶋龍一氏はNHK出身の外交専門家、代表作は「ウルトラ・ダラー」、
佐藤優氏は外務省の情報分析官で別名ラスプーチン、代表作は「国家の罠」。
そんなお二人の会談の模様をまとめた一冊、題材は「インテリジェンス」、邦訳すると「秘密戦」。
過去に起きた事件を題材に、日本の情報戦のスタンス・経緯・顛末等々が、じっくりと語られていきます。
そして今現在の「外務省」の脆弱ぶりなども、また同様に。
そして、今後どうして行くべきか、どうなっていくべきかと続きます。
なんて話を踏まえると、この書が出された時期に議題にあった「NSC構想」や、
「内閣情報分析官」新設のガイドラインが、中々に興味深いニュースとして見れます。
間違いなくこれらのコアとなる人間が表には出てくることはないのでしょうが、
一つ軸をズラした情報としては、、なんて考えてみたくもなったり。
手嶋さんと佐藤さん、このお二方の意志が垣間見えるような見えないような、、
なんてのはさすがに考えすぎでしょうが、仮に本当であっても納得できてしまうかもしれません。
余談ですが、佐藤氏が親しくしていた鈴木宗男議員、この方の功罪を再構築してみようかとも思いました。
叩かれていた当時、自身がメディアの情報を鵜呑みにしていたのは確かですし、
今現在明らかになりつつある問題と裏を符合させれば、イロイロと見えてきそうですしね。
少なくとも、朝鮮総連からの違法献金や同総連へのパーティ券販売なんぞと比べてみれば、、でしょうし。
ライオンと虎がじゃれ合っている構図が浮かび上がってくる、そんな一冊。 -
頭の良さは感じる。
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「インテリジェンス」というものに初めて触れた本。外交というものに興味が湧き、佐藤氏と手嶋氏の両者の著書を購入してしまった。普段公開されることのない情報や外交官の戦いによって国家は守られていることを知った。
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こちらの本は『ラジオ版 学問のススメ』を聞いて手嶋さんに興味を持って購入した1冊。
「インフォメーション」ではなく「インテリジェンス」とは何かということ知るのに良い1冊なのではないでしょうか。
情報をどのようにとるか、またどのように読み活用するのかを考えさせられます。ビジネスマンにとっても必要な能力だと思うので、ビジネス書としてもおすすめしたいと思います。