日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)

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著者 : 久坂部羊
  • 幻冬舎 (2007年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980181

日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  • 久坂部さんの文章は読みやすい。

    内容は老人医療、介護、終末医療、さらに言うならば
    不老不死について…など満載。

    うちも自宅でプチ介護しているので、無意識の虐待とか
    気持ちが分かる。。。

    発達しすぎた医療は苦しみ、苦痛を生む場合がある。

    老人問題が8割くらいで、他は安楽死や自宅で最期を迎える…
    選択
    「表」の安楽死と「裏」の安楽死。
    医師の葛藤…129~130ページの若いがん患者の最期の
    話を読んだら、涙が出てきて、医師もこんなつらい葛藤が
    あるんだな…と思いました。

    私も延命治療とか受けず、無駄にあがかずに
    自然に…納得がいく死を迎えたい…と思った。

  • 久しぶりの久坂部羊さんです。2003年「廃用身」でデビューされたお医者さん。衝撃でした!今回は「日本人の死に時」(そんなに長生きしたいですか)2007.1発行です。タイトルは過激ですが、いつもながらの歯に衣着せぬ書き方に誠実さと読者(患者)への思いやりを感じます!いきなり、初体験の長生きは苦しいらしい から始まります(^-^)老眼、ハゲ、白髪、しわ、シミ、入れ歯、口が臭い、耳が遠い、腰が曲がる、もの忘れはまだ序の口、排泄機能の低下、筋力の低下(何もできなくなる)、不眠(眠るにも体力がいる)等と。(続)

  • 私が読みたい死生観の本ってこういうことじゃないんだよなあ。ある意味当たり前のことだ。
    久坂部先生に関しては、大変注目したい。

  • 「アンチエイジング」のサプリメントは業者が言う程効かない。むしろ、効果が無いと思ったほうが良い。たとえば、膝や肘の関節痛に用いられるグルコミサンというサプリメントもほとんど効かない。理由は、口から食べたものが都合良く間接に集まってくれる科学的根拠が証明されていない。アメリカの研究機関で調査が行なわれ「効果なし」の結果が出ている。

  • 日本が平均寿命で男女共トップを争うようになった中、どれだけ多くの人が、今の終末期医療の歪みに気づいているのだろうか?
    膨張し続ける医療費の中で終末期医療への割合は想像よりも高いようだ。
    ちなみに厚生労働省の統計によると、平成22年度現在、医療費総額は年間37兆円、そのうち75歳以上に対しては約12億円と30%以上を占める。
    http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/10/index.html

    終末期医療が死を間近にした高齢者に対して安らかな死を保証するものならいい。でも実際にはどれだけ多くの人が、胃ろうを始めとした管につながれて、果たして自覚的にその上でも命を永らえたいと感じているのだろうか?

    著者は、ややグロい医療小説で有名だが、本書では、自身の小説でも基底となって流れているテーマ、終末期医療の現実を取り扱っている。

    この長命の時代に、「長寿の危険に備えているのか?」と疑問提起することは貴重である。

    ものが口から食べられ無くなってまでも生きたいのか?と真剣に考えたい人は本書を読むべきである。

    人は自らの死に時を自分で選ぶ権利があるはず(と信じたい)のだが、実際には、どこかの時点で自らが治療を選ぶ権利を消失するポイント・オブ・ノーリターンが存在する。がん治療で他臓器に転移した状態とか、脳卒中で病院に運ばれた時、そして認知症治療を受けながら身体合併症を持った時など、患者サイドからすれば自らの選択の余地が殆ど無い状態で、医師から説明を受けたり、家族の意向に従わせられたりするものなのだ。

    延命を選択した(された)その結果が、安らかな死に繋がっていないことを著者はこれでもかと例示する。一方で、末期がんと告げられて、治療をしないと決心した人に安らかな死があったことも例示されている。

    そう、治すための治療を、治らない病気にすることは、本来は矛盾しており、それにすがることによる生活の質の低下に関して、我々はもっと自覚的であるべきなのだと思う。

    私はこう望んでいます。願わくば、従容と死を受け入れたい、そんな素朴な希望が自分や自分の愛する人が叶えられますように…。

  • 昔から引退後の生活を見据えていまを犠牲にするという考え方に違和感があり、いつしんでもいいやと思ってテキトーに生きてきたが、それでも「上手く、しに時にしぬ」ことがいかに難しいか知らされるだけで果たしてラクな臨終を迎えることができるのか不安になる。もっともな主張とそれを裏付ける豊富な臨床例、構成もまとまっていて非常に読みやすかったです。ひさびさに新書でアタリだった気が、、、

  • 『友達に薦められた本。
    医師であり、作家としての一面も持つ著者がユーモアと自身の在宅診療の体験を交えつつ「死」について正面から考察している。
    正直、あんまり買いたくなるようなタイトルでも出版社でもないけど、それにだまされてはいけない。
    軽快な文章を、ときにニヤニヤ笑いながら、ときにハッとさせられてシリアスな気分で読み進めていくうちに自分の抱いていた「死」へのイメージがいかに浅薄であったかに気付かされる。
    特に筆者の、欲望を抑え、足るを知る生活を取り戻すべきとの主張には強い共感を覚えた。
    最近評価がインフレしてきている気もするが、文句なしに満足の一冊だったのでやはり星5つ。
    ものすごく読みやすいです。 』

  • [ 内容 ]
    何歳まで生きれば“ほどほどに”生きたことになるのか?
    長寿をもてはやし抗加齢に踊る一方で、日本人は平均で男6.1年、女7.6年間の寝たきり生活を送る。
    多くの人にとって長生きは苦しい。
    人の寿命は不公平である。
    だが「寿命を大切に生きる」ことは単なる長寿とはちがうはずだ。
    どうすれば満足な死を得られるか。
    元気なうちにさがしておく「死ぬのにうってつけの時」とは何か。
    数々の老人の死を看取ってきた現役医師による“死に時”のすすめ。

    [ 目次 ]
    第1章 長生きは苦しいらしい
    第2章 現代の「不老不死」考
    第3章 長寿の危険に備えていますか
    第4章 老後に安住の地はあるのか
    第5章 敬老精神の復活は可能か
    第6章 健康な老人にも必要な安楽死
    第7章 死をサポートする医療へ
    第8章 死に時のすすめ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2017 8/23

  • うーん。まあ基本仰ってることは割と聞く延命治療への疑問って事で、わかるんだけど…。でもね、人間ってなかなかそう黒白割り切れない所があってね、色々難しいだろうなあ…。そっちの選択肢がもっと提供されてしかるべきだってのはそう思うんだけど。

    あと、介護の現状は現状としてそれを仕方のないものとして”家で家族が介護するのが一番幸せ”とかは正直介護の担い手以外は簡単に言えない事じゃないかなあ、と思った。それなら介護の現状を改善する方には目は向かないんだなあ…。まあそこの限界が嫌というほど見えてるからの本書なのだろうから当たり前だけど。でも家族の介護の限界も凄いんだと思うから。

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