日本進化論: 二〇二〇年に向けて (幻冬舎新書 い 3-1)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980426

感想・レビュー・書評

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  • 日本再生に向けた「国家」経営論。すごく理想的で興味深い話だけど、実現可能かどうかとなると難しさもあるのかも。
    ただ「環境」「平和」「文化」をキーワードにした日本の影響力を世界に伝えていくことはできるかもしれない。

  • きっと専門家が読んだら、何を不可能なことを言ってるんだ、机上の空論に過ぎないとでも言われるのかもしれないけど、ポジティブに日本の未来を語っている。

    一番良いと思ったところは、
    日本はこれから、「平和国家宣言」をあらためてすること、「環境国家宣言」をして、ODAを環境問題を積極的に取り組む国にだけ与えるべきだ、というところ。

    薄いし、内容もついていけるぐらい簡単な言葉で書いてある。読んでいて楽しかった。

  • 日本の周りにあるアジアの国は、極端に言えばすべて「社会主義」の国
    「半導体は減反するか付加価値をつけるか」
    「自動車は半導体で動く。ガソリンはバッテリーになる」
    量子コンピュータ、農業の維持
    環境、平和、文化国家宣言!!

  • 日本発のグローバル企業・ソニーの元CEOの描くITテクノロジーによる未来論であるが、日本の戦後復興期を支え続けた産業資本主義からITによる金融資本主義への転換の道筋は理解しやすく、ソニーが世界企業になっていった過程も井井氏の功績が大であったと推察する。

    しかし現在の日本の故分からぬ不安感に対して「適度に楽観せよ」との意見にはどうも承服しかねる。
    金融資本主義、そしてITによる利便追求と快楽消費はこのまま進むのだろうか。進化ってそういうことだろうか。今は少し立ち止まり、進化ではなく未来への不安と期待をどのような方向に向けるべきかを考えたい。環境保全と循環型社会が望まれているのではと思うけれど。

    IT技術でブラックボックス化した生活は、どんどん人間として基本的に持っている機能すらまともに発揮できなくなっている。そして本当の社会や人間にとっての幸せは、そのような技術に支えられた生活を求めているのだろうか?

    スピード、効率、便利、快適・・・そのリスクは何かも考えたい。

  • 非常に薄く、楽に読める本。
    今後の日本が目指すべき方向を的確に書いてあった。
    ソニーの社長時代もかっこよかったが、
    会社を離れたあとの生き方がかっこいい。
    自分のもとめるところへ行き方を貫いている。

  •  ウォーリー所有。ソニーのCEOを務めたこともある出井さんの本。神田さんのCDとあわせて読むことで、
    簡単な未来予測を知ることができる。内容は薄めだけど、概要がよくわかる。寄贈可。

  • 本は薄いが中身は厚いといった内容。ソニーの元社長ながら将来の日本は文化、環境、平和の国作りだとおっしゃる。なんかその辺納得。
    閉塞感のある我々の社会の不安を少しでも取り除き、光を見出し、勇気付ける一冊と読めた。

  • 出井さんの著書ということで何気なく手にとって読んでみた。著者の指摘するように、今の日本は「失われた10年」を経て世界的要因に後押しされながら景気が回復しているにも関わらず、ある種の閉塞感に苦しめられている。実感できない景気の回復と将来に対する不安がその根幹にあるのであろう。著者はそれに対して今後の日本がとるべき指針を大雑把に指し示してくれている。これを読む限り、著者の示す指針はとても魅力的な日本の将来像といえる。その分それらは耳には心地良いものの、それらを実現するにはかなりドラスティックな改革が必要なのも直感的にわかる。そのような現実的な視点を踏まえたうえで、考えるならば、著者の指摘はかなり楽観的なものと言えるだろう。ただ、このような大胆な提言をただの夢物語と言って一瞥するのではなく、その実現を如何に考えていく知恵を得るためにも、ひとつ読むべきでもあると考える。

  • 元ソニーの最高顧問であった出井伸之氏が、世界を駆け回って知ったことをまとめた本、日本への提言である。国としてのいろんな方向性はあるが、著者も他のビジネス提言者と同様イギリス型を勧めているようだ。その点は、私とは異なるが、他国から見た日本の振る舞いについては、すごくいい提言をしている。

  • これも、課題の本。
    薄いので1日で読めます。集中すれば3・4時間で読破できるな。
    日本の今後について、著者がいろいろ予言?や提言してます。日本は改善点ばかり。いつまでも年金問題とかやってる場合ではない。と同時に、ここ10年の社会の変化はすごかったということを改めて実感。10年前、テレビ電話とかワンセグとか想像もしてなかったもんな〜

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著者プロフィール

1937年、東京都生まれ。60年早稲田大学卒業後、ソニー入社。主に欧州での海外事業に従事。オーディオ事業部長、コンピュータ事業部長、ホームビデオ事業部長など歴任した後、95年に社長就任。以後10年に渡り、ソニーの変革を主導した。退任後、2006年9月にクオンタムリープを設立。大企業の変革支援やベンチャー企業の育成支援などの活動を行う。NPO法人アジア・イノベーターズ・イニシアティブ理事長。

「2021年 『個のイノベーション ―対談集―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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