日本の有名一族―近代エスタブリッシュメントの系図集 (幻冬舎新書 こ 6-1)
- 幻冬舎 (2007年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980556
作品紹介・あらすじ
世に名を成した偉人はみな、たとえば野口英世のように貧しい中から身を起こしたのだと幼な心に信じていた著者。だがのちに野次馬的な興味で血筋をたどって愕然とした。「どいつもこいつもけっこういい家の出ではないか…」家系図マニアで有名人好き、名声にただならぬ執着をもつ著者による、近代日本スター一族の系譜。政治経済、文学、アカデミズム、古典芸能各界の絢爛豪華な縁戚関係が一目でわかり、"近代"の実像が浮かび上がる画期的な書。
感想・レビュー・書評
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昔広瀬隆氏が欧米の系図を著した時に、なんでも家系に結びつける(特にロスチャイルド家とか)との批判があって不思議に思ったのだが、こうして日本でもエスタブリッシュの関係がまとめられようになって、ようやく”こういう世界”では”陰謀論”とかではなく当たり前の関係だと認識されるのではないだろうか。閨閥関係にあるからいつも密室で決め事されている、と思う方が考えすぎで、もっと”スマート”に関係性が保たれているのだろう。特に何事か成し遂げた人はいかに成果を次に引き継がせるか苦心するものであり、利害が結びついてファミリーが広がっていくのは自然な事だといえよう。
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有名人の系譜を紹介されています。意外な方々が繋がっていることに驚きがありました。系統ってやはりあるなぁと思わせていただける一冊です。
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大名華族は細川家、公家華族は近衛家。元首相細川護煕氏の母は近衛文麿の子 それ以外に紹介されているのは明治以降に名を成した家。明治維新は庶民に道を開いたのがわかる。
政財界10項目。
大久保利通から吉田茂、麻生太郎が連なる。
鳩山家は和夫が美作勝山藩士。弁護士、衆議院議員。妻春子は共立女子職業学校設一郎、威一郎、由紀夫、邦夫と続く。
近代文学の祖9項目
坪内逍遥は尾張藩士の出。夏目漱石は名主の5男、幸田露伴は幕臣の4男。徳富蘇峰、徳富蘆花の父は肥後の庄屋の生まれ。
明治大正の文学界10項目
昭和の文学界16項目
学界8項目
湯川秀樹の父小川琢治1870年紀伊田辺の儒者の家の生まれ。
古典芸能14項目
2007.9.30第1刷 図書館 -
自分の一族に有名人が一人くらいだったら、「私の親戚あの有名な●●だよ~」と自慢できそうだが、一族中あっちもこっちも有名人だらけだったらプレッシャーが凄そうだ。学者一族の箕作家とか。あと、坪内祐三は坪内逍遥の親戚だと私も思っていたが、柳田國男の親戚でした。
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【要約】
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【ノート】
・鳩山一家は?幻冬舎の紹介チラシで
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あの人とこの人がこう関係してるのか・・と系図をみてると感じてしまう
もうちょっと内容が深ければいいな -
類書がないので興味深く読んだが、新書サイズでは深く掘り下げることも出来ないので残念。
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政財界や文学界では意外なつながりを発見し、古典芸能界では複雑な閨閥を再確認した。