会社は2年で辞めていい (幻冬舎新書 や 3-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980662

作品紹介・あらすじ

会社は一年で辞めてもいいし、何回辞めてもいい。ただ、一つのことを計画・実行するには二年くらいの単位で考えると具合がいい。二〇代のうちは、やり甲斐ある仕事を見つけ、スキルを身につけるのが最優先だ。二年先の自分をイメージして、自分に向かないとわかったら、早めに転職するほうが賢い。揺るぎなき「人材価値」の作り方から、会社の捨て方・選び方まで、収入とやり甲斐の両面から満足のいくキャリア戦略を徹底指南。

感想・レビュー・書評

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  • 斬新なタイトルに惹かれ、購入。

    3年っていってるとこを、2年って言ってるの、
    一見違うことを言ってるようで、
    結局のとこ、自分の欲しいもんやら優先順位やらぐらい、
    自分で見定めて切り開いてけよ、ってことなんだろうな。

    著者の独特の切り口には、
    きっと読む中でメモしてしまったり、
    いつの間にか頭に刻まれるものがあるハズ。

    いま仕事を辞めたい人はもちろん、
    来年度から働きますって学生に、キャリアプランを見つめるべく勧めたい一冊。

  • 私のお気に入りの経済や投資のスペシャリストである山崎元さんの著作です。
    本著は、働き初めたばかりの20代、転職を考えている30代に入るかどうかの若い人達を対象にしたものです。
    知らずに購入した私には、非常に手厳しいお説教本と化しました。(^o^;)>

    仕事のプランというか自分の価値を高めることに対し、すごく真っ当なことが書いてありますが、著者さんが経験した業界に偏りがあるため、考え方が広く一般的であるかどうかの感じ方は多々あると思います。タイトル通りに2年で会社を辞めることを推奨する内容ではありません。

    仕事という手段を通して自分の存在価値を高めるためには、どう転職していくべきか?その筋道をつける指南書としてはとてもよいと思います。
    できれば、学生のうちに就職前に必ず読んでおくべきだと強くお勧めできます。

    この本は最近発売されたものではないですが、時代を超えても伝え続けることが大事な内容となっているので、これから就職を控えている世代にも役立つ内容だと感じました。

    本書に書かれている内容ではないのですが、『世の中の仕事は2年を目処に入れ替わる』と言われています。
    具体例をいいますと、IT革命がもてはやされたときには、パソコン教室が多くありましたが、今は大分淘汰されているという感じです。2020年頃から現在では、高級パンが流行り、色々なお店が増えましたが、どうなるかなと個人的に観察しています。

    そのような流れがコロナ禍で急に起ったため、大分職種が淘汰されました。
    生活に必要不可欠なエッセンシャルワーカーとそうではないお仕事についている人の落差が激しく起ったことはニュースで身近に感じていることでしょう。

    厳しいことをいいますが、生命維持するための生活に絶対必要か?といわれると、不要なものだと言い切れる業種が痛手を負っています。日本で花形だと思われた職種の人が全く違う職種へ出向するように業務命令されているニュースを見ると、とても気の毒に感じます。(ちなみに、日本で花形の職種が、海外では低評価の場合もあるので、世界で活躍できると思って就職する場合はよく調べましょう。また逆もしかりですが、私もびっくりしたことがあるので、本当によく調べましょう!(私は反省しかありませんが。。。))

    昭和初期から比べると生活基盤が不安定な令和時代には、個々人が個性として、いくつか違う方向の得意分野を持っていないと生き難いと私個人も感じています。もしくは突飛した何か一つがあるといいですよね。
    また、世の中がどんな方向へ行ったとしても、その生活スタイルに順応することも求められていると感じます。
    なんだかダーウィンの進化論みたいですね。

    人生は常に計画通りには行きません。
    自分だけではなく、天災もあるため、なにが起るかもわかりません。
    その中で、『ある程度コントロールできる部分は頑張るべきだ』という教えを本書の中でも説いており、そのために『若さは武器だ』ということも強く主張していると感じました。

    じゃぁ、歳をとったら駄目なのか?というと、『確実に難易度は上がるけれど、方法がないというわけではない』ですよね。そうはいっても、大変は大変です。
    勉強するにも頭に入り難いし、いままで培ってきた古い経験が悪い方へ邪魔することもあります。
    勇気を出して進むべき場面で、慎重になりがちです。

    逆を言えば、培ってきた経験を良い方向へ生かし、勇気を出して進めばよい!ということになります。ドヤァ。
    私は本書を読んで凄く落ち込んだので(笑)、どうにか頑張って行きたいと思い、自分を鼓舞して行きたいと思います。

  • くそはやく速読したw
    この本て筆者のただの自己満に見えたw
    言い回しがいちいち難しい。てか、わかりづらい。

  • 投資関係で著名な山崎元氏によるキャリア指南書。
    山崎氏は12回転職しており、結果として年収アップとスキルアップを経験できている。
    その転職の考え方などに関して示されている。

    山崎氏の本は投資関係では結構読んでいたがキャリアの進めに関する本は始めて、いかが参考になったポイント

     日本における収入階層は「エクイティ階級(資本家)」「ボーナス階級(ボーナスが非常に大きいスペシャリスト的な職業)」「サラリーマン階級」「フリーター階級」の4つ
     収入にかかわる要素は「リスク」と「代替性のない仕事をしている(需給的な要因)」こと
     会社は個人の面倒を見れるほどの能力はなく、数十年先のことなどほとんどわからない
     2年は会社の先を何とか見ることができ、個人の能力アップということから考えても程よい期間
     転職先とは自分を買ってくれる取引先の変更
     転職時に重要になる考え方は「顧客」「スキル」「企業から見た取り換えの容易さ」「個人からみた職場の確保のしやすさ」
     収入に関して大事なのは「収入とは自分の仕事への評価なのでおおきに関心を持つこと」「他人と比べないこと」
     一般的に年齢と人材価値が連動すると思われるので年を取ること自体がリスクでもある
     若いときは目先の収入や会社のランクよりも仕事内容できめたほうがいい

    投資関係の本同様、転職に関しても非常に理論的なので投資関係の本をよんで彼の文章に好感をもてるなら読んで損はないと思う。

    本書でも年長者がいいがちな「石の上にも3年」のような精神論は一切なく、非常に転職というものを合理的にとらえているし、石の上にも3年の代わりに「時は金なり」と言っている点も非常にクレバー。彼自身が12回転職しているのでこういった考え方を好意的に見るバイアスもあるが・・・

    スキルアップやキャリアの方向性を大まかに考えるにはいいと思うが、転職12回は一般的には多すぎだろう。またスキルなどが目に見える仕事でないと彼のように転職し、かつ給与を上げていくのは難しい。彼はキャリアコンサルのプロではなく、あくまで自分の経験談を話しているに過ぎない点も注意しておきたい。

  • 若い人向けの転職マニュアル。
    ただし、著者の経歴上「金融系や営業の仕事についている男性」がメインになっている印象。
    納得する部分も多いけど、なかなか厳しい部分も目に付く。
    特に4章の「女性のためのキャリア戦略」は参考にしづらいし、正直無理(笑)
    だったらいっそ女性についてはわからないからごめんな!で別の内容を読んでみたかった。
    ただ全体的には著者の経験や主張がよくまとまっていて、読みやすく面白かった。

  • 若い人向けの転職についての心がまえの本。
    もっと早い段階て読んでおきたかった。

  • 労働の価値や転職を考える際の目安となる年齢28と35才
    人材が流動化している世の中で,うまく働いていく上での考え方について書かれている。
    著者の経験をもとに冷静(のように)仕事について意見が述べられている。本の後半では転職にあたっての注意点について書かれている。
    参考文献はないのであくまで意見でしかないが,参考になる考え方などがいくつもあった。

    以下に参考になった箇所の一部を書いた。
    転職を考えた場合,労働の価値をどうみるか。自分の成果を第3者にうまく説明できるかどうかが求められる。
    転職を考える上でのターニングポイントは28才と35才。
    28才:この年までに自分の適職を見つける。最初の就職先で自分のやりたいことと一致する可能性は低い。
    35才:この年までに職業人としての完成を目指す。この年までなら部下として採用されやすい。

    仕事のやりがいの2要素。
    1. 他人の役に立つ感
    2. 自己の成長。

    転職は必ず就職先が決まってから現職をやめること。賃金交渉や職歴に空白を作らない上でかなり重要。

  • MBAなど資格に走るより仕事で結果を出すことが大事。業務に直接役立たないオベンキョウは投資ではなく高級消費。
    という言葉が一番心に残った。

  • 金融アナリストとして有名な著者が、自身の過去の点職歴を踏まえて、会社にとどまる必要はなく、どんどん転職することの必要性を説いた一冊。

    著者の経験に基づいているので、内容が証券などの金融業に偏ってるのは仕方ないとしても、いわゆる「できる人」を前提としてる。
    参考になる点は多々あるのだが、「できない人」もちろん、大半を占める「普通の人」にとっても中々敷居が高いと感じた。

  • 大胆で切れ味のあるタイトルだが、名前負けしない説得力を持って書かれている。著者の考えが押し付けがましくないのがいいし、一般論と経験談を程よいバランスで交えている。客観的で冷静な人なのだと思う。ゆえにていねいで、納得できる。

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著者プロフィール

経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事入社。その後、野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総合研究所など12回の転職を経て現職。雑誌、ウェブサイトの連載やテレビ出演多数。『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社刊・共著)、『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(講談社刊・共著)など著書多数。


「2022年 『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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