イチローの脳を科学する: なぜ彼だけがあれほど打てるのか (幻冬舎新書 に 2-1)
- 幻冬舎 (2008年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980754
感想・レビュー・書評
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イチローは才能があって負けず嫌いである。幼少時代、大変よい環境に恵まれ、その下で努力を重ねてきた。ということはイチローに興味のある人はわかっていること。練習の結果、脳の神経回路がより強く形成され、神経回路の働きを調節する大脳皮質もたくましく鍛えられているはず。。はず、って?もっと具体的に実験して分析されていることが載っているかと思った。この本は脳の働きをわかりやすく説明してくれ、イチローのすばらしさを明かしたのではなく、考えた本でした。
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さらっと読める一冊です。
もともとが中高生対象の出前授業の内容をまとめたものなので、内容は難しいものではなく、イチロー選手の半生と、脳科学的にはどういう仕組みなのかということが入門的に記されています。
だが、この本の主題はイチローのような努力し続ける才能が何かを大成するには重要であり、心の持ちようが脳に作用するということでしょう。
最後の「一人ひとりのイチローを見つけ、それを育てない」という文が印象的でした。
続ける力ということで、関連して伊藤真さんの「続ける力」という本を次に読んでみますw -
とにかく、筆者のイチローに対する熱い気持ちは伝わったが・・・・本当に学者か?って突っ込みたくなるくらい脳科学の話が薄かった。(笑)
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才能、負けず嫌い、良い環境、努力、準備、目標、意志、脳の進化。
2008 9/15 -
イチローの業績を脳の働きという観点から解明しようと試みた本。
という印象をタイトルから受けます。
それは必ずしも間違っているわけではないけど
メインテーマにしてはいささかそれに割く分量が少なく感じました。
それは、
脳の機能に関する説明からはじめなければいけなかった事
イチローの残した業績の説明が端々に挿入されていた事
学術書ではないので、簡単に脳とイチローの考え方が書かれていた事
の3点から来る問題だと思います。
ただ、著者が伝えたい事は本質的には、イチローと脳、といった個別的な関係ではなく、
人間(の脳)は気持ちの持ちようによって変わる事ができる、という事
そして今を生きる人々に希望を持って生きて欲しいと伝える事なんだと解釈しました。
この本ではその理屈を理解はできないけれど、
心の持ちようで人が変わるという考え方が存在する事を
なんとなく科学的かつイチローを例にあげて実証しているので
これからはもっと頑張って生きてみよう、と思える本です。