- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980839
作品紹介・あらすじ
国家の礎は地方にある。だが、現実は、逼迫した財政に苦しむ瀕死の自治体ばかりだ。その最たる存在であった宮崎県が、東国原知事の誕生で息を吹き返した。メディアを使った巧みなPRで観光客、県産品の売上は増加。県職員の士気も上がり、率先して組織改革を進めるほどだ。人口一一四万人の県が、トップの交代でここまで変わる。知事のもつ影響力とは何か?宮崎県を地方変革と日本再生の新しいモデルにした知事の全貌がわかる。
感想・レビュー・書評
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言わずと知れた宮崎県知事の本。
就任1年後に書かれたもの。
彼の政治にかける情熱、宮崎への想いがひしひしと伝わってきます。
また、次第にそれに動かされていく周りの様子も垣間見れてなんか素敵。
地方行政にちょっと興味持ちました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東国原宮崎県知事が知事に就任して1年後に書いた本。
宮崎の実情や国と地方の関係、知事の生活などが難しい言葉をほとんど使わず
わかりやすく書いてある。
こういう本ってどうしても「キレイごと」が多くなってしまうから
きっとそれだけじゃないんだろうなぁと思いつつも、
やはり先頭に立つ人が正しいことを一生懸命伝えようとしているのは安心する。
この調子で任期満了までがんばってほしいなって思います。 -
福沢諭吉の「一身にして二生を経る」を、まさに体現している東国原氏の生き方に共感する。「お笑い芸人」と「政治家」には絶対になる、という夢を叶えている。
徹底した県民目線の政治に、宮崎県では高い支持率を得ている。知事を公僕(パブリック・サーバント)であると自称し、県民のためにはどんなことでもするという高い志に圧倒された。知事としての成功の背景には、大学時代の地道なフィールド・ワークによる研究活動があったことにも驚かされた。 -
2008年6月30日終了。
お笑い芸人さんだったそのまんま東さん。知事として頑張っているのは、時々メディアを通して知ってはいたけれど。知事の仕事って大変なんだなぁ。初めて知ることができました。彼なら宮崎を変えることができるのかもしれない。読みやすいし、政治に興味を持つきっかけになりそうな1冊。 -
知事がどういうことを実行しようとしているのか、
とてもわかりやすく書いてあった。
わかりやすいのが一番だと思う。 -
2008/6
とにかく読みやすい。政治家の言葉づかいでなく、一般人の目線で政治を語っているだけでも評価できる。このままの感覚を保ちながら県政を担っていければ、名知事の一人として名前が残る可能性も十分にある。ただ、内容的な深さはあまり期待しないほうがいい。 -
知事のリアルってのは、こういう人がいないといつまで経ってもわからなかったのではないか。それだけで価値がある一冊。地方自治を学ぶ入門本としても機能する。機関委任事務と法定受託事務、地方債の役割、県議会の役割、選挙の恐ろしさなどエピソードがあるだけでこの分野はかくも分かりやすくなるのだなぁと。
あとマニフェストと達成率の下りは面白かったな。有権者目線で言えば、そりゃ6割しかできないくせして掲げるんじゃないとなるでしょ。とはいえレギュラーにならないとそもそも甲子園行ったところで試合出れないので、多少監督にゴマ擦ったりはするのも分かる。1期務めただけだったけど、もう1期やってたら宮崎はもっと変わったのだろうか。今が気になるところ。 -
1957年生まれ、東国原英夫(そのまんま東)著「知事の世界」、2008.5発行。東国原英夫さん、宮崎生まれで宮崎への愛情がたっぷり、そして、とても真面目な方であることがよくわかりました。「マンゴ 地鶏 牛肉」、宮崎県のセールスマン、「どげんかせんといかん」、2007年の流行語大賞でした(^-^) あぁ、こんな方が知事になるといいなと、そう感じました。埼玉知事選挙(8月25日)を前にして。
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東国原英夫前宮崎県知事が、宮崎県知事に就任してから1年半の時点で、どのように選挙に臨んだのか、知事として何をやってきたのかを振り返っている。
東国原氏は、お笑い芸人出身で知事としてキワモノと見られがちだが、これを読むと、マニフェストなど、それなりに良く考えて知事としての仕事を務めてきたのだということがわかる。
知事の仕事は「セールスマン」ではないなどと揶揄もされていたが、本書でも強調されているように、「セールスマン」=トップセールスは、知事(首長)の仕事として重要であると思うし、「マンゴー」などの一点集中突破で宮崎県をPRした東国原氏の手法は評価に値すると思う。
本書では、「1を言えば10を知る人たち」などと、宮崎県職員の能力が高く評価されており、「優秀な県職員を活かすも殺すも首長次第」と指摘していたのが印象に残った。
一方、パフォーマンスではなく、生活者目線とのズレが気になるがゆえと弁明してはいるが、作業服姿での初登庁や黒塗りの公用車には乗らないといったこれまでの知事にないような振る舞いは、その後の衆院選出馬騒動などを思い返すと、やはり東国原氏のスタンドプレーだったのではないかと思えてくる。本書を読む限り、知事として一定の見識を持っていたと思われるのに、知事を1期でやめ、都知事選に出たり、衆院選に出たりと迷走を続けたのは政治家として惜しいなと思う。 -
知事が東国原氏であったからこそできたこともあったと思う
読みやすかった