レアメタル超入門 (幻冬舎新書 な 6-1)

著者 :
  • 幻冬舎
3.18
  • (2)
  • (10)
  • (15)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 104
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981249

作品紹介・あらすじ

レアメタル(希少金属)とは、埋蔵量が少ない、もしくは取り出すのが難しい金属の総称だ。タンタルやニオブ、コバルトなど、その数、狭義で四七、広義で五七種類に上る。携帯電話やデジカメの小型化に不可欠で、日本は消費大国にして輸入大国である。アフリカのレアメタルを丸ごと買い押さえる中国など、各国が熾烈な資源争奪を展開するなか、日本は完全に出遅れている。金融暴落の今こそ、日本よ動け。レアメタル第一人者が緊急提言。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レアメタルについて全く知らないが、興味を持つ内容はちらほらあった。ただ、知識がないと夢中になって読むことはできない。

  • レアメタルの解説(少しあるけど)ではない。金の亡者が群がるさまを報告形式した本。ちょっと古くなったので評価は3つ。

  • 読了はしてない。タイトルは釣り。世界のレアメタル市場を語る本であり、ある程度レアメタルの知識がないと飽きる。で、飽きた。話自体はやや偏ってるが(俺々主義)まぁ面白そうではある。レアメタル基礎知識がついてから再読予定。

  • 世界情勢の文脈におけるレアメタルがよくわかる一冊。入門書なので、平易な文章で素人でもわかり易い。

  • 資源戦争の現状についてまとめた本。
    その業界の特徴と今後日本がどのような資源外交戦略を持つべきかにも提言。自分達の生活は、もはやレアメタル無しには成り立たない点、多くのレアメタルを中国に依存している点、中国やロシアが活発に資源確保に向けて動く中、日本の無政策ぶりが際立っている等様々な発見があった。これから日本は省エネ技術・リサイクル技術・技術開発力を競争力として生き残っていくべきだと主張から、現在どのような技術があるか興味が湧いた。
    レアメタルそのものについての説明は少しだけだったので、他の類書を併読したい。

  • レアメタル相場師によるレアメタルの本。地質学者やエコノミストが書いた本では味わえないであろうリアル感 --- 言い換えると「理屈だけじゃ語れないぜぜ」感が溢れている。
    衝撃的だったのが、ハイブリッド車が増えれば増えるほど、資源開発の現場で環境破壊が進んでいるという現実だ。何事にも光と影があることを痛感した。本書が書かれてから、少しでも環境と財布に優しい採掘技術が進化されている事を願うばかりである。

  • 蝶理のレアメタル部門から10数人の部下と共にMBOで独立した筆者が自身の山師人生を綴った一冊。
    普段物書きでない人が書いているために、少々読者を置いていってしまっている印象はぬぐえないが・・・派生的に調べていけば勉強になるはず。

  • レアメタルの入門書。何故辺境の地であるチベットやウイグル自治区に中国は執着するのか、その一つの解がレアメタルである、ということが良く分かる。またレアメタルの世界需要の20〜30%を占める日本が、その規模のメリットを有効活用せずに、じり貧に陥っている現状がありありと描き出されている。レアメタルの現状を知りたいのであれば、是非。

  • レアメタルをめぐる動きが著者の経験談をとおして語られており、
    レアメタルとその周辺事情を知るには、よい入門書だと感じた。
    この道で生きた人の言だけに、重みもあれば、切実さも伝わってくる。

  • 石油の政治,経済への影響はそれなりに新聞にも掲載されるので,固有名詞も詳しくなるが,レアメタルの取引の相手の固有名詞(国名,会社名,個人名をほとんど知らなかったことが分かった。
    現代の山師が挑む魑魅魍魎の世界という副題がよい。

    経済産業省が指定するレアメタル31鉱石,47元素があることを知った。強磁性ではニッケル,クロム,コバルト,マンガン,希土類。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

京都府生まれ。大学院在学中に世界35 カ国を放浪。専門商社の蝶理に入社し、以後30年間レアメタル部門で輸入買い付けを担当する。2004年、部門ごとMBO を実施し、日本初のレアメタル専門商社アドバンストマテリアルジャパンの代表取締役社長に就任する。「レアメタル王」として、世界102 カ国で数多くの交渉を経験するなかで、ベトナム人の交渉術が日本人に参考になることを説く。著書に『レアメタル・パニック』(光文社)、『2次会は出るな!』(フォレスト出版)、『中国のエリートは実は日本好きだ!』(東洋経済新報社)などがある。

「2015年 『中国との付き合い方はベトナムに学べ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村繁夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×