日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書 こ 10-1)

制作 : 小林 よしのり 
  • 幻冬舎
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981300

感想・レビュー・書評

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  • すげえエラそうなタイトル。つまらなかった。

  • 資本論の次に読むもの、ということで、自分の中でバランスをとるために、この本を手に取った。
    評論家たちが、(この本でいう)売国政治家に対して、過去の仕事のをレビューする内容だ。
    彼らの数々の実績を読み、最初はふんふんと読んでいたが、読了後は、寂しさが残った。
    日本には、期待したい政治家がいない。
    国の名誉と国民の生命と財産を守ってくれる議員はいない。
    と、錯覚(であったほしい!!)してしまうのだ。
    この本は悪い本ではないけれど、期待したバランス修正は特にない。
    ある意味この本を所有していると未来へのモチベーションが下がるので、
    この本を売却する前に、情報を抜き書きする。

    小泉元首相は大蔵族。
    旧大蔵官僚は歳出を減らすことが唯一最大のモチベーション。

    竹中平蔵は、アメリカの年次改革要望書 http://japan.usembassy.gov/pdfs/wwwf-regref20081015.pdf
    を基に、結果的に、国富・国益・社会をずたずたに引き裂いた。(P.189)
    合理主義的なカジノ資本主義の導入。

    P.222 政治家は自国の利益と名誉を重んじることを第一として、
    その上で、他国との協調も“軽視はしない”という基本姿勢があれば
    「売国政治家」という言葉が成立する。

    P.226
    副島隆彦は、アメリカに動かされて日本国の利益を損なうことをするのが悪い政治家。
    ロックフェラーが掌握の根源。
    日本はtributaru state で ally とされるが、実際には子分・家来。

    政治の現実を見ると、少なくとも今は個々人が前向きになる本を読んだり、
    セミナーに行きたい。本当のリーダーシップがとれる日本のことを考えら政治家が出てくるまで。

  • 右翼って言うのかな?そんな人たちの思想を知るにはいい本。
    自分が知らない考え方、事実(本当かどうかあやしいのも含め)も結構あった。
    ただし、意見の合う人を集めて一方的に批難しまくるような内容で、
    口調が汚いのもあって、読んでて気持ちの良い本ではなかった。

  • 内容よりも、人を悪く言う事を延々と読むのは疲れる。

  • 2010/06/01 「1/3」くらいだけ読んだ。

    名指しで政治家の批判をしています。
    こういう本が出ること自体に「意義」があるのかもしれませんが、
    ひたすら批判ばかりの内容に、読んでて気分が悪くなりました。

    同じ批判をするにしても、大前研一氏は提案型の批判をしています。
    (後付けの論理化もしれないけど)

    内容的にゴーマニズム宣言で述べられていることと被る部分が多々あるので、
    そちらを読んだ方が分り易くて良いのではないでしょうか。
    (主張が一貫しているのは、言論人として良いと思います。)

  • 確かに日本を貶めたやつらのオンパレード。しかし、人のことをあれこれ書き立てるのは簡単。書いた人たちは事実を述べたまでというのだろうが。じゃあてめぇはどうなんだ?と言いたくなる。能書きは立派だが・・・そんな印象を受けた。

  • 読んでいると気分が落ち込む。事実関係の真偽はわからないが、確かにここに上げられている人物は評判わるいです。以外なのが加藤紘一も上位でした。このランキングに登場しているぐらい悪名が高いわりには、政治家として過去に残した実績(総理になるとか権力者になるなど)が無いです。よっぽど売国だったのでしょうかね?

  • 『日本を貶めた10人の売国政治家』-なんとも勇ましいタイトルである。
    本書のキーワードはこのタイトルにもあるとおり、「売国」である。そして、本書の冒頭で「売国」という言葉の定義づけがなされている。
    それによれば、「自国の内情・秘密を敵国に通じ、または自国に不利で敵国の利益になることを企てて私利をはかること。」とある。
    これを踏まえ、戦後政治家の中で、「売国奴」と評するに値する政治家は誰かをランク付けしたのが本書の内容である。

    しかし、この「売国」という言葉の定義そのものが、本書の内容から明確にならない。
    なぜなら、国を売ることによって、本書で名指しされた政治家がどのような「私利」をはかっているか不明確だからである。

    本書の中で唯一それについて言及があるのは長谷川三千子氏の次の言葉でる。「(従軍慰安婦の強制連行について、根拠の薄い当事者の証言に基づきお詫びをしてしまう政治家などは)少し頭が可笑しくなつてゐるのか、または多額の賄賂をもらってゐるのかのどちらかである。」
    しかし、これは非常に無責任に「私利」について触れているのみで、本書で散々こだわってきた「売国」という言葉の要件を科学的・実証的に明らめようとする態度からは程遠い。
    また、長谷川氏以外の論客は誰一人、「私利」について言及をしていない。「売国」の定義の前段である、この政治家は、自国に不利なことをいかにやってきたかという部分ついて、気に入らない政治家に対する攻撃だけはするものの、前段と両輪をなすはずの「私利」について全く触れないのでは、そもそも「売国」という言葉の説明をしたことにならない。
    よって、本書は理論的に破たんしていると言わざるを得ない。

    また、本書で登場する論客の多くは、「売国奴」や「万死に値する」など勇ましい言葉を使って、自分の思想と相容れない人を糾弾し、そのような態度を国家間でも適用しようとする。
    このような思想では、戦争は不可避となる。
    日本の伝統や思想を殊更に主張し、それを否定する勢力は武力をもってでも制圧する。
    最近このような思想が異様にもてはやされているが、これは今日の日本の閉塞状況と無縁ではなかろう。
    勇ましいことばを吐いた者は自己陶酔し、それに同調する人間も狂喜する、それによって閉塞感から刹那的に解放される。
    不況時にナショナリズムが高揚するといわれる所以である。
    しかし、このように感情に押し流されて、戦いの道に進むことが得策であろうか?

    また、日本の伝統などというが、それらの多くは、大陸(中国や韓国など)からもたらされたという史実を看過してはいけない。右派論客の態度は親の恩を忘れて、親を非難する親不幸な子供の姿にも通じる。
    日本の伝統、歴史というが、中国には4,000年を超える歴史があることを忘れてはならない。歴史が長ければ良いという問題ではないが、ここで重要なのは、自国の伝統や歴史を主張するのであれば、それと同様に他国の伝統や歴史を尊重する姿勢が必要だということである。
    それができないのであれば、それこそ、自分の利益だけを主張する駄々っ子と変わらない。

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