しがみつかない生き方: 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書 か 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981324

感想・レビュー・書評

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  • ■頑張るのに疲れたら読む本
    1960年生まれの精神科医の女性が書いた本です。成功しているキャリアウーマンが書いた本を読んで、「私もがんばらなくちゃ」と思ったたくさんの人が頑張らなきゃ・・・で疲れてしまっている。という主張。100点とれなくても、60点ぐらいの今も人生も結構幸せじゃない?ってな具合な論調です。冷静で落ち着いた印象の著者はあきらめではなく、今の人生も納得しているさまはいいなーと思いました。

  • 2011.8.1  目次→恋愛にすべてを捧げない。自慢・自己PRをしない。すぐに白黒つけない。老病死で落ち込まない。すぐに水に流さない。仕事に夢をもとめない。子どもにしがみつかない。お金にしがみつかない。生まれた意味を問わない。勝間和代を目指さない   なんでもほどほど、普通でいい、普通がいいと思えた。

  • 「(勝間和代氏が提唱する「断る力」よりも)人々が本当に必要としているのは”誰からも依頼がない”といったときに自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」のほうではないか」身に沁みます。

  • 上へ上へと求めすぎず、ごく普通の幸せで満足。自慢せず、謙虚に生きる。仕事に夢を求めず、生活のために働くでもかまわない。

  • しがみつかない、という考え方や観点を持つのは大切なのだ、という話。

    一生懸命になりすぎたり、
    上を目指しすぎたり、
    何かにしがみついた生き方をしていると折れやすい、のだそう。

    精神科医をされている香山さんだからこそ、見えている様々な人の状況を加味して書かれているので、どんな人が読んでも許容してもらえるような気持ちになれるかも。

    私としてはもっと向上心をがっつり持ちたいんだーーー!
    なーんて思ってしまったけれど、疲れたときや立ち止まりたい気持ちのときにはオススメです。

  • 精神科医として長年臨床の現場で働いてきた著者が現代の世の中で「当然」として考えられていることにそれってホントにそうなの?と疑問を呈するようなエッセイのようなもの。

    系統立てられているわけでも、原因-結果系が書かれているモノではないので、何かを深く学び取るのは難しいかもしれないが、そういう考え方っていいかもと思えるところはある。

    章立てもなかなか面白い

    0.ほしいのは「ふつうの幸せ」
    1. 恋愛にすべてを捧げない
    2. 自慢・自己PRをしない
    3. すぐに白黒つけない
    4. 老病死で落ち込まない
    5. すぐに水に流さない
    6. 仕事に夢を求めない
    7. 子どもにしがみつかない
    8. お金にしがみつかない
    9. 生まれた意味を問わない
    10. 勝間和代を目指さない

    しがみつかない生き方というのは仏教的だな~と思っていたけど、確かに言わんとしていることは仏教に通慈じるところは多かった。

    いいなとおもった考え方

    ・恋愛は「この人に出会うために私は生まれた」と強く、そして簡単に生まれた意味を実感させてくれる「便利な手段」ではあるが、それは生まれた意味や生きる価値を確認する「唯一の手段」ではないのだ

    ・遊びや仕事に忙しい生活を送る人が生産や消費することが善、と考える社会が老いは悪という価値観を形成し、高齢者を追い詰める仕組みや制度を作っているのはないか

    ・これだ!と確信していたはずでも、人間の気持ちなど体調が悪かったり、ふと他人をみたりするだけで、簡単に変わってしまう。

    ・仕事でちょっとした失敗をしても「これはしょせん本当に好きな仕事じゃないんだから」という逃げ道ができる。パンのための仕事だからこそ、続けてこられた

    ・「このために生まれた」と生きる目的がはっきりひとつに決まっている人生などというのは、本人には大変なプレッシャーである。休むことも手抜きも許されない。

    ・「何のために生まれたのか?」に本当に答えが出ることはない。逆にこれだ、と答えが出た時は危険なのだ。

    ・私だって一歩間違えれば、大変な失敗者だったかもしれないと考える感覚

    ・人生には最高もなければ、どうしようもない最悪もなく、ただ、そこそこで、色々な生き方があるだけではないか

  • 序章

    今は、「ふつうの幸せ」が遠い、という社会的状況、精神的状況について例をいろいろ上げながら丁寧に説明する

    1

    現代人を蝕んでいる「寂しさ」と、それを原因とする恋愛への依存について

    →「恋愛が全てではない」という心の習慣を作れ

    2

    自己PRへの批判

    // 具体例をたくさん挙げると間がもつ、それっぽくなる

    // 流行りのアッパー系、マスコミ系へのカウンターをマメに意識して書くことでキャッチーになってる

    3

    「やりたいことをやる」への、自己責任論的な批判、を批判する

    →「あいまいなまま様子を見る」のススメ

  • ふつうの幸せを取り戻すための基本ルール=「しがみつかない」という心や姿勢。
    納得できる内容が多かった。
    人生はっきり決められることばかりではなく、曖昧なことが多いし、それでいいというところに安心感。

  • 自分の選択を正当化するために、安心するために読んだけど・・・やっぱりこの人の書くものには反発しか感じないんだよなー。
    酒井順子氏とのこの差は何だろう…。

  • 古い本だが、「勝間和代を目指さない」というフレーズが印象的なこの本。
    昨今、小林よしのりからもディスられており、印象は低い段階から入った訳であるが、
    精一杯努力しても期待した通りならないし、恋愛やお金や仕事にしがみつかない方が良いということを延々と語った本。
    諦めている人には慰めになるかもしれないし、心が楽になるところもあるかもしれないが、なかなかそのような人がこの本を読むのだろうか?(この本はかなり売れたらしいのでニーズはあったようだが)
    その後、勝間和代と対談で全く噛み合わない本を出したのはある意味滑稽。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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