秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)

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著者 : 日垣隆
  • 幻冬舎 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981362

秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)の感想・レビュー・書評

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  •  ガッキー氏の著書を久々に読む。いつも思うのが、裏取りの重要性。記事記述だけではなく、工学的実験も、歴史調査も同じ。これがどうしても、各種制約によりおろそかになる。ここに落とし穴を造る。さらに気づいてても、スルーされてしまう。独車メーカもこの隘路にはまったのでは?ありえない報告やレポートを出してしまう。
     一方で、著者ならではの下世話感も、慣れてきたせいか、これはこれでありと思うようになった。確かに知りたいことは綺麗事ではなく、その裏である。

  • ○作家・ライターの日垣氏の作品。
    ○新聞報道の実態や週刊誌のあり方、取材におけるマナーやルールについて、持論を展開している。

  • 「空想虚言」による誤スクープ・報道や名誉毀損の高額化、スクープの元ネタの手に入れ方の是非を問うたり、情報漏洩問題だったり。
    「西山事件」と「松川事件」のは一見同じような状況だった事件(ネタ提供者と記者が情を通じていた)なのに、結末が全く違い驚いた。
    「西山事件」…(外務省機密漏洩事件)
    「松川事件」…(被告人たちの無罪を証明する証拠「諏訪メモ」の存在を若い貴社がスクープし、これによって被告人全員の無罪が確定)

    西山事件もそうだが、会見なり、講演会で最も重要で気になる質問ができない暗黙の了解のようなものがあるというのは恐ろしいことだ。

    この本を読んだ後に、新聞の小さい記事を注意してみると、確かに「〜〜という」という言い回しがいくつかあって驚いた。(警察発表をウラ取りせずにそのまま記事にしていると本文で指摘)

  • 報道の為のルール違反、ウソ。ジャーナリズムの正義感とか、未来とか。鋭い切り口でバッサリしつつも、まだ将来はあると言ってる気がする著者。面白かった。

  • 091013

  • タイトルはチョムスキーからの引用?
    ジャーナリズム批判を標榜している割には本質に切り込めていない印象だ。たとえば既存の新聞報道が面白くないもっとも大きな理由のひとつである記者クラブ問題についてはほとんど言及されていない。その代わり、個別の記者の取材姿勢・倫理について多くの紙数が裂かれている。構造の問題を置き去りにして枝葉である個別の事象を云々しても始まらないと思うが?それに何よりも業界人向けの本であればともかく、取材姿勢などの話は一般読者には記事を読む上での参考にもなりにくい。
    また、著者は他者の誤報については訂正しても許さないことがあるようだが(たとえば三井元検察官の手記に記載された彼が過去に求刑した死刑囚の刑が既に執行されたかどうかについて、確認しなかった編集者をかなりの紙数を使って非難している)、本書にも明らかな事実誤認がある。
    p135には起訴、求刑の主体が裁判官であるとしか読めない文章があるし(実際は言うまでもなく検察)、外務省機密漏えい事件の西山記者が「今でもスター記者」であり「何の責任も取」っていないかのような記述は事実の詳細な経緯を知らない多くの読者を意図的にミスリードさせるものだと思う。
    日垣氏のファンがエッセイとして読む分には止めはしないが、現代日本のジャーナリズムについて考える手がかりとしては新書でももっとマシなものがいくらでもある。

  • 処分するかどうか気になって読み返すが、あまり読む気になれない。赤線ひいたところも、たいしたことない。アマゾンのレビューみるとあまりにボロカス。
    オレ自体の評価は、星3つ満点の2なので悪くなかったのだが、よみが浅かったのかもしれないと思えてきた。影響受けやすいオレ。

    読み返しはなさそうなので、売ります。

  • 取材の裏側やニュースのからくりが事例とともにわかる一冊。

    大変興味深かった。

  • これを読むとマスメディアがいかに危ういポジションにいるかを思い知らされる。
    批評精神なんて今のメディアには必要ないんだろう。

  • ジャーナリズムのこれまでを振り返りながらジャーナリズムの今を考える。7章からは怒涛の勢い。捏造され未だ真犯人が野放しとなっている足利事件。名誉毀損賠償額高騰の理由。西山事件、松山事件、二つのスクープに見るジャーナリズムのあり方。地に落ちたサンデー毎日。いずれも目が離せない。はたして有料ジャーナリズムにその真価を発揮できる日は来るのか。

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秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)の作品紹介

鑑定医が秘密をバラす相手を間違えた奈良少年調書漏洩事件。「空想虚言癖」の典型的パターンに引っかかった「週刊新潮」大誤報。賠償額が高騰する名誉毀損訴訟。数々の事件で、メディアが一線を越えるか踏みとどまるかの分かれ目は、秘密の手に入れ方・バラし方、ウソの見破り方の巧拙にある。それを「言論弾圧」「取材力の低下」としか語れないのは、ただの思考停止、メディアの自殺行為だ-秘密とウソというユニークな視点から、「ジャーナリズムの危機」に斬り込む挑発の書。

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